マセラティ グラントゥーリズモS 中古車仕上げとコーティング

以前当社に鈑金塗装のご依頼をしていただいたお客様より、車を中古のマセラティに買い替えたのだがあちこちに傷があるので、納車され次第入庫してそれらの修理とコーティングを頼みたいとご連絡を頂きました。
最近同様のご依頼が増えております。中古車の場合、売りやすくするために販売業者が傷やへこみをぱっと見わからないように仕上げて、無傷の状態にして店に展示するというイメージがあったのですが、最近はバンパーの飛び石傷や所謂えくぼという小さなへこみ、アルミホイールのガリ傷などは正規ディーラーの認定中古車でさえ、傷付いたまま販売されることも多いようです。
仕入れた中古車の加修に係る費用を削減してその分価格を抑えて販売するということなのでしょうか。
販売業者が行う中古車の加修は、原価を抑えるためにとにかく安く安くという仕上げなので、見る人が見れば笑ってしまうような酷い仕上がりになっていることが多いので、傷やへこみは直さずに売ったほうが、かえってお客様のためかもしれません。綺麗に仕上げてお乗りになりたい方は、ご自分のお財布と相談して仕上げれば良いですし、そうでない方はその分安く車を買ったというお得感を感じれば良いのだと思います。
今回のマセラティ グラントゥーリズモSのお客様は、以前の当社での修理で大よその価格感はつかめているので、その予算の中で綺麗にしてほしいというご要望でした。ご依頼事項は以下の通りです。

1.フロントバンパーに付いた飛び石傷が気になるので、バンパー1本塗装
2.ボディーのあちこちに付いた傷がどこまで落ちるか先ずは研磨してみてもらいたい。落ちない傷については塗装。
3.左右のドアのエッジの傷を修理塗装。
4.アルミホイールが4本とも傷があるので、4本すべて修理塗装。
5.室内のベージュレザーが汚れているので、ルームクリーニング。
6.ボディーのガラスコーティング

1.フロントバンパーは、素材まで削り落とすほどの大きな傷はありませんでしたが、小さな石はね傷があちらこちらについていましたので、それらの下処理をしてから、全面塗装しました。フロントバンパーの塗装は、脱着分解費用含め、税別160,000円です。

2.ボディーの傷は、線状の傷が所々についていたのですが、塗膜を研磨することで傷が消えましたので、塗装の必要はありませんでした。ただ、左フロントフェンダーに深めの飛び石傷が一か所と右のドアにへこみ(えくぼ)がありましたので、そこは修理しました。フェンダーの飛び石傷には色とクリア塗料を筆指し、硬化させてから平らに研いで磨きで仕上げました。右ドアのへこみは、塗装は傷になっていなかったので、信頼のおけるデントリペア業者に依頼して直してもらいました。筆指磨きは税別4,000円、デントリペアは税別20,000円です。

3.左右ドアのエッジは、傷の部分を平滑に削り落とし、その部分だけ塗装しました。

この方法であればドア一面を塗装しなくても綺麗に仕上がります。費用は左右で16,000円です。

4.アルミホイールは4本全てに傷がありました。

傷を丁寧に削り落とす修理を行います。ホイールの形状やラインに影響しないように少し広めに研削します。

次にサフェーサーを塗装してしっかりとシールします。

塗装ブースの中でゴミやほこりが塗装面に付かないように慎重に塗装します。

アルミホイールを修理塗装する場合、通常はタイヤを脱着して作業するのですが、今回は傷の程度や傷の位置などからタイヤを付けたままでも綺麗に塗装できましたので、タイヤの脱着費用を削減することもできるので、タイヤを付けたままで塗装しました。費用はホイール1本25,000円で4本で税別100,000円です。

5.レザーインテリアのルームクリーニングは、いつもお願いしている腕利きの職人さんに来てもらい、一日かけて綺麗にしてもらいました。費用は、税別30,000円です。専門の業者さんのルームクリーニングの出来栄えにはいつも驚かされます。

6.ボディーのガラスコーティングに際し、お客様には一部のエンブレムの取替をご提案しました。
左右リアピラーについているマセラティのエンブレムと左右フロントフェンダー下部についているピニンファリーナエンブレムの取替です。

エンブレム周辺は、経年劣化で汚れや傷が蓄積されています。しかし磨き作業が困難なのでなかなか綺麗にすることができません。せっかくボディーを新車のように磨き上げても、エンブレム周りだけやり残した感が残ってしまいます。ですので、今回は古いエンブレムを剥がし、そこをしっかり磨き上げてから新品のエンブレムに張り替えさせていただきました。

古いエンブレムを剥がすと、ご覧の通りです。

ポリッシャーで磨いただけでは傷が落ち切らないので、研磨紙で傷を落としてからポリッシャーで磨きます。

するとご覧のとおりエンブレム周りが見違えるほど綺麗になります。エンブレムの費用がピニンファリーナエンブレムが2つで税別3,400円、マセラティ エンブレムが左右で税別3,800円です。

ボディーのガラスコーティングの出来栄えは、磨き作業にかかっています。初めに深い傷は磨き落としておきましたので、ボディー全体をさらにピカピカに仕上げていきます。

ボディーの研磨作業が終わると、脱脂してからコーティング剤を塗布します。

しばらく時間をおいてコーティング剤が塗膜に定着したら、マイクロファイバークロスで拭き上げます。

コーティングの施工が完了したら、塗装ブースにマセラティを移し、加熱乾燥を行います。塗装ブースの中で加熱乾燥させることで、ガラスコーティングの被膜性能を最大限に引き出すことができます。

これがインターパシフィック自慢の焼付コーティングです。

全ての作業を終え完成したマセラティ グラントゥーリズモSは、まるで新車のような輝きになりました。上記すべての作業の費用合計は、部品代(エンブレム)含め消費税込み472,000円となりました。
この度はインターパシフィックにマセラティ グラントゥーリズモSの修理とガラスコーティング施工をご依頼頂きありがとうございました。ピカピカのマセラティ グラントゥーリズモSで素敵なカーライフをお楽しみください。

アルファロメオ ジュリア バンパー修理・塗装

世田谷区にお住いのお客様より、アルファロメオ ジュリアのフロントバンパー修理塗装を依頼されましたのでご紹介します。
道路沿いの店舗に立ち寄る為歩道を横切る際に、歩道の段差にアルファロメオ ジュリアのフロントバンパー右下部を擦ってしまったそうです。
しゃがまないと見えないような部分の傷ですが、お車もまだ新しいので綺麗に直したいとの事で自費での修理としてお預かりしました。

綺麗に直したいとは言え自費での修理になりますので、出来る限り費用も抑えたいとのご要望ですが、傷の位置がバンパーの真下にある為バンパーを車体につけたままでの作業は困難なので、まずはフロントバンパーを取り外します。

フロントバンパーの真下の面との境目に約20cm程の傷が確認できます。

元々のライン形状を崩さないように丁寧にサンダーで傷を削り落とします。

削った部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールします。その後赤外線ヒーターでしっかりと加熱し塗膜を硬化させます。

傷のあったフロントバンパー右下部を中心に、目の細かいサンドペーパーで丁寧に研ぎ上げ、作業しやすい高さになる様に塗装台にセットしマスキングを施します。
今回は自費修理で費用を抑える為に部分塗装の方法を選択しました。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで、アルファロメオ ジュリアの塗装肌や質感を再現すべく、熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

塗装し終わったフロントバンパーを綺麗に磨き上げ元通りに車体へ組み付けて、アルファロメオ ジュリアのフロントバンパーの修理塗装は完了です。

今回のアルファロオ ジュリアの修理費用は、作業工賃48,600円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアルファロメオ ジュリアの修理塗装をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアルファロメオ ジュリアを大切にお乗りください。

メルセデス AMG C43 カブリオレ 鈑金塗装・修理 事例

川崎市にお住いのお客様より、メルセデスAMGC43カブリオレの鈑金塗装修理を依頼されましたので紹介します。
ご自宅の立体駐車場に駐車しようとした際に、雨でミラーが見えにくくメルセデスAMGC43カブリオレの右後方部分を駐車場の柱に擦ってしまったそうです。
右クォーターパネルに凹みをともなう傷とリアバンパーにも擦り傷が付いており、自費での修理を希望されお車をお預かりしました。
今回のメルセデスAMGC43カブリオレの作業方針は、右クォーターパネルの鈑金およびクォーターパネル1面の塗装とリアバンパー右角の傷修理及び部分塗装となります。自費での修理ということですので、仕上がりの質は落とすことなくできる限り費用を抑えた修理方法をご提案させていただきました。

まずは、クォーターパネルのへこみへこみを鈑金し、リアバンパーの傷もサンダーを使い削り落とします。
塗装作業の妨げになる部品の脱着は、容易に取り外せるテールランプは車体から完全に取り外し、リアバンパーについてはクォーターパネルとの間に隙間があれば充分なので、作業に支障がない程度の部分的な脱着で対応しました。

クォーターパネルの鈑金部分にパテを付け、極く僅かな凹凸を成型します。
リアバンパー側はパテを使う必要はなく、削り込むだけで済みました。

クォーターパネルとリアバンパーの修正部分にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールします。

クォーターパネルとリアバンパーの右側を平滑に研ぎ上げ、メルセデスAMGC43カブリオレを塗装ブースに移動し様々な技術を駆使し、丁寧にマスキングを施します。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで、メルセデスAMGC43カブリオレの塗装肌や質感を再現すべく、熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

塗装完了後、取り外した部品を元通り組み付け、作動チェックや洗車・仕上げ磨きをしてメルセデスAMGC43カブリオレの鈑金塗装修理は完了です。

今回のメルセデスAMGC43カブリオレの修理費用は、作業工賃129,600円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにメルセデスAMGC43カブリオレの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったメルセデスAMGC43カブリオレを大切にお乗りください。

アストンマーティン 鈑金塗装・修理事例(車両保険)

東京都港区にお住いのお客様より、アストンマーティンDB9ヴォランテの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
お出掛け先の駐車場でアストンマーティンDB9ヴォランテの右側面を壁に擦ってしまいました。
ドアの後方からリアタイヤの手前までの広範囲に傷とヘコミが確認できます。
車両保険を使用して綺麗に直したいとの事でお車をお預りしました。

アストンマーティンDB9ヴォランテのドアやクォーターパネルはアルミ製です。
アルミ素材は通常スチール素材に比べ、軽量で強度が高い事が知られていますが、一方で鈑金修理の難易度が非常に高い素材です。そのためスチール素材では容易に鈑金できる程度の損傷でも、パネル交換を余儀なくされる事が多々あります。
今回のアストンマーティンDB9ヴォランテの損傷は、ボルトやナットによる取り付けで比較的容易に交換できるドアパネルと、ボディに溶接や接着によって取り付けられていて安易に交換しない方が良いクォーターパネルの2パネルになります。
車両保険を使用するとは言え、お車へのダメージや後々の査定への影響も考慮し、広範囲ではありますが鈑金での修理が可能と判断しました。
スチールパネルであれば表側からワッシャーを溶着して引き出し鈑金で対処するところですが、アルミパネルで同様の作業をする事は困難な為、時間は掛かりますが裏側から丁寧に少しずつ押し出してオリジナルの面が出るように鈑金作業します。

鈑金作業だけでは戻しきれなかった極僅かな凹凸は、パテを付けて成形します。

パテを付けた箇所や素材面が剥き出しになった部分を覆い隠すように、プライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールします。
プライマーサフェーサーは近赤外線ヒーターを用いて充分に加熱乾燥させます。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で熟練の塗装職人がアストンマーティンDB9ヴォランテの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
高級外国車の一部には、塗装の肌(微妙な凸凹感)がほとんど無く鏡面仕上げと言われる状態の塗装面に仕上げられている車種があります。
このアストンマーティンDB9ヴォランテも元々その鏡面仕上げを施されている為、未修理のパネルに合わせて同様に仕上げる必要があります。
この鏡面仕上げをするには、塗装する段階から他の車種とは異なる作業工程になります。
他車に比べクリア塗装の塗膜を厚めに塗装し、塗装後の研磨作業で1度固く平らな当て板に付けた目の細かな研磨紙で塗膜の表面を平滑に研ぎ上げてから、ポリッシャーとコンパウンドで研磨します。
この工程が入る事で、鏡の表面のようなつるつるの状態に肌を仕上げる事ができます。
文章にすればほんの数行足らずの工程ですが、実際には塗料や研磨時間が他車よりもかなり多く必要になり、手間や材料がより多く掛かる分塗装費用も高額になってしまいます。

塗装及び鏡面仕上げの研磨作業の完了後、取り外していたドアの付属部品やサイドステップ・テールランプやリアバンパーを組み付け、各部作動点検、洗車、最終仕上げ磨きをしてアストンマーティンDB9ヴォランテの鈑金塗装修理の完了です。

今回のアストンマーティンDB9ヴォランテの保険会社との協定修理費用は、部品代10,044円と作業工賃821,880円の合計831,924円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアストンマーティンDB9ヴォランテの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアストンマーティンDB9ヴォランテを大切にお乗りください。

アウディSQ5 バンパー修理

神奈川県鎌倉市にお住いのお客様より、アウディSQ5のバンパー修理を依頼されましたので紹介します。
お買い物に出掛けた先の駐車場で、アウディSQ5のリアバンパー左角をポールに接触させてしまったそうです。リアバンパーには傷と塗装の剥がれが有り、テールレンズにもヒビが入っていました。
傷自体は小さくあまり目立たないのですが、お車がまだ新しいので費用を抑えつつも綺麗に直したいとの事でお預りしました。

アウディSQ5のリアバンパーは上下二分割の構造になっており、その上下共に傷が有る為、車体からバンパーを取り外し分解して作業する事になりました。

傷及び塗装の剥がれた部分をサンダーで削り、プライマーサフェーサーを塗装する為にマスキングを施します。

傷を削り落として修理した部位にプライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールをします。

サフェーサーを充分に加熱乾燥させてから平滑に研ぎ上げます。

バンパーの上下をそれぞれ塗装台に固定し、ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、熟練の塗装職人がアウディの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回は修理費用を抑える為に左側の小さい範囲での部分塗装の方法になりました。

塗装完了後、元通りにリアバンパーを組み付け、テールレンズも新品部品に交換し作動チェックや洗車・仕上げ磨きをしてアウディSQ5のバンパー修理作業は完了です。

今回のアウディSQ5の修理費用は、部品代35,640円と作業工賃58,752円の合計94,392円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアウディSQ5のバンパー塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアウディSQ5を大切にお乗りください。

トヨタ ヴェルファイア 鈑金塗装(自費修理)

川崎市中原区にお住いのお客様より、トヨタ ヴェルファイアの鈑金塗装・修理を依頼されましたのでご紹介します。
お客様は細い路地で左折をする際にトヨタ ヴェルファイアの左側面を植え込みに擦ってしまったそうです。
自費の修理ではありますが、お車もまだ新しい為出来る限り綺麗に直したいとのご要望でお車をお預りしました。
ヴェルファイアは、左スライドドアの真ん中辺りから後方にかけてかなり広範囲にパネルが凹んでしまっています。

ディーラーにこの様な損傷のお車を持ち込めば、パネルの交換と言われてもおかしくない程度の損傷ですが、インターパシフィックではこの程度の損傷は充分鈑金修理が可能なレベルですし、修理費用の面やパネル交換によるお車へのダメージ・下取り査定への影響も考慮して鈑金修理での方法を選択しました。
ヘコミ部分を時間を掛け丁寧に、元の状態に戻るように鈑金します。
その後の塗装作業の妨げになるドアの付属部品やクォーターガラス・テールランプ等を取り外しておきます。

できる限り元通りにパネルを引出しましたが、僅かに残る凹凸はパテを付けて成形します。

鈑金及びパテを付けた部分を覆い隠すように、プライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールし、加熱乾燥させます。

手作業で塗装パネルを平滑に研ぎ上げ、車両を塗装ブースに移動しマスキングを施します。
ボディカラーがホワイトパール(3コートパール)の為、スライドドアに隣接するフロントドアへの色合せの為のボカシ塗装が必要になるので、合計3パネルを塗装する事になります。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、熟練の塗装職人がトヨタヴェルファイアの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

フューエルリッドは容易に脱着ができ、部品代も安価なので交換します。
新品部品は塗装されていないのでこちらもボディ同様に塗装して取付けます。

取り外していたドアの付属部品やクォーターガラス、テールランプ等を元通りに組み付け、各部作動チェックや室内清掃・洗車・最終仕上げ磨きをしてトヨタヴェルファイアの鈑金塗装修理は完了です。

今回のトヨタヴェルファイアの修理費用は、部品代11,145円と作業工賃288,252円の合計299,397円となりました。
このたびはインターパシフィックにトヨタヴェルファイアの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったヴェルファイアを大切にお乗りください。

フェラーリ 458 スパイダー バンパー修理

東京都内にお住いのお客様よりフェラーリ 458スパイダーのフロントバンパーの修理・塗装を依頼されましたのでご紹介します。中古車で上質なフェラーリ458スパイダーを購入したが、前のオーナーさんの時にフロントバンパーを飛び石傷の修理か何かで塗り直しており、バンパーの色がボンネットやフロントフェンダーと比べてあまりにも黒ずんでいる。またその際の組み付けが悪いのか、バンパーとフェンダーの端と端が緩衝して、バンパーの塗装が一部剥がれているとのことで、画像を添付してメールでお問い合せ頂きました。
このフェラーリ 458スパイダーは、「ビアンコフジ」という白の3コートパールのボディーカラーです。
一般的なパールホワイトの車に比べるとパールの含有量が約2倍なのでまさに真珠のような輝きのボディーカラーです。

塗料の調色は困難を極め、何度かの塗り直しは覚悟の上で塗装しなくてはならない特殊なカラーです。
お客様もそのことはよくご存じだったようで、見る角度や場所よってボンネットやフェンダーとの色見が異なって見えることも充分ご理解されていたようです。しかしそれでも現状の塗装はあまりにも色が黒ずんでおり、この状態のままでは乗る気になれないということで弊社にバンパーの修理と塗装をご用命下さいました。

バンパーは、フェンダーと緩衝している部分の傷と下部の小さな傷以外には飛び石傷なども無かったのですが、これまでに何回塗り重ねられているのかわからないので、古い塗膜はサンダーと手作業でできる限り削り落とします。

次にプライマーサフェーサーを塗装してバンパー全体をしっかりシールします。

充分に加熱乾燥させた後、手作業でサフェーサーを研いで平滑に仕上げます。

ゴミやホコリをシャットアウトした塗装ブースの中でフェラーリの塗装に精通した熟練の塗装職人がバンパーを綺麗に塗り上げます。
調色は他の色に比べるととても難しいのですが、これまでもビアンコフジのフェラーリは何台も塗装して慣れているので、塗装は1回できっちり色を合わせることができました。

バンパーをビアンコフジに塗った後は、センター部分を艶消しの黒に塗装します。
フェラーリのオリジナルの塗装はボディーカラーが塗られた上に艶消しの黒が塗られているので、この部分が無傷であったとしても必ず最後に艶消しの黒を塗装しなくてはなりません。ボディーカラーと黒との境界部分の塗装の段差をオリジナルと同じにするためです。
艶消しの黒の塗料もどこの材料を使えばフェラーリのオリジナルと同じトーンの黒に仕上がるか、そこにたどり着くのにも経験が必要です。
塗料の選定ができないととても安っぽい仕上がりになってしまいます。

ところでバンパーを取り外して判ったのですが、ボンネットのリリースレバーの横の隙間を隠すための黒のシールに白い塗料が付着していました。これは前回のバンパー塗装の時にシールをマスキングして作業したためと思われます。
見えないところでも丁寧に仕上げなくては、後で判った際には信用を損ねます。
このことはお客様にご報告し、シールを剥がしてからバンパーを塗装し、最後に綺麗に貼り直し致しました。大した手間でもないのにどうしてこんな雑な仕事をするんでしょうかね・・

仕上がりはお客様にいろいろな角度からご確認していただき、大変ご満足して頂けました。

フェラーリ 458スパイダーの修理費用は、税込270,000円となりました。このたびはインターパシフィックに大切なお車の修理をご用命頂き、誠にありがとうございました。
とても素敵なフェラーリ 458スパイダーを大切にお乗りください。

アウディA4 板金 塗装 修理 事例

東京都国分寺市にお住いのお客様より、アウディA4の板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
自宅ガレージから出る際にアウディA4の右クォーターパネルをブロック塀に擦ってしまったそうです。
自費修理で出来るだけ費用を抑えたいとのご要望で、お車をお預りしました。

アウディA4の右クォーターパネルはホイールアーチ部分が広範囲に凹んでおり、先ずはオリジナルの面に近づけるように鈑金作業でパネルを慎重に引き出します。

できるだけ元通りにパネルを引出しますが、僅かな凹凸はパテを付けて成形します。

鈑金及びパテを付けた部分を覆い隠すように、プライマーサフェーサーを塗装します。

塗装するパネルの足付け作業を終えた車両を塗装ブース内に移動し、マスキングを施した後、熟練の塗装職人がアウディA4の塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回は修理費用を抑える為に、クォーターパネルにあるプレスラインを利用し塗り分け、またサイドステップモールは本来取り外して塗装するのがベストな方法ですが、こちらもお客様にご了解いただいた上でマスキングして塗装しました。
アウディA4のサイドステップモールは基本的に取り外すと交換になってしまい、部品代と塗装費用が余計に掛かってしまいますので、費用を抑えるために取り外さずに対処しました。

取り外していたテールランプを取り付け、作動点検、洗車、最終仕上げ磨きをしてアウディA4の鈑金塗装修理の完了です。

今回のアウディA4の鈑金塗装修理費用は、作業工賃のみで75.600円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアウディA4の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアウディA4を大切にお乗りください。

ポルシェ 991 カレラS 【スプレー式】プロテクションフィルム施工事例

新車のポルシェ 991 カレラSに新技術の【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムを施工させて頂きましたのでご紹介します。
高級車やスーパーカーを中心に最近普及が進んでいるペイント・プロテクションフィルムですが、これまでは薄い透明なフィルムを貼る施工方法しかありませんでした。
ところが今回ポルシェに施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニックス・スクラッチガード)は、「貼る」プロテクションフィルムではなく、「塗装する」プロテクションフィルムです。
Fenix Scratch Guardは衝撃吸収性に優れた膜厚130μm(0.13mm)以上のスクラッチガードクリアを塗装することで、飛び石などによる傷を大幅に軽減することができます。
従来の「貼る」タイプのプロテクションフィルムは、近くで見ると貼ってあることがわかってしまうくらいですから、どうしても塗装の艶や質感を損ねてしまい、また磨く事ができないので時間とともにフィルムの透明度が劣化し、フィルムの切れ目(エッジ)の部分に汚れが溜まったり剥がれてきたりという問題がありました。しかし当社で施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニック・ススクラッチガード)という「塗装する」プロテクションフィルムはフィルムの切れ目(エッジ)が無く、薄い傷であればポリッシャーで磨いて消すことができるので、メンテナンスを定期的に行えば綺麗な外観を長期間維持することができます。
お客様は仕上がりをとても気になさっておりましたので、Fenix Scratch Guardを施工してある他の車を実際に来店してご覧頂き、従来の「貼る」プロテクションフィルムとのクオリティーの違いをお客様ご自身の目で確かめて頂いたうえで施工をさせて頂きました。

今回のポルシェのプロテクションフィルムの施工範囲はフロント廻りです。飛び石傷が付きやすいフロントバンパー、フードパネル、左右フロントフェンダーを施工しました。
Fenix Scratch Guardの施工は塗装ブースの中で行います。
塗装ブース室内の天井からフィルターを通してゴミやホコリを除去した空気が床に向けて圧送されているクリーンルームのような作業環境で熟練の塗装工が作業いたします。
Fenix Scratch Guardは4層構造になっており、1層目(密着材)と2層目(バインダー)はそれぞれ1コートですが、飛び石などによる衝撃を吸収し柔軟性を保持するための層である3層目は4~5コート塗り重ねここで膜厚を確保します。4層目のトップコートは硬さ、耐擦り傷性、耐候性(70%UVカット)に優れ、深い艶を出す役割の層で2コートで仕上げます。

フロントバンパーは脱着し、グリルやヘッドランプウォッシャー、ランプなどを全て取り外して塗装しますので、貼るタイプのプロテクションフィルムのように切れ目(エッジ)や段差が一切生じません。

完成するとプロテクションフィルムを施工してあることが全く分からない仕上がりになります。
ポルシェ 991 カレラSのフェニックススクラッチガード施工費用は、430,000円(税別)となりました。
このたびはインターパシフィックにポルシェのペイント・プロテクションフィルム施工をご依頼くださり、誠にありがとうございました。

【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムの詳しい説明はコチラをご覧ください。

フェラーリ F430 板金塗装 事例(保険修理)

東京都町田市にお住いのお客様より、フェラーリ F430の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
車で出掛けようと自宅車庫から出る際に、誤ってフェラーリ F430の右側面を車庫の壁に擦ってしまったそうです。
フェラーリ F430の右ドアパネルは広範囲にへこみ、サイドスカートもかなり大きなダメージを受けています。
また、ドアミラーとリアのタイヤ・ホイールにも傷があり、ドアを開けた内部のロックピラーカバーにも傷が付いていました。
ステップカバーやドアミラー、タイヤ・ホイール等交換部品も多く修理費用も高額になる事が予想されるので、車両保険を使って直す事になりお車を預かりました。

まずはドアの鈑金修理から作業を進めます。
フェラーリF430のドアパネルはアルミ製です。
スチール製パネルに比べアルミ製パネルの鈑金修理の難易度はかなり高くなる為、他メーカーの車であればドアパネルの交換と言う選択肢もあるのですが、今までの経験からフェラーリの場合、車体や部品の個体差が大きい場合があり、取り寄せた部品が必ずしもこの車両にベストマッチするとは限らない為、今回は鈑金修理の方法を選択しました。
慎重に時間を掛け、裏側からパネルを押出してオリジナルの面まで出るようにドアパネルを鈑金します。

サイドスカートはダメージが大きかった為、新品部品を取り寄せ交換する事にしました。
届いた新品のサイドスカートを車体に仮付けし、必要に応じて取付穴を加工修正したり、表面処理をおこないます。

丁寧に板金して修復したドアパネルの細かな凹凸を埋めるために、鈑金した部分に薄くパテを付け、硬化させてから平滑に研いで面の形を整えます。

パテを付けたドアパネル、新品のサイドスカート、取り外して傷修理したロックピラーカバーにプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールし加熱乾燥させます。

今回のフェラーリF430のボディ本体の損傷は右ドアだけになりますが、ボディカラーがブルーメタリックでドアだけの塗装では隣接するクォーターパネルとの色の差異が発生してしまう為、クォーターパネルへ色合せの為のボカシ塗装を施します。
目の細かいサンドペーパーで丁寧に研ぎ上げ、マスキングを施し塗装の準備が完了です。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、熟練の塗装職人がフェラーリF430の塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
ボディだけでなく、サイドスカートやロックピラーカバーも同様に塗装ブース内で塗装します。

新品のドアミラーです。
今回の損傷は、外観上はドアミラーカバーに傷がある程度でしたが、よくよく調べたところミラーの可倒部分が左側に比べガタが大きい事が判明し、保険会社との協議の上で新品部品に交換することとなりました。

メーカーから供給されたドアミラーはガラス面や台座が組み付けられた状態だった為、塗装出来るように全て分解してから塗装ブース内で塗装します。

交換部品や取り外していた部品を全て組み付け、各部作動チェックや室内清掃・洗車・最終仕上げ磨きをしてフェラーリ F430の鈑金塗装修理は完了です。

今回のフェラーリ F430の保険会社との協定修理費用は、部品代647.438円と作業工賃1.215.000円の合計1.862.438円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにフェラーリF430の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったフェラーリ F430を大切にお乗りください。

メルセデスベンツ GLC250 板金塗装 修理事例

東京都世田谷区にお住いのお客様より、メルセデスベンツGLC250の板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
自宅車庫に駐車する際に、メルセデスベンツGLC250の左クォーターパネルを大きなポリバケツにぶつけてしまい、へこませてしまいました。
幸いにもフェンダーアーチモールやリアバンパーには損傷はありませんでした。
お客様は自費での修理を希望され、出来るだけ費用を抑えた方法での修理を依頼されました。

まず、大きくへこんだメルセデスベンツGLC250の左クォーターパネルを鈑金します。
塗膜を削り、へこんでしまったパネルを引き出して鈑金すると同時に、その後の塗装作業の妨げになるフェンダーアーチモールやテールランプを外します。
リアバンパーは完全には外さずにマスキングが出来るように一部分だけ外しました。

鈑金した箇所にパテを付け、僅かな鉄板の凹凸を埋めオリジナルの面が出るように平滑に仕上げます。

パテを覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールし、赤外線ヒーター等で充分に加熱乾燥させます。

プライマーサフェーサーを研ぎ上げ、マスキングを施し塗装前の準備完了です。
クォーターガラスとパネルの間に少し隙間があり、上手くマスキングができる形状だった事と、費用を出来るだけ抑えたいと言うお客様のご要望も考慮し、今回はクォーターガラスを外さずにリアピラー上部までの部分塗装の方法で塗装する事になりました。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、メルセデスベンツGLC250の塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

充分に塗装面を加熱乾燥させた後丁寧に磨き上げ、取り外した部品を元通り組み付け、洗車や仕上げ磨きをしてメルセデスベンツGLC250の鈑金塗装 修理の作業完了です。

今回のメルセデスベンツGLC250の修理費用は、108.000円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにメルセデスベンツGLC250の鈑金塗装 修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったメルセデスベンツGLC250を大切にお乗りください。

ポルシェ ケイマン 板金塗装(自費修理)

横浜市にお住いのお客さまより、ポルシェケイマンの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
ポルシェケイマンの左フロントフェンダーを当て逃げされてしまい、また別の日には、縁石に乗り上げた際に右サイドスカートの下を激しく擦ってしまったとの事でお車をお預りしました。

車両保険を使うとなりますと、今回のそれぞれの損傷は別々の事故としてカウントされて2事故の扱いになってしまい、保険等級が計6等級ダウンとなり、翌年からの保険料が大幅にアップしてしまう為、2か所とも自費での修理となりました。

左フロントフェンダーは、へこみは無く小さな傷のみでした。
傷を平らに削り、ヘッドライトとサイドマーカーレンズを外し、フロントバンパーは完全には外さず塗装のマスキングの為の隙間を確保できるように部分的な脱着で対処しました。

右サイドスカートは変形しており、また穴が開き素材がえぐれて薄くなっている部分もありました。
サイドスカートの部品代を調べたところ、ポルシェにしては意外と安かった為部品交換と言う選択肢もありました。
しかし、交換する事でサイドスカート全面にシルバーを塗装する事になり、隣接するドアやクォーターパネルとの色の差異の問題が発生し、場合によってはドアやクォーターパネルへのボカシ塗装が必要になり、修理費用がより高額になる事を考慮し既存のサイドスカートを修理する方法を選択しました。

変形は赤外線ヒーターで温め少し柔らかくなったところで形を整え、穴やえぐれの深い部分は裏側から樹脂用の接着剤等を使い補強します。

サイドスカートの表面はサンダーで平らに削ります。

フロントフェンダーとサイドスカートにプライマーサフェーサーを塗装し、削った部分をしっかりシールします。

車両を塗装ブースに移動し、フロントフェンダーとサイドスカートをポルシェの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

塗装したパネルを丁寧に磨き上げ、バンパーに付くサイドマーカーレンズは当てられた際にヒビが入っていたので新品に交換し、サイドスカートの取り付けブラケットも新品に交換の上、サイドスカートを車体に取付け修理完了です。
このポルシェケイマンは元々ボディガラスコ-ティングが施工されておりましたので、今回修理塗装した左フロントフェンダーと右サイドスカートに弊社のボディガラスコーティングを施工しました。

今回のポルシェケイマンの修理費用は、部品代11,782円とボディガラスコーティングの部分施工費用も含めた修理工賃173,218円の合計185,000円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにポルシェケイマンの板金塗装・修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったポルシェケイマンを大切にお乗りください。

保険修理の落とし穴

不必要で過剰な修理は、ケースによってはあなたの愛車を無意味に事故歴車にしてしまうことがあるので注意が必要です

車を自分でぶつけてしまい、修理金額が大きく車両保険に加入している場合、または相手の車にぶつけられたような場合には、自分の保険あるいは相手側の保険で車を修理することになります。車両保険の免責金額を除けば自分の財布からの出費は無く、保険会社が修理費用を支払ってくれるので、車が綺麗に治りさえすれば修理費がいくらかかってもあまり気にならないという方は多いと思います。

ですから保険修理の場合、修理代の高い安いを気にしなくていいから、車を購入したカーメーカーの看板を背負ったディーラーに修理を依頼するのだと思います。
しかし、そこには大きな落とし穴があります。

先に結論から申し上げると、ディーラーに依頼すると、必要以上に大げさな修理をされる可能性があります。

保険修理でご自身の出費がないなら大げさなぐらいでいいじゃないか、と思う方もいると思いますが、大げさな修理はケースによってはあなたの愛車を無意味に事故歴車にしてしまうことがあるので注意が必要なのです。

ディーラーにとっての鈑金塗装ビジネス

鈑金塗装の仕事は職人仕事です。ディーラーにとっては、車の整備や車検を行う整備士とは異なる鈑金塗装の職人を自社で管理することは難しく、また塗料やシンナーなどの有機溶剤を多く取り扱う鈑金塗装工場をディーラーと併設することも難しいので、事故した車の修理は下請けの鈑金塗装工場に依頼します。

複数店舗を運営するディーラーの中には、自社で鈑金塗装工場を運営し各店舗に入庫した車を自社工場に回送して修理している場合もありますが、それでも自社工場内で作業しているのは外注の鈑金塗装職人というケースも多く見受けられます。

車の損傷が大きいと修理代が数十万とか100万円以上になってしまうこともある鈑金塗装は、ディーラーにとって大きな利益を生む「おいしい」ビジネスです。

まず交換する部品を自社で仕入れ、それを外注工場に支給して見積額との差額を得ます。メーカーや、輸入車であればインポーターから相当な割引率で部品を仕入れることができるので、新品部品を多く使えばそれだけ利益も多く出ます。そして下請け工場に工賃を割引かせることでも利益を得ています。

最近では下請け工場に工賃を見積額の50%で修理を外注しているディーラーは珍しくありません。50%のレス率というのは、特に輸入車ディーラーに多く見受けられます。一般的に国産車より輸入車のほうが修理代が高いことが背景にあるのでしょう。

ディーラーの下請けでは丁寧な仕事は難しい

工賃の50%引きなどという取引条件では、鈑金塗装工場の採算が合うはずがありませんし、カーオーナーさんのために丁寧な仕事を心がけたくても売上げと納期に追われるばかりとなってしまい、修理品質を高めることができなくなってしまいます。作業に使うパテや塗料などでも、とにかく安い材料、そして少しでも早く硬化して研ぎや磨きなどの作業が楽になる材料を使わざるを得ません。

材料の質を落とせば、いくら腕の良い職人が作業しても後々修理品質に悪影響を及ぼします。それでもとにかく作業台数を多くこなさなくては売上げが稼げないので、無意識のうちに修理品質よりも修理台数を追う形になってしまうのです。これでは丁寧な仕事はできるはずがありません。

ディーラーは鈑金塗装をよく知らない

私は鈑金塗装の仕事に30年近く携わっていますが、これまで鈑金塗装の正しい知識があるなと思えるディーラーの営業マンやフロントマンに出会ったことがありません。これは国産車、輸入車問わずです。また当社に修理をご依頼くださるお客様達のお話を聞いていても、彼らは修理技術や適切な修理方法について詳しい知識はなく、それでもお客様には間違った修理方法、しかもほとんどの場合、不必要で過剰な修理方法をもっともらしく説明しているようです。

よくディーラーの修理は定価だから高いとおっしゃるお客様がいらっしゃいますがそうではありません。定価だから高いのではなく、損傷程度の正しい見極めができず不必要な部分まで交換・修理する見積りをするから高いのです。

当社に修理依頼があった実例

ディーラーの見積りや説明に不信感を抱き、当社に修理を依頼して下さった実例を2例ご紹介致します。

お客様達は車両保険に入られておらず自費でのご修理でしたので、ディーラーが提示した見積金額の高さに驚いて当社に相見積りを依頼され、結果当社に修理をご依頼くださったので不適切な修理は防げたのですが、もし車両保険に入っていてディーラーに修理を任せていたら不必要で過剰な修理をされていたであろう実例です。

【実例その1】メルセデスベンツC250 左ドア、リアフェンダー損傷

お客様は当社に見積もり依頼でご来店されました。自費でのご修理とのことでしたので、ドアもリアフェンダーも問題なく板金できますと修理方法をご説明し、378,944円の見積書をご提示しました。

お客様はご夫婦で来店されたのですが、お二人で顔を見合わせびっくりしていらしたので、38万の修理見積りはショックなのだろうと思っていたら、実はインターパシフィックに来店する前、ベンツの大手正規ディーラーで見積りをしてもらったとのこと。

車両保険に入っておらず自費での修理になることを伝えたそうですが、フロントマンからはドアもリアフェンダーも取替が必要でそれがベンツの正当な直し方だとまで言われ、120万位かかりますと言われたそうです。お客様は当社とディーラーの見積金額が約3倍違うことに驚いていらっしゃったのです。

私は、これが自費での修理ではなく保険修理であったとしても、特にリアフェンダーは、この程度のダメージであればパネルの取替はお勧めしません。なぜならば、リアフェンダーは他のパネルのようにボルトで車体に留まっているのではなく溶接されているので、このパネルを取替えると事故歴車扱いにされることが多く、車を下取りなどで売却するときに査定が下がってしまいます。ですから取替以外に方法がない程の酷いダメージか、広範囲な鈑金は嫌なので再販価値を気にせず取替えてほしいというお客様のご希望がない限り、鈑金で対処したほうが良いですとご説明しました。

またお客様には、見積金額が3倍違うのは、インターパシフィックの見積金額がディーラーの1/3の安い金額なのではなく、またディーラーの見積金額が単にインターパシフィックの3倍高い金額なのでもありません、ディーラーの修理方法の見立てが間違っているのですとご説明しました。

もしお客様が車両保険に入っていてディーラーに修理を依頼していたら、過剰な修理で愛車を事故歴車にされていたでしょう。

広範囲ではありますが、この程度は鈑金で全く問題ありません。

ドアもリアフェンダーも鈑金で綺麗に仕上げました。

ゴミや埃が付かないように細心の注意を払って熟練の職人が作業します。

何事も無かったかのように綺麗に仕上がりました。

【実例その2】BMW320i 左ドアパネル損傷

お客様は車両保険には入っておらず自費での修理になるので、BMWの正規ディーラーにお車を預け、まず見積りを依頼されました。お車は提携の下請け工場に移送されそこで見積もったところ、ドアの付け根のフレーム部位(フロントピラー)にダメージあり、ここを鈑金で直せたとして約85万、フロントピラーを取替えると約110万かかるということで2通りの見積書が提示されたそうです。

私もその見積書は見せていただきました。ドアパネルは取替、フロントフェンダーにもドアがぶつかったことによってついた傷があり、色合わせのためリアフェンダーも塗装するので、側面全部塗装する必要ありという見積内容でした。

保険修理であれば、当社でもディーラーの見積同様にドア取替、フロントフェンダー傷修理塗装、リアフェンダーへのボカシ塗装ということで側面パネルを全部塗装することになるのですが、ドアの付け根のフレーム部位(フロントピラー)には全くダメージはありませんでした。フロントピラーは車の骨格部位ですので、鈑金であっても事故歴車と査定されますし、ましてや骨格部位の取替など安易にするべきではありません。

このケースでは下請けの鈑金塗装工場に車を移送し、そのうえで作成された見積書ですので、プロの判断なわけですが、とんでもない誤った見積りです。もしお客様が車両保険に入っていてディーラーに修理を依頼していたら、全くダメージが無いのに骨格を修理あるいは取替えられ、完全な事故歴車にされていたでしょう。

ダメージが全く無いのに、鈑金または取替が必要と見積もられたフロントピラーです。ドアヒンジが取り付いている骨格部位です。

自費でのご修理でしたので、ドアだけを新品パネルに取替え、塗装して仕上げました。

隣接パネルとの色の差異もなく、綺麗に仕上がりました。

このBMWはご依頼の経緯や、詳細な修理工程、お客様から頂戴したコメントなどが記載された修理事例の記事がございますので、是非ご覧ください。
BMW320iドア交換 修理事例

保険修理の落とし穴

なぜこのような事が起きるのかと言いますと、一つには、ディーラーは自動車メーカーの看板を背負っているという意識が強いので、安心のためということで修理というより交換という選択を簡単にするのだと思います。多くのカーオーナーさんは安心感があるからという理由でディーラーに鈑金塗装を依頼します。

修理代が高くても、仕上げもきっと悪くないだろうし、何か不具合があってもキチンと責任をもって対処してくれる、そして何より自動車メーカーの看板を背負っているという安心感があるのだと思います。だからディーラーもお客様が求めているのはそうした安心感なのだと理解し、その結果必要以上に大げさな修理方法になってしまい、見積金額も高くなってしまうのだと思います。

また鈑金塗装の場合、自分が居るのと同じ場所で作業されるのではなく、下請けの外注工場での作業なので、実際の作業がどのような工程で行われているかを見聞きする機会も乏しいので、修理するべきか交換するべきかの正しいの判断がなかなか身に付かないのだと思います。

もう一つは、工賃の50%割引などという厳しい条件で仕事を引き受ける鈑金塗装業界の下請け体質にも原因があるのだと思います。工賃を50%も引かれている工場にしてみれば、せめて工賃の分母が大きいほうがいいわけですので、作業範囲は大きいほうが助かるわけです。

そんなふうには思いたくありませんが、上記2例目のBMWの例などは、全くダメージが無い骨格(フロントピラー)を鈑金または取替が必要だと下請けの鈑金塗装工場が実車を見たうえで見積もっているわけですから、工賃を膨らますために見積もったのかなと勘ぐってしまいます。

最適な修理方法と工場選び

私は、最適な車の修理方法は「無駄に作業範囲を拡大せず車にできるだけ優しい修理」だと思っています。これはたとえお客様が費用負担を考えなくて良い、保険修理であっても同じです。基本的にお客様に費用負担が無い保険修理であっても、不必要に修理範囲を広げず、必要十分な範囲でのみ鈑金塗装作業は行われなくてはいけないと思っています。

先ず、大切なお車が傷付いてしまったお客様の思いやご要望にしっかり耳を傾け、そのお車に最適だと判断できる修理方法をわかりやすくご説明し、お客様にご理解いただいたうえで作業しなくてはならないと思います。そして最適な修理方法を詳しく説明することができるのは、メーカーの看板を背負ったディーラーではなく、実際に作業をする私たち鈑金塗装工場だけです。

実際に鈑金作業や塗装作業を行う職人さんからもその場で説明を聞くことだってできる鈑金塗装工場であれば、その時のお客様の事情やご要望(自費なので費用を抑えたいとか、保険で修理するのでとにかくしっかり直してほしい等)に対し、どのような修理方法が最適なのかを納得いくまで説明してもらえます。

ですから自費での修理はもちろんですが、保険修理であっても鈑金塗装業者に直接問い合わせ、最適な修理方法をまず聞いてみることをお勧めします。ディーラーも含めできるだけ複数の業者から説明を聞いたり、自費修理の場合には相見積りをとると良いでしょう。

車の事故というものは、損傷が大きければ大きいほど適切な修理をされなかった時の代償も大きくなります。もし車が自走できずレッカーでディーラーに運ばれたとしても、作業に着手される前に、信頼できそうな鈑金塗装業者に直接アドバイスをもらうことをお勧めします。

当社もカーオーナー様から信頼され、安心して修理をお任せしていただける工場であるよう日々努力しております。お困りの際には是非お気軽にお問合せ下さい。

日産 エルグランド 板金塗装 修理事例

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神奈川県川崎市にお住まいのお客様より日産 エルグランドの板金塗装を依頼されましたので、事例をご紹介します。

スーパーの駐車場で柱の土台(コンクリート)にエルグランドの左後側面を内輪差で巻き込んでしまいました。

前にお乗りになっていたセダン車の感覚でハンドルを切ってしまったそうです。

スライドドア、リアフェンダーはかなり酷くへこんでおり、リアバンパーとホイールにも損傷があります。

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修理費用が高くなりそうなので、今回はお客様の車両保険を使って修理させて頂くことになりました。

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リアフェンダーはホイールハウスの内側を覗くと、パネルの合わせ目がパックリ開いてしまっています。

スライドドアは新品部品に交換、リアフェンダーはかなり変形していますが板金修理で対応しました。

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板金職人が時間をかけ、妥協せず、変形の酷かったリアフェンダーをご覧の通りの状態まで復元させます。

見た目には元通りと言って良い状態まできっちり仕上げます。

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ただ板金だけではわずかな凹凸やひずみを完全に取り除くことができませんので、パテを付けてしっかり硬化させた後、平滑に研いで面を整える必要があります。

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口が開いていたいたホイールハウスも板金してから最終的にパテで仕上げます。

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最初はこんなに酷かったのが、

 

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元通り!これはパネルの合わせ目に錆や水漏れ防止のためのシーリングを施している工程です。

この後、チッピングコートなどの作業がまだ続きます。

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リアフェンダーにはサフェーサーを塗装し板金した部位をシールします。

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傷がついていたリアバンパーも修理してからサフェーサーを塗装します。

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新品に交換したスライドドアは、表面はサフェーサーを塗装し、裏面はオリジナルと同じようにボディー色を塗装します。

裏吹きと言いますが、塗料が硬化してから表面を塗装するためボディーに取り付けます。

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ロックピラーも外板塗装の前工程で塗装を済ませておきます。

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ホイールハウスの縁にチッピングコートを塗布します。

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ボディーの内側の塗装や防錆処理が済むと、いよいよ外板パネルの塗装です。

塗装面をしっかり研ぎ込み、マスキング、脱脂洗浄を行います。

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ゴミやホコリを遮断した塗装ブースの中で、エルグランドのオリジナルな塗装肌を忠実に再現させます。

今回フロントドアに直接のダメージはありませんでしたが、スライドドアとの色の差異を解消するためにボカシ塗装を施しています。スライドドアとの境界部から前方にかけグラデーションのような感じで色を薄めて塗装し、トップコートのクリアーを塗装します。

画像をご覧頂くとフロントドアの前方には色がかかっていないことが判ると思います。マスキングペーパーに色が付着していません。こうすることで、どの角度から見ても色の差異が判らなく仕上げることができます。

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リアバンパーも単体で艶艶に塗りあげました。

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テールランプカバーはリアバンパー、リアフェンダーを塗装したバンランスで色合わせの意味もあって塗装しました。

右側のカバーには傷があったので、ついでにサービスで塗装して差し上げました。

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メッキのホイールは修理できませんので、新品に交換です。

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エルグランドの修理完了です。

何事も無かったかのようにすっかり元通りです。

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保険会社との修理協定金額は税込み487,252円(部品156,859円、工賃330,393円)となりました。

このたびはインターパシフィックに日産エルグランドの板金塗装修理をご依頼頂き、誠にありがとうございました。

車体が大きいと、気を付けていても傷つけてしまいがちです。元通りに直ったエルグランド、大切にお乗りください。

BMW 120iカブリオレ 板金塗装

東京都世田谷区にお住いのお客様よりBMW120iカブリオレの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
ハンドル操作を誤りコンクリート製の壁面にBMW120iカブリオレの右リアタイヤ周辺を擦ってしまい、右クォーターパネルの広範囲がへこみ、リアバンパーの右角に擦り傷が出来てしまいました。
幸いにもタイヤ・ホイールには大きなダメージは見受けられませんでした。
お客様はインターパシフィックに来られる前に、何社かの板金塗装工場に見積り依頼に行かれたそうです。
クォーターパネルは交換せずに鈑金修理で費用を抑えたいというご要望だったのですが、いずれの他工場様もクォーターパネルは鈑金修理出来ず交換になってしまい、高額な修理見積りを提示されたとの事でした。
インターパシフィックでも鈑金修理が出来ないのであれば、修理をあきらめお車を乗り換える事も視野に入れご来店されたそうです。
実車を拝見し、作業担当者とも協議の上、お時間は掛かりますが問題無く鈑金修理可能な旨お伝えし、お車をお預りする事となりました。

まずは、広範囲に及んだ凹みの鈑金作業に取り掛かります。
フェンダーアーチ部のプレスラインの再現にも気を使いながら、丁寧に凹みを引出します。
写真の様な状態になるまでには、板金作業に1日半位の時間を要しました。

鈑金部分にパテを付け、細かな凹凸を綺麗に成形します。

修理部分を全て覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールします。近赤外線ヒーターでしっかり加熱乾燥させてサフェーサーを硬化させます。
へこみが広範囲だった為、クォーターパネルのほぼ全面にプライマーサフェーサーを塗装する必要がありました。

リアバンパーは車体から取り外し、傷をサンダーで削りクォーターパネル同様プライマーサフェーサーを塗装します。

サフェーサーでシールした板金作業部位を平滑に研ぎ上げ、下処理を行った後、車両を塗装ブース内に移動し、BMWの塗装肌、質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。
ドアには今回の損傷はありませんでしたが、ボディカラーが調色の難しいシルバーということもあり、隣接するドアの色とのわずかな差異を解消する為、ボカシ塗装を施しました。

リアバンパーもボディ同様に塗装します。
自費修理なので少しでも費用を抑える為に、右側半分位の部分塗装の方法で作業しました。

取り外していたリアバンパーやテールランプを組み付け、ランプの点灯点検、洗車、最終仕上げ磨きをしてBMW120iカブリオレの鈑金塗装修理の完了です。

今回のBMW120iカブリオレの板金塗装費用は、部品代7.300円と作業工賃246.132円の合計253.432円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにBMW120iカブリオレの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMW120iカブリオレを大切にお乗りください。

レンジローバー イヴォーク 保険修理 事例

東京都世田谷区にお住いのお客様より、レンジローバー イヴォークの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
デパート駐車場のスロープの壁に、レンジローバー イヴォークの右側面を擦ってしまったそうです。
右リアドアとクォーターパネルに凹みがあり、モール類も傷付いております。

よく見るとフロントドアのエッジ部分にも擦った形跡がありました。
お客様は車両保険を使って綺麗に直したいとの事で、レンジローバーイヴォークをお預りしました。

まずは傷付いたモール類を取り外し、リアドアとクォーターパネルの凹みを鈑金します。
モールが付いてしまえば見えなくなってしまう様な部分の凹みも丁寧に鈑金します。

鈑金した部分にパテを付け、僅かな凹凸を成形します。

パテを付けたり削って鉄板が剥き出しになっている部分に、プライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールします。

塗装する前後ドアとクォーターパネルを平滑に研ぎ上げた後、レンジローバー イヴォークを塗装ブースに移動し、ゴミや埃をシャットアウトした環境の中で熟練の塗装職人がレンジロー バーイヴォークの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

傷付いたモールは未塗装の素地の部品のため塗装修理ができません。
仮に塗装をしても色や質感がまったく異なってしまうので新品部品に交換します。

交換部品や取り外していた部品を元通りに組み付け、洗車・仕上げ磨きをしてレンジローバー イヴォークの鈑金塗装修理は完了です。

今回のレンジローバー イヴォークの保険会社との協定修理費用は、部品代50.371円とボディガラスコーティングの部分施工費用も含めた修理工賃387.720円の合計438.091円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにレンジローバーイヴォークの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったレンジローバーイヴォークを大切にお乗りください。

レクサス LC500 【スプレー式】プロテクションフィルム 施工事例

レクサス LC500に新技術の【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムを施工させて頂きましたのでご紹介します。
今回ご依頼いただいたレクサス LC500は、南米に生息するモルフォ蝶の鮮やかな羽の色を再現したというストラクチュラルブルー(LEXUS 8Y0)という限定色の特別仕様車です。
このストラクチュラルブルーですが、絶対に傷を付けたくない驚愕のボディーカラーなんです。私たち鈑金塗装業者が補修に使う塗料が信じられないほど高いのです。
500cc入りの1缶が、なんと546,000円(税別)もするんです。またこれだけではストラクチュラルブルー(8Y0)の色にはならないので、他の塗料を配合して調色することになります。結局材料費が最低60万円位かかることになります。そしてこれが最少の購入量となります。この量でいったいどのくらいの範囲の塗装ができるかといいますと、せいぜいボンネット一枚です。バンパー1本塗装するだけでも半分程は使うでしょう。
しかも、簡単には仕入れることができないそうで、修理車両の入庫が確認できないと塗料メーカーから販売してもらえないらしいです。

オーナー様はこのような凄いボディーカラーのお車を購入なされたので、飛び石傷対策をしないことには怖くて乗れないということで、Fenix Scratch Guardの施工を依頼して下さいました。
高級車やスーパーカーを中心に最近普及が進んでいるペイント・プロテクションフィルムですが、これまでは薄い透明なフィルムを貼る施工方法しかありませんでした。
ところが今回レクサス LC500に施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニックス・スクラッチガード)は、「貼る」プロテクションフィルムではなく、「塗装する」プロテクションフィルムです。
Fenix Scratch Guardは衝撃吸収性に優れた膜厚130μm(0.13mm)以上のスクラッチガードクリアを塗装することで、飛び石などによる傷を大幅に軽減することができます。
従来の「貼る」タイプのプロテクションフィルムは近くで見ると貼ってあることがわかってしまうくらいですから、どうしても塗装の艶や質感を損ねてしまい、また磨く事ができないので時間とともにフィルムの透明度が劣化し、フィルムの切れ目(エッジ)の部分に汚れが溜まったり剥がれてきたりという問題がありました。しかし当社で施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニック・ススクラッチガード)という「塗装する」プロテクションフィルムはフィルムの切れ目(エッジ)が無く、薄い傷であればポリッシャーで磨いて消すことができるので、メンテナンスを定期的に行えば綺麗な外観を長期間維持することができます。オーナー様は、惚れ惚れする綺麗なストラクチュラルブルーの質感を損ないたくないといういうことで、Fenix Scratch Guardを選んでくださいました。

今回、レクサス LC500のプロテクションフィルムの施工範囲はフロント廻りです。飛び石傷が付きやすいフロントバンパー、左右フロントフェンダー、フードパネル、さらにリップスポイラーやカーボンパーツを施工しました。
Fenix Scratch Guardの施工は塗装ブースの中で行います。塗装ブース室内の天井からフィルターを通してゴミやホコリを除去した空気が床に向けて圧送されているクリーンルームのような作業環境で熟練の塗装工が作業いたします。

Fenix Scratch Guardは4層構造になっており、1層目(密着材)と2層目(バインダー)はそれぞれ1コートですが、飛び石などによる衝撃を吸収し柔軟性を保持するための層である3層目は4~5コート塗り重ねここで膜厚を確保します。4層目のトップコートは硬さ、耐擦り傷性、耐候性(70%UVカット)に優れ、深い艶を出す役割の層で2コートで仕上げます。

フロントバンパーは脱着し、グリルやランプ、センサー等を全て取り外して塗装しますので、貼るタイプのプロテクションフィルムのように切れ目(エッジ)や段差が一切生じません。

ヘッドライト周りのパーツや牽引フックカバーなども一つ一つ丁寧にプロテクションフィルムを施工します。

ディーラーオプションのフロントリップスポイラーもプロテクションフィルムでしっかりガードします。

カーボン製のグリルロアモールはアメリカLEXUSのディーラーオプションらしく、オーナー様がお持ち込みされ、一緒にプロテクションフィルムを施工しました。

完成するとプロテクションフィルムを施工してあることが全く分からない仕上がりになります。

プロテクションフィルム施工前後の膜厚をフードパネルの同じ位置で測定しました。膜厚計で測定すると、施工前は140μm(0.14mm)でした。

施工後の膜厚は294μm(0.294mm)となっておりましたので、この位置でのプロテクションフィルムの膜厚は154μm(0.154mm)になったわけです。
この154μmの衝撃吸収性に優れた膜厚が飛び石や擦り傷からお車を強力にガードするわけです。

レクサス LC500のフェニックススクラッチガード施工費用は480,000円(税別)となりました。

オーナー様からは、「どれだけ目を凝らして見ても塗ったことがわからない」と大変喜んでいただけました。

このたびはインターパシフィックにレクサス LC500のペイント・プロテクションフィルの施工をご依頼くださり、誠にありがとうございました。
ストラクチュラルブルーの素敵なレクサス LC500でカーライフを存分にお楽しみください。

【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムの詳しい説明はコチラをご覧ください。

フェラーリ458スペチアーレ 【スプレー式】プロテクションフィルム 施工事例

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フェラーリ458スペチアーレに新技術の【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムを施工させて頂きましたのでご紹介します。
高級車やフェラーリのようなスーパーカーを中心に最近普及が進んでいるペイント・プロテクションフィルムですが、これまでは薄い透明なフィルムを貼る施工方法しかありませんでした。
ところが今回フェラーリ458スペチアーレに施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニックス・スクラッチガード)は、「貼る」プロテクションフィルムではなく、「塗装する」プロテクションフィルムです。
Fenix Scratch Guardは衝撃吸収性に優れた膜厚130μm(0.13mm)以上のスクラッチガードクリアを塗装することで、飛び石などによる傷を大幅に軽減することができます。
従来の「貼る」タイプのプロテクションフィルムは近くで見ると貼ってあることがわかってしまうくらいですから、どうしても塗装の艶や質感を損ねてしまい、また磨く事ができないので時間とともにフィルムの透明度が劣化し、フィルムの切れ目(エッジ)の部分に汚れが溜まったり剥がれてきたりという問題がありました。しかし当社で施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニック・ススクラッチガード)という「塗装する」プロテクションフィルムはフィルムの切れ目(エッジ)が無く、薄い傷であればポリッシャーで磨いて消すことができるので、メンテナンスを定期的に行えば綺麗な外観を長期間維持することができます。

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今回、フェラーリ458スペチアーレはフロント廻り(フロントバンパー、左右フロントフェンダー、フードパネル)にFenix Scratch Guardを施工させて頂きました。
マスキングの痕を残さないようにプロテクションフィルムを施工する部位の付属部品を脱着します。フロントバンパーは脱着し、施工しやすいように分解します。

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フェラーリ458スペチアーレはフロントバンパーの左右にカーボンファイバー製のエアベントが装着されていますので、それらも分解してプロテクションフィルムを施工します。

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プロテクションフィルムを施工する前に膜厚計でフードパネルの膜厚を測定したところ、フードパネルのセンターのカラーリングの横位置で268μm(0.268mm)でした。
一般的には100μm(0.1mm)程度の新車の塗膜が、フェラーリ458スペチアーレの場合にこれほど厚いのはセンターのカラーリングが影響しています。
通常の塗装工程の後にカラーリングを行い、さらにその上にクリヤーコートを重ね塗りしているので、膜厚が多くなるのです。

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その厚い塗膜の上にペイント・プロテクションフィルムを塗装します。Fenix Scratch Guardは4層構造になっており、1層目(密着材)と2層目(バインダー)はそれぞれ1コートですが、飛び石などによる衝撃を吸収し柔軟性を保持するための層である3層目は4~5コート塗り重ねここで膜厚を確保します。4層目のトップコートは硬さ、耐擦り傷性、耐候性(70%UVカット)に優れ、深い艶を出す役割の層で2コートで仕上げます。

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カーボンファイバー製のフロント・エアベントもバンパーやボディー同様に施工します。

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Fenix Scratch Guard施工後の膜厚を施工前と同じ位置で計測したところ、膜厚は419μm(0.419mm)となっておりました。
施工前が268μm(0.268mm)でしたので、プロテクションフィルムの膜厚が151um(0.151mm)になったわけです。
この151μmの衝撃吸収性に優れた膜厚が飛び石や擦り傷からお車を強力にガードします。

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施工費用はフェラーリ458の場合で税別50万円ですが、スペチアーレのカーボンファイバー製フロント・エアベントの施工費6万円が加算となり、合計560,000円(税別)となりました。
このたびはインターパシフィックにフェラーリ458スペチアーレのペイント・プロテクションフィルム施工をご依頼くださり、誠にありがとうございました。
オーナー様からは、「どれだけ目を凝らして見ても塗ったことがわからない」と喜んでいただけました。

【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムの詳しい説明はコチラをご覧ください。