横浜市港北区にお住いのお客様よりシトロエン C4 ピカソの板金塗装 修理を依頼されましたので、ご紹介します。
交差点を左折しようとして前方の右折待ちのバイクを避けようと車を左に寄せた際、縁石に左リアドアとリアフェンダーを擦ってしまったそうです。
リアドアとリアフェンダーのダメージはかなり酷く修理費用も高くなりそうなので、車両保険を使ってきっちり修理したいとのご要望でシトロエン C4 ピカソをお預かりしました。
リアドアはへこみや変形が酷いので、新品パネルに交換しました。
リアフェンダーもへこみや変形が酷く角の部分もつぶれてしまっているので、先ずは新品のドアパネルを正しい位置に取り付け、それを基準にリアフェンダーの板金作業を行います。
ドアパネルは車体にボルトで取り付いているパネルなので、今回取替という判断をしましたが、リアフェンダー(クォーターパネル)は車体に溶接されているパネルですので、板金での修理が可能であれば、めったやたらにパネルを取替えるべきではありません。
縁石に擦った衝撃でリアのホイールハウスまで歪んでいました。
今回はホイールハウスを切開してリアフェンダーの裏側からパネルを叩き出して板金する方法で修復しました。
パネルの表側から引き出す板金方法より精度の高い復元ができるとの判断です。
板金が仕上がるとご覧の通りです。あれほどへこんで変形していたリアフェンダーはすっかり元通りです。
切開したホイールハウスは歪みを修復して溶接します。
溶接痕をサンダーで削り落としきれいに処理した後、パテで仕上げます。
リアフェンダーも板金しただけでは鉄板のわずかな凹凸やひずみを取りきることはできないので、パテを付け充分に硬化させてから平滑に研いで仕上げます。ホイールアーチのラインの復元にも注意を払って仕上げます。
パテ研ぎが済むと、サフェーサーを塗装してシールします。
サフェーサーは赤外線ヒーターを使って加熱硬化させ、耐水ペーパーを使って研いで仕上げます。
ホイールハウスにシーラーを塗ります。
ロッカーパネルにチッピングコートを塗布します。
ダメージの無い右側のロッカーパネルと同じ凹凸肌を再現させなくてはなりません。
塗装作業に入ります。パネル外板の塗装の前に内板パネルの塗装を行います。
シトロエンだけでなくどんな車種であれ、元々パネルの内側はあまりしっかりと塗装されていません。
そのためドアパネルの裏側を塗装する際には、オリジナルっぽく塗料を吹き付けます。
下塗りの電着塗装の色も再現させるので、トリムが付けば見えなくなるところではありますが、2~3色の塗料を調合して塗装します。
内側や裏側の塗装が終わると外板パネルの塗装を行います。
ごみやほこりをシャットアウトした塗装ブースに車を入れて、シトロエン本来の塗装肌を忠実に再現させます。
塗装が終わるとブースを乾燥モードに切り替え、60℃×1時間の加熱乾燥を行います。
モールなどの小物類も丁寧に塗装します。
部品を組み付け、洗車、室内清掃、仕上げ磨きを行って作業完了です。
シトロエン C4ピカソは何事も無かったかのように元通りに直りました。
保険会社との修理協定金額は税込646,842円(部品148,680円、工賃498,162円)となりました。
このたびはインターパシフィックに大切なお車の板金塗装 修理をご依頼くださり、ありがとうございました。
綺麗になったシトロエン C4 ピカソ、これからも大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。