自分に落ち度がないのに愛車に追突され、相手の保険会社から「修理代が車の時価額を上回りそうなので全損です」と言われたら・・・。
交通事故で必ずと言っていいほど揉めるのが、この対物全損のケースです。
その金額では車の買い替えができないという理由で揉めるケースが一番多いのですが、大切にしている車なので修理して乗り続けたいという理由による場合もあります。
そもそも被害者にしてみれば自分の愛車を一方的にぶつけられ、加害者側の保険会社に車の価値を値踏みされ、「全損です。」と言われるわけですから、それだけでも不愉快極まりない話だと思います。
しかし残念ながら法律上では時価額が賠償責任の上限となってしまうため、示談交渉で多少の価格調整がされても、被害者にとって必ずしも満足のいく補償がされるかというと難しいのが現状です。
ところが最近、自動車保険に「対物超過修理費用特約」なるものが付けられているケースが多くなってきています。
車の修理代が時価額を上回る場合、自動車保険ではそれ以上支払ってもらえないというのなら、保険契約者にその差額を賠償して欲しいという要求に発展する場合もあるので、円満な事故解決のためにこの対物超過修理費用特約ができたそうです。
この特約では、あくまでも修理をするという前提で車の時価額プラス最大50万円まで修理金額が支払われます。(過失責任がある場合でもその割合に応じて支払われます)
今回は、車の時価額以上の修理金額を保険会社が対物超過修理費用特約で補償してくれた事例をご紹介します。
お車は平成8年式のトヨタ チェイサーです。オーナー様は交差点の右折車線で、前の車がUターンをし
ようとしてハンドルを切り返してバックした際に、車の右後側面をぶつけられてしまいました。
チェイサーは止まっていたので無過失です。相手の保険で修理するということで、修理のご依頼をいただきました。
せっかく修理のご依頼をいただいたのですが、平成8年式のお車ということで、損傷状態から察すると修理金額が車両時価額を上回る可能性があることをオーナー様にご説明したところ、つい最近車検をとったばかりで、またDVDナビもつけたばかりとのこと。また愛着もあって、しばらく乗り続けたいので是非修理したいという御要望でした。
保険会社のアジャスターが車の損害確認のため立会いに訪れた際、お客様の御要望を伝えたところ、
チェイサーの時価評価額は22万円だが、相手の対物保険には対物超過修理費用特約が付いているので時価額プラス50万円まで修理代を補償できるとの回答でした。
お客様に対物超過修理費用特約についてご説明し、再確認したところ修理をご希望とのことでしたので、それではキチンと直しましょうということで作業開始、リヤドアとリヤフェンダーを新品部品に交換しました。
塗装ブースの中で丁寧に塗装します。色は3コートのホワイトパールマイカです。
保険会社との協定修理金額は438,302円となりました。
フロントバンパーに今回の事故とは関係の無いキズがありましたので、サービスで部分塗装してさしあげました。
トヨタ チェイサーはすっかり元通りになり、お客様にも喜んでいただけました。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。