東京都町田市にお住いのお客様より、フェラーリ F430の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
車で出掛けようと自宅車庫から出る際に、誤ってフェラーリ F430の右側面を車庫の壁に擦ってしまったそうです。
フェラーリ F430の右ドアパネルは広範囲にへこみ、サイドスカートもかなり大きなダメージを受けています。
また、ドアミラーとリアのタイヤ・ホイールにも傷があり、ドアを開けた内部のロックピラーカバーにも傷が付いていました。
ステップカバーやドアミラー、タイヤ・ホイール等交換部品も多く修理費用も高額になる事が予想されるので、車両保険を使って直す事になりお車を預かりました。
まずはドアの鈑金修理から作業を進めます。
フェラーリF430のドアパネルはアルミ製です。
スチール製パネルに比べアルミ製パネルの鈑金修理の難易度はかなり高くなる為、他メーカーの車であればドアパネルの交換と言う選択肢もあるのですが、今までの経験からフェラーリの場合、車体や部品の個体差が大きい場合があり、取り寄せた部品が必ずしもこの車両にベストマッチするとは限らない為、今回は鈑金修理の方法を選択しました。
慎重に時間を掛け、裏側からパネルを押出してオリジナルの面まで出るようにドアパネルを鈑金します。
サイドスカートはダメージが大きかった為、新品部品を取り寄せ交換する事にしました。
届いた新品のサイドスカートを車体に仮付けし、必要に応じて取付穴を加工修正したり、表面処理をおこないます。
丁寧に板金して修復したドアパネルの細かな凹凸を埋めるために、鈑金した部分に薄くパテを付け、硬化させてから平滑に研いで面の形を整えます。
パテを付けたドアパネル、新品のサイドスカート、取り外して傷修理したロックピラーカバーにプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールし加熱乾燥させます。
今回のフェラーリF430のボディ本体の損傷は右ドアだけになりますが、ボディカラーがブルーメタリックでドアだけの塗装では隣接するクォーターパネルとの色の差異が発生してしまう為、クォーターパネルへ色合せの為のボカシ塗装を施します。
目の細かいサンドペーパーで丁寧に研ぎ上げ、マスキングを施し塗装の準備が完了です。
ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、熟練の塗装職人がフェラーリF430の塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
ボディだけでなく、サイドスカートやロックピラーカバーも同様に塗装ブース内で塗装します。
新品のドアミラーです。
今回の損傷は、外観上はドアミラーカバーに傷がある程度でしたが、よくよく調べたところミラーの可倒部分が左側に比べガタが大きい事が判明し、保険会社との協議の上で新品部品に交換することとなりました。
メーカーから供給されたドアミラーはガラス面や台座が組み付けられた状態だった為、塗装出来るように全て分解してから塗装ブース内で塗装します。
交換部品や取り外していた部品を全て組み付け、各部作動チェックや室内清掃・洗車・最終仕上げ磨きをしてフェラーリ F430の鈑金塗装修理は完了です。
今回のフェラーリ F430の保険会社との協定修理費用は、部品代647.438円と作業工賃1.215.000円の合計1.862.438円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにフェラーリF430の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったフェラーリ F430を大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。