シトロエン DS3の板金塗装、修理事例をご紹介します。
コンビニのパーキングに駐車していたところ、バックして来た車にぶつけられてしましました。シトロエン DS3は右ドアとリアフェンダーにダメージを受けてしまいました。
リアフェンダーは板金での修理が可能ですが、ドアは損傷が酷く新品に取替える必要があります。
ドアを開けたリアフェンダーの内側部分のロックピラーにも変形が見られるので、板金で修理する必要があります。
今回の事故は100%被害事故ですので、相手車両の対物保険でシトロエン DS3を修理させて頂くことになりました。
新品のドアパネルをボディーに取り付け、ドアとの隙間やパネルの曲面やプレスラインを注意深く確認しながら、リアフェンダーの板金を行います。見た目には完全に元通りの鉄板の状態と言って良いくらいの精度まで、妥協せず板金で面出しを行います。
高い精度で板金し見た目には元通りのパネルの状態に復元できても、ごくわずかな鉄板の凹凸やひずみはとりきれないため、最後はパテを付け平滑に研いで仕上げます。
当社で使用しているパテはヨーロッパ製の物ですが、硬化すると他のパテに比べとても硬くなり、板金職人にとっては研ぎ難く手間がかかる材料なのですが、その分高品質でパテ痩せを起こしにくい優れ物です。
次に二液硬化型のサフェーサーを塗装し、板金してパテを付けた部位を完全にシールします。
赤外線ヒーター等を用いて充分に加熱硬化させ、耐水ペーパーで研いで仕上げます。
新品ドアパネルの裏吹きと呼ばれる塗装作業です。
ドアパネルは、電着塗装と言う新車の製造ラインで行われているのと同様の塗装がされた状態で供給されますが、次工程の塗装の密着性を上げるためパネルの表裏にしっかり研ぎを入れなくてはなりません。
そしてパネルの表裏にサフェーサーを塗装し、次に今回のボディー色である黒(メタリック)をボディーの裏面に塗装します。
赤く囲った内側はグレーに塗装されていますが、これはオリジナルの状態を模して意図的に行ったものです。
シトロエン DS3は新車製造ラインでグレーの電着塗装を施され、ボディー色である黒(メタリック)を塗装されたようです。
新車の塗装工程ではドアはボディーにとりつけられていますが、内側も同時に塗装するため、ドアは半開きの状態で固定されています。赤枠の辺りは最終的にトリムが取り付けられるので、塗装の美観は関係ないため色が染められていません。
シトロエンに限らずどんな車でもそうですが、フェンダーでもドアでもボンネットやトランクでも、トリムやカバーで隠れてしまう裏側はだいたいこんな感じに仕上がっています。
その為、インターパシフィックではドアの裏側を電着塗装のグレーと同じ色を作って塗装し、その後ボディー色を塗装してオリジナルと同じように仕上げます。
お客様の目に留まらない所であっても、可能な限り忠実に元々の状態に復元することを徹底しています。
ロックピラーやステップなどボディーの内側を塗装します。
この部分は塗装したことが判ると事故歴車を疑われますので、ボディーの内側とは言えゴミやホコリが付かぬよう気をつけて塗装ブースの中で作業します。
ドアの裏吹き、ボディー内板の塗装作業が終わると、いよいよ外板パネルの塗装作業となります。
塗装の密着性をよくするため、パネルの隅々までしっかり研ぎこみます。今回はドアとの色のわずかな差異を解消するため、フロントフェンダーも塗装します。
ドアとの隣接部位にボディー色を吹き付けてぼかし、トップコートのクリア塗装を全面に施します。
ゴミやホコリがつかぬよう細心の注意を払い、輸入車の塗装に精通した熟練の塗装職人がシトロエン DS3本来の塗装肌を忠実に再現させます。
塗装が終わると塗装ブースを乾燥モードに切り替え、加熱乾燥でしっかり塗膜を硬化させます。
その後塗面をポリッシュして最終仕上げを行います。
何事も無かったかのように、どこをどう直したのかまったくわからないようにシトロエン DS3を修復する事が出来ました。
保険会社との修理協定金額は税込581,280円(部品199,500円、工賃381,780円)となりました。
このたびはインターパシフィックにシトロエン DS3の板金塗装、修理をご用命くださり誠にありがとうございました。
事故の痕跡を残さぬよう、丁寧な板金塗装作業を心がけました。
元通り綺麗になったシトロエン DS3をこれからも大切にしてください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。