ある日お客様は自宅の駐車場で、BMW 323iのルーフパネルにいくつもの凹みがあることに気付きました。車をよくチェックするとトランクにも一か所小さなへこみを見つけました。BMWに付いたこれらのへこみは上から何かが落ちてきて付いたに違いないのですが、どこで付いたへこみなのかがわかりません。
このような場合どうしたらよいのかとのご相談を受けましたので、「落下物による損傷であれば、車両保険を使っても翌年の等級は変わらないので、今回は車両保険を使ってBMWを板金 修理するのが得策だと思います」とアドバイスさせて頂き、お客様の車両保険を使ってBMWを修理させていただくことになりました。
車両保険で車を修理しても翌年の保険等級が変わらないケース
普通、車両保険を使って事故した車を修理すると翌年のノンフリート等級が3等級下がってしまうのですが、今回のケースは「飛来中または落下中の他物との衝突」ということで、等級据え置き事故と見なされ、事故によって保険金が支払われても翌年の等級が今年度の等級と同一の等級に据え置かれます。
この等級据え置き事故が適用されるのは自然災害や避けようのない被害の場合で、今回の飛来中または落下中の他物との衝突以外では、火災、爆発、盗難、台風、落書きなどが適用の対象となります。
修理内容:
リアのウインドガラスを脱着し、へこんだ部分を丁寧に板金で修理します。特にルーフやトランクは、夏場、直射日光があたり鉄板がとても熱くなります。
そうすると板金した部分にパテ痩せが起き易くなるので、極力丹念に面出しを行いパテは薄く、薄く付けるのが鉄則です。またパテの加熱乾燥にも充分に時間をとります。
サフェーサーを塗装します。やはり充分に加熱乾燥を行い、その後水研ぎで塗装下処理を行います。
ゴミやホコリを遮断した塗装ブースの中で、熟練の職人がBMWを塗り上げます。
修理結果:
BMWは元通り綺麗に直りました。保険会社との修理協定金額は工賃が280,245円、部品代が20,601円で合計300,846円(税込)となりました。
このたびは千葉県よりわざわざ弊社までお越しいただき、BMWの修理をご依頼くださり誠にありがとうございました。