スバル BRZ 板金塗装・修理事例

20161017brz-1東京都世田谷区にお住いのお客様よりスバルBRZの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
車を路肩に寄せた際、少し高めの縁石にスバルBRZの左ロッカーパネルの後方をぶつけてしまい、パネルをへこませてしまいました。
自費での修理を希望され、お車をお預りいたしました。

20161017brz-2損傷箇所の塗膜を削り落とし、凹みを引き出し丁寧に鈑金修理します。

20161017brz-3ほぼ元通りの面にまで鈑金修理した部分に極薄くパテを付け、綺麗に成形します。

20161017brz-4パテで成形した部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりとシールします。

20161017brz-5ロッカーパネル下部にオリジナルと同等にチッピングコートを塗装します。
チッピングコートは修理部分にだけ塗装すると、ボツボツ感が途中から変わってしまい、いかにも直しましたというような雰囲気になってしまいます。
修理していない逆サイドとまったく同じにはなかなかなりませんが、前から後ろまで通して塗装する事によって、違和感が出ないように仕上げる事ができます。

20161017brz-6車両を塗装ブースに移動しマスキングを施し、熟練の塗装職人がスバルBRZの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回は自費での修理なので修理費用を少しでも抑える為に、ひとつながりのルーフサイドパネルを途中で塗り分ける方法で作業しました。

20161017brz-7今回お車をお預りする際に、気付いたら付いていたというリアバンパーの傷も一緒に直せないかと相談されました。
ロッカーパネルの塗装で塗料は作るしリアバンパーも外す事になり、同時に作業した方がお得なので一緒に作業する事になりました。

20161017brz-8リアバンパーの傷をサンダーで削り落とし、プライマーサフェーサーを塗装ししっかりシールします。

20161017brz-9自費修理なので、出来るだけ小さな範囲での部分塗装の方法で作業しました。

20161017brz-10取り外していたサイドウインドガラスやリアバンパー・テールランプ等を元通り組み付け、ランプの点灯や雨漏れチェック・洗車・最終仕上げ磨きをして修理完了です。

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20161017brz-12今回のスバルBRZの修理費用は、部品代が¥1.134円と、ウインドガラスの脱着費用やリアバンパーの部分塗装費用も含めた作業工賃が¥152.247円の合計¥153.381円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにスバルBRZの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったスバルBRZを大切にお乗りください。

BMW ミニ クロスオーバー 鈑金塗装 事例(保険修理)

20160725minixo-1東京都大田区にお住いのお客様より、BMWミニ クロスオーバーの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
片側3車線の国道の真ん中の車線を走行中、右側車線の右折信号待ちの車列からいきなり、ほぼ後方確認もせずに軽1BOXカーが車線変更して飛び出してきた為、接触事故になってしまったそうです。

20160725minixo-2BMWミニクロスオーバーは、右側前後ドアやドアミラー、ドアハンドル、ステップカバー、アーチモール、リアのタイヤ・ホイールにまで広範囲に損傷を受けています。

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20160725minixo-6特に前後ドアパネルは大きく変形しており、サイドステップカバーの付くロッカーパネルとセンターピラーも接触時の衝撃が波及し、パネルが変形しています。

20160725minixo-7お客様はBMWミニクロスオーバーを修理するにあたって、修理方法や代車についていくつかのご要望があり、当初購入したディーラーに修理を依頼しようかと電話で相談したところ、ご要望内容についてあまり良いお返事をいただけなかったそうで、ネット検索でインターパシフィックのホームページに目を留めてくださり、メールにてお問い合わせをいただきました。
ご要望の内容は、前後ドアはパネルを新品交換しその他の損傷箇所は完璧に修復して欲しい事と、修理期間中は代車が必要との事でした。
今回の事故の過失割合は、相手側保険会社から10対0の割合の事故(BMWミニクロスオーバー側は無過失)と判断していただけました。
したがって修理期間中の代車は、同等クラスの車種のレンタカーを相手保険会社に用意してもらう事ができます。
対物10対0の無過失の被害事故でこのようなドアの損傷状態であれば、インターパシフィックにとってはご要望内容は全く問題なく対応可能な旨お返事を差し上げ、レンタカーを手配しご入庫いただく運びとなりました。
入庫後、保険会社の技術アジャスターによる立会い(実車を確認し事故状況と損傷が合致するかを精査したり、修復方法を打ち合わせする事)を済ませ、その際に前後ドアパネルの交換を認定していただきました。
BMWミニクロスオーバーの作業内容は、前後ドアパネルの交換・ロッカーパネルとセンターピラーは修正板金、前後ドアパネル交換に伴い隣接するフロントフェンダーとクォーターパネルへの色合せのボカシ塗装、サイドステップカバーやアーチモール・ドアミラーカバーやドアハンドル、リアのタイヤ・ホイールの交換といった内容になります。

20160725minixo-8先ずは新品のドアパネルを車体に仮付けし立付けの確認をします。
この段階でボカシ塗装をする為の部品の取り外しも同時に進めていきます。

20160725minixo-9立付けの確認が済んだ新品のドアパネルは1度車体から取り外し、ロッカーパネルとセンターピラーの修復に取り掛かります。
複雑な形状をしたパネルを丁寧に板金します。
袋状になっていて裏側には手が入れられない部分の為、表側からのみの作業で元のパネル形状にまで復元させます。

20160725minixo-10細かな凹凸はパテを使って成形します。

20160725minixo-11ロッカーパネルとセンターピラーの板金した部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールし加熱乾燥させます。

20160725minixo-12新品のドアパネルは未塗装の状態で供給されます。
当然裏側も未塗装なので、塗り易い状態になる様に塗装台にセットします。

20160725minixo-13ドアパネルの裏表両面にプライマーサフェーサーを塗装します。

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20160725minixo-15続いてボディ色を塗装します。
今回は、ボディ色がソリッドホワイトの為、ドアパネルは単体で塗装しました。
車体に取付けてから塗装するより単体で塗装した方が、チリや埃等の付着するリスクが軽減されます。

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20160725minixo-17次に車体側の塗装に取り掛かります。
ロッカーパネルやセンターピラー・クォーターパネルはドアパネルの様に取り外して塗装する訳にはいきません。
車を塗装ブース内に移動し、目の細かいサンドペーパーで研ぎ上げ、丁寧にマスキングを施します。

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20160725minixo-20通常ソリッドカラーはボカシ塗装を行わない場合もあります。
ただ今回は、保険修理でお客様が完璧な修復をご要望されている事もあり、僅かな色の差異や違和感を無くす為にフロントフェンダーとクォーターパネルへボカシ塗装を行いました。

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20160725minixo-21もちろん鈑金修理したロッカーパネルとセンターピラーも修理の痕跡が分からい様にマスキング技術を駆使し、丁寧に塗装をします。

20160725minixo-23ドアミラーカバーは新品部品を取り寄せました。
色付きの部品供給では無い為、ボディ同様に塗装ブース内で塗装します。

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20160725minixo-25作業上取り外した部品や新品交換の部品を全て車体に組み付け、各部作動点検・雨漏れチェックをし、車内清掃や洗車・最終の仕上げ磨きをしてBMWミニクロスオーバーの鈑金塗装修理は完了です。

20160725minixo-26今回のBMWミニクロスオーバーの保険会社との協定修理費用は、部品代489.326円と修理工賃332.770円の合計822.096円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにBMWミニクロスオーバーの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMWミニクロスオーバーを大切にお乗りください。

トヨタ ハリアー 自損事故 修理事例

20160430harrier-01川崎市宮前区にお住いのお客様より、自損事故を起こしたトヨタハリアーハイブリッドの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
スーパーの駐車場から出庫する際、暗く狭い駐車場で左側ばかりに気を取られ、右側の壁にトヨタハリアーハイブリッドの右リアドアとクォーターパネルを激しく擦ってしまったとの事です。
写真では分かり難いのですが、リアドアは全体的に大きく凹んでしまっております。
車両保険は使わずに自費での修理を希望され、お車をお預りしました。

20160430harrier-02クォーターパネルもこの様に大きく押し込まれております。
トヨタのディーラーに持ち込めばクォーターパネルも即パネル交換と言われてしまいそうな損傷ですが、リアドアは新品パネルに交換させていただき、クォーターパネルは鈑金で修理する事にしました。

20160430harrier-03新品のリアドアパネルを車体に仮り付けし、先ずは大きく凹んだクォーターパネルを大まかに元の位置まで引き出す粗出し作業をします。

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20160430harrier-05粗出し作業後は細かな凹凸を元の面に戻るまで丁寧に板金作業を繰り返し行い、溶接痕も綺麗に削り落とします。

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20160430harrier-07塗装作業の妨げになるサイドウインドガラスやテールランプを取り外し、リアバンパーは部分的な脱着で済ませ、少しでも費用を抑えられるようにしました。

20160430harrier-08鈑金部分にパテを付け、最終の面出し作業をします。
この時、リアバンパーとの合わせ目にも注意して丁寧にパテを研ぎ上げます。

20160430harrier-09パテを付けた部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装します。

20160430harrier-10次に新品のドアパネルの塗装前の準備に取り掛かります。
元々メーカーから出荷される際にパネルの裏側の外周部分にはシーラーが塗られていましたが、パネル中央の合わせ目部分には新たにシーラーを塗る必要がありました。

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20160430harrier-12塗装台にドアパネルをセットし、ドア単体で裏側(裏吹き)と表側をそれぞれ塗装します。
この段階で表側も1度塗装する事によって、後でまとめて塗装する際の色の染まりが良くなるメリットがあります。

20160430harrier-13今回はクォーターパネルの損傷が大きく、ロックピラー部分にも鈑金修理が及んだ為、ロックピラーへも塗装をしました。

20160430harrier-14裏吹きが済んだリアドアパネルを車体に取付け、チリや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、トヨタハリアーの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

20160430harrier-15塗装したパネルを綺麗に磨き上げ、取外していた部品を全て組み付け、各部作動チェックをして作業完了です。

20160430harrier-16今回は、スーパーでの損傷とは別のタイミングで傷付けてしまっていたフロントバンパー右角の傷も、「せっかく車を預けるのだから、同時に直してしまいたい。」とのご要望で、ボディ色が3コートパールの為少し広めの塗装範囲にはなりましたが、バンパーを付けたままでの簡易的な部分塗装の方法で修理しました。

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20160430harrier-19トヨタハリアーハイブリッドの修理費用は、フロントバンパーの修理分も合わせて、部品代66.117円と修理工賃275.724円の合計341.841円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにトヨタハリアーハイブリッドの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったトヨタハリアーハイブリッドを大切にお乗りください。

ボルボV60 自損事故 修理事例

2016043volvov60-01川崎市宮前区にお住いのお客さまより、ボルボV60の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
車庫入れの際、誤ってボルボV60の左後部をブロック塀に擦ってしまいました。
リアバンパー左側面に傷が付き、クォーターパネルも凹んでおりました。
自費での修理と言う事でお車をお預りしました。

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2016043volvov60-03クォーターパネルの凹みを鈑金し、パテを付け成形しました。
自費ではありますが塗装を綺麗に仕上げる為に、サイドウインドガラスを専門のガラス業者に取り外してもらいます。

2016043volvov60-04リアバンパーは車体から取り外し、傷を削り落とします。
今回の損傷はバンパーに変形は無く表面上の傷のみだったので、サンダーでの削り込みだけでパテを使わずに済みました。

2016043volvov60-05クォーターパネルとリアバンパーのそれぞれの修理部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装し、充分に加熱乾燥させ平滑に研ぎ上げます。

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2016043volvov60-07車両を塗装ブースに移動し、チリや埃をシャットアウトした環境の中で、ボルボの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。今回は自費での修理なので修理費用を抑える為に、ひとつながりのルーフサイドパネルを途中で塗り分ける方法で作業しました。

2016043volvov60-08リアバンパーもボディ同様に塗装ブース内で、左側半分位までの部分塗装の方法で塗装します。

2016043volvov60-09取り外していたテールランプやリアバンパーを取り付け、専門のガラス業者にサイドウインドガラスを接着取り付けしてもらい、水漏れチェックやテールランプの点灯確認後、作業完了になります。

2016043volvov60-10今回のボルボV60の修理費用は、ウインドガラスの脱着工賃も含め税込み140.000円となりました。
このたびはインターパシフィックにボルボV60の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったボルボV60を大切にお乗りください。

アルファロメオ ジュリエッタ 保険修理

20160114giulietta-1埼玉県にお住いのお客様より、車両保険を使ったアルファロメオジュリエッタの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
ご自宅の駐車場から出る際に、ハンドルを早く切り過ぎてしまい、花壇の柵にアルファロメオジュリエッタの右リアドアからクォーターパネルにかけて擦ってしまったそうです。

20160114giulietta-2右リアドアとクォーターパネルは大きく凹み、ドアは裏側パネルも変形しておりました。

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20160114giulietta-4サイドステップモールとホイールは傷が付き、タイヤのサイド部分は深く切れております。
高額な修理費用になる事が考えられる為、車両保険を使って修理するとの事でお車をお預りしました。

20160114giulietta-5リアドアパネルは裏側の変形もある事から、新品のパネルに交換する事になりました。
まずは新品のリアドアパネルを車体に取付け、立付けの確認をします。
ドアパネル取付けのヒンジ部分に多少の修正が必要になりました。

20160114giulietta-6リアドアとクォーターパネルの隙間が大きく空いているので、元の位置よりも大きく押し込まれてしまったことが分かります。
この隙間を解消できるようにクォーターパネルを引き出して鈑金修理する必要があります。

20160114giulietta-7アウターホイールハウスにも変形が確認できました。

20160114giulietta-8今回の損傷を直す上でいくつかの方法が考えられますが、クォーターパネルの凹み具合やアウターホイールハウスも鈑金が必要なこと、またこの部分が袋状になっていてパネルの裏側に直接手や工具が入らないなどの理由から、パネルの一部を切り取って行う切開鈑金の方法で修理する事にしました。

20160114giulietta-9アウターホイールハウス側を切開する事で裏側に手や工具を入れる事ができ、クォーターパネルを綺麗に引き出す事ができました。
リアドアパネルとの隙間もこれなら問題ありません。

20160114giulietta-10このまま塗装しても良いくらいに見えますが、極僅かな凹凸を埋める為に鈑金部分にパテを付けて成形します。

20160114giulietta-11新品のドアパネルと言っても部品製造時の僅かな歪み等の修正や現車に合わせての加工が必要になる場合もあります。特にアルファロメオのようなイタリアの車は、必ず何がしかの加工、修正が必要です。

20160114giulietta-12開した内部は最終的には見えなくなる部分ではありますが、鈑金作業時に付いた傷が後々錆びてしまう事を防ぐ為にきちんと塗装しておきます。

20160114giulietta-13アウターホイールハウスの変形を修理し、元通りにパネルを溶接し直します。

20160114giulietta-14裏側で普段は見えない様な部分でも、パテで綺麗に成形します。

20160114giulietta-15クォーターパネル・リアドアパネル・アウターホイールハウスのそれぞれに、プライマーサフェーサーを塗装して、しっかりシールします。

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20160114giulietta-18アウターホイールハウスにシーリング材を塗ります。
ただ塗れば良い訳ではなく、オリジナルのシーリングと同様な模様になるように様々な工夫をして違和感が無いように仕上げます。

20160114giulietta-19シーリング材が乾いたら、その上からボディ色で塗装します。
外板パネルのようには塗装せずに、わざと下地色が透けて見えるように塗装し、オリジナル感を出します。

20160114giulietta-20新品ドアパネルの裏側を塗装する(裏吹き)と同時に、表面側も1度塗装してしまいます。
こうする事で、後でボディに付けてから外板を塗装する際に色の染まりが良くなります。

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20160114giulietta-22ロックピラー部分も先に塗装します。
リアドアの立付け時に少し修正したドアヒンジ部分も同時に塗装しました。

20160114giulietta-23裏吹きが終わったリアドアパネルを車体に取付け、クォーターパネルと色合せの為に塗装するフロントドアも含めた3パネルを目の細かいサンドペーパーで研ぎ上げ、塗装ブース内で丁寧にマスキングを施し、入念に脱脂します。

20160114giulietta-24ボディ同様に交換する新品のサイドステップモールも研ぎ上げ、塗装し易い高さの台にセットします。

20160114giulietta-25チリや埃をシャットアウトした塗装ブース内で、アルファロメオ ジュリエッタの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

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20160114giulietta-27傷付いたリアホイールは新品交換になります。

20160114giulietta-28作業上取り外した部品を全て組み付け、新品のタイヤ・ホイールを車体に取付けてアルファロメオ ジュリエッタの鈑金塗装修理は完了です。

20160114giulietta-29今回のアルファロメオ ジュリエッタの保険会社との協定修理費用は、部品代339.692円と修理工賃493.474円の合計833.166円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアルファロメオ ジュリエッタの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアルファロメオ ジュリエッタを大切にお乗りください。

フォルクスワーゲン シロッコR 板金修理

VWSCIROCCO-1川崎市高津区にお住いのお客様より、VWシロッコRの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
機械式駐車場のパレットに駐車する際に誤ってリアゲートを開けたままバックしてしまい、リアゲートの右角を変形させてしまったそうです。
車両保険は使わず自費で修理したいとの事でVWシロッコRをお預りしました。

VWSCIROCCO-2まずリアウインドガラスを取り外し、変形したリアゲートパネル右端を鈑金修理します。
表側だけで無く裏側も同時に鈑金します。

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VWSCIROCCO-4裏表両面とも鈑金部分に薄くパテを付け成形します。
リアゲートやドア等のこの様な端の部分は、表側のパネルと裏側のパネルの合わせ目になっている為、裏側にはシーリングが施されています。
今回は上手くシーリングを剥がさずに修理する事ができましたが、損傷状態によってはシーリングを入れ直す必要があります。

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VWSCIROCCO-6鈑金部分を覆い隠すように両面ともにプライマーサフェーサーを塗装します。

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VWSCIROCCO-8リアゲートの裏側は出来るだけ小さな範囲での部分塗装で対応しました。
内装トリムが付く事もあり、塗り分けしてもほぼ分かりません。
こうする事で、余計な部品の脱着をする必要が無くなり、修理費用を少しでも抑える事が可能になりました。

VWSCIROCCO-9表側はリアゲート全面を塗装します。
ちりやほこりをシャットアウトした塗装ブース内で、熟練の塗装職人がVWシロッコRの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

VWSCIROCCO-10リアウインドガラスや内装トリム、エンブレムを取り付け修理完了です。

VWSCIROCCO-11今回のVWシロッコRの修理費用は、エンブレムの部品代9.612円とガラス脱着費用も含む作業工賃111.240円の合計120.852円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにVWシロッコRの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったVWシロッコRを大切にお乗りください。

BMW320i 保険修理事例

bmw320i-1横浜市鶴見区にお住いのお客様より、BMW320iの保険修理を依頼されましたのでご紹介します。
交差点での左折時に対向車に気を取られてしまい、標識のポールを巻き込んでしまったそうです。
ご来店時にお客様からお聞きしたのですが、走行中ハンドルが左に取られるようになってしまったとの事です。
ボディの損傷も大きくタイヤ・ホイールも擦っており足廻りへの損傷の疑いもあります。
かなり高額な修理になりそうなので、お客様が加入されている車両保険を使って修理させて頂く事になりました。
BMW320iの損傷範囲は左ドアの後端からクォーターパネルへかけての凹み、ドアハンドルやステップカバーも擦って傷付いています。

bmw320i-3タイヤ・ホイールにも接触痕がありました。

bmw320i-4足廻りの損傷は目視での曲がり等の確認が困難だった為、4輪ホイールアライメントを測定して確認したところ、左リアのトーが基準値よりもかなりイン側に向いているデータが計測されました。
このデータを見ればハンドルが左に取られてしまうのも頷けます。
保険会社にアライメントデータを提出し、左リアの足廻り部品の交換を認めていただきました。

bmw320i-5必要な交換部品を手配しつつ、まずボディの損傷から修理を始めます。
今回の修理内容はドアとクォーターパネルは板金修理、ドアハンドルとステップカバーは交換になりました。
ヘコミが大きいクォーターパネルはスライディングハンマーを使って大まかな粗出しを行います。

bmw320i-6新品のステップカバーを何度も合せながら凹んだパネルを引き出し、元の位置に戻す作業を行います。

bmw320i-7この様な状態になるまでかなりの時間を要しましたが、クォーターパネルはドアやフロントフェンダーの様にボルトやナットで付けられておらずボディに溶接されている為、ボディへのダメージや防錆面等も考慮してそうそう簡単にはパネル交換はいたしません。可能であれば、むやみに交換せずに板金修理で対応します。

bmw320i-8このまま次の工程に移っても良いくらい平滑に板金作業が出来ているように見えますが、触ってみるとごく僅かな凹凸があるので、パテを薄く付けて最終的な成形作業を行います。
ステップカバーを付けてしまえば見えなくなるロッカーパネルも丁寧に修理します。
この作業を怠ると後でステップカバーが綺麗に付かなくなってしまいます。

bmw320i-9パテで成形した部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装して、板金した部位をしっかりとシールします。

bmw320i-10ドアを開ければ見えるロックピラーとカバーが付けば見えなくなるロッカーパネルの両方をマスキング技術を駆使して丁寧に塗装します。

bmw320i-11プライマーサフェーサーを平滑に研ぎ上げ、塵やほこりをシャットアウトした塗装ブース内にBMW320iを移動し、マスキングを済ませ、熟練の塗装職人がBMWの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

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bmw320i-13塗装工程が終わったBMW320iをリフトアップし、足廻り部品の交換作業を始めます。
アッパー&ロアアーム計5本、ホイールキャリアとハブベアリング等を交換します。
取り付けに必要なボルトやナットも新品に交換します。

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bmw320i-17交換部品や外していた部品を組み付け、タイヤ・ホイールも新品に交換しました。

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bmw320i-194輪ホイールアライメントの測定調整を行い、測定データも実車の走行テストも問題ありませんでした。
各部取付チェックや作動点検、洗車や最終仕上げをしてBMW320iの修理完了です。

bmw320i-20今回のBMW320iの保険会社との協定修理費用は、部品代580.305円と修理工賃471.409円の合計1.051.714円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにBMW320iの保険修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMW320iを大切にお乗りください。

シトロエン DS4 板金塗装修理 事例

citroends4-1東京都世田谷区にお住いのお客様よりシトロエンDS4の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
お買い物先の駐車場の柱にシトロエンDS4の左クォーターパネルを擦ってしまいました。
柱にはゴム製の緩衝材が取り付けられていた為、塗装は剥がれていませんがホイールアーチ部分の全体的にヘコミや歪みが生じてしまいました。
車両保険を使って修理をされたいという事でお車をお預りしました。

citroends4-2シトロエンDS4のクォーターパネルは、プレスラインや曲面で構成されており、特徴的で複雑なデザインになっています。
凹みや歪みを叩いたり引っ張ったりして、限りなく元々の形状に戻る様に丁寧の鈑金します。
写真の様な状態になるまでにはかなりの時間を要しました。

citroends4-3見た目では判らないような、ごくわずかな鉄板の凹凸はパテを薄く付け成形します。

cirtroends4-4パテを付けた部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールし、赤外線ヒーターで充分に加熱乾燥後、職人が手作業で平滑に研ぎ上げます。

citroends4-5塗装ブース内に車両を移動し、マスキングうをした後、シトロエンDS4の塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。
このシトロエンDS4はパール色の為、隣接するリアドアとの色の差異を無くす為のボカシ塗装をしました。

citroends4-6取り外していたテールランプやリアバンパー、リアドアの付属部品等を全て組み付け、作動チェックや室内清掃、洗車をして作業完了です。
お客様はボディガラスコーティングを施工されており、施工証明書をお持ちで保証期間内だったので、保険会社に今回の修理部分へのボディガラスコーティングの部分施工を認めていただき施工いたしました。

citroends4-7今回のシトロエンDS4の保険会社との協定修理費用は、部品代16.092円と修理工賃212.760円の合計228.852円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにシトロエンDS4の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったシトロエンDS4を大切にお乗りください。

レクサス CT200h 保険修理事例

ct200h-1川崎市宮前区にお住いのお客様よりレクサスCT200hの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
お出掛け先の駐車場から出る際に右側に寄せ過ぎてしまいレクサスCT200hの右リアドアとステップカバーをぶつけてしまいました。
お客様は、車両保険を使い綺麗に直したいとの事でお車を預かりました。

ct200h-2右リアドアパネルは交換させていただく事になりました。
取り寄せた新品のドアパネルはメーカーや車種による違いはありますが、このようなグレーや黒に塗装された状態で供給されます。

ct200h-3新品のドアパネルを車体に仮付けし立付けの確認や調整をします。
このレクサスCT200hはボディ色が2コートパールなので、隣接するフロントドアとクォーターパネルへ色の差異を無くす為のボカシ塗装をする必要があります。
その為、フロントドアの付属部品やクォーターガラス・テールランプやリアバンパー等の塗装作業の妨げになる部品を外しておきます。

ct200h-4今回ドアパネルの立付け調整はドアヒンジの取付ボルト部の微調整で済みました。
調整によってボルトの締め付け位置が変わった為、その痕跡を残さないようにヒンジを塗装しました。

ct200h-5新品ドアパネルの裏側の縁のパネル同士の合せ部分にはシーリング材を塗ります。
メーカーで既にシーリングされている箇所もありますが、足りない部分は元々のドアパネルと見比べながらオリジナルと同じようにシーリング材を塗ります。

ct200h-6リアドアパネルの裏吹き塗装をします。
よく見るとパネル中央部分の塗装が薄くなっているのがわかると思いますが、これは塗り忘れてしまったわけではなく、オリジナルの塗装がこのような雰囲気に塗装されている為で、こういった部分も忠実に再現して塗装します。

ct200h-7リアドアパネルの表面も1度塗装します。
後でもう1度塗装するのですが、このひと手間を掛ける事により塗料の染まりが良くなります。

ct200h-8リアドアパネルを車体に取付け、フロントドア・クォーターパネルと共に研磨紙で平滑に研ぎ上げ、塗装ブース内でマスキングを施します。

ct200h-93パネルをまとめて一気に塗装する事で、塗装の肌・質感や色の差異を無くす事ができ、綺麗に塗装する事ができます。

ct200h-10取り外していたウインドガラス・テールランプやバンパー類を全て元通り組み付けます。
右ステップカバーは色付き部品で交換しました。
年式の新しい国産車は、ステップカバーをはじめバンパーやドアミラーカバー等の樹脂製部品の多くはメーカーから色付きで部品供給されます。
仮にごく小さな損傷であったとしても、修理塗装するよりも交換の方が費用が安くなる場合が多いので、ほとんどの場合保険会社にも交換が認められます。

ct200h-11今回のレクサスCT200hの保険会社との協定修理費用は、部品代124.394円と工賃166.612円の合計291.006円となりました。
このたびはインターパシフィックにレクサスCT200hの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったレクサスCT200hを大切にお乗りください。

ホンダ S660 コーティング施工

150427s6601ホンダ S660を購入したお客様よりコーティングの施工依頼を受けましたのでご紹介致します。
4月18日にS660をお預かりしましたが、納車されてから1週間とのことですので、4月2日の発売から間もなく納車されたことになります。一体どれだけ前に注文するとそんなに早くS660を手に入れることができるのでしょうか。
軽自動車のスポーツカー、ホンダS660は現在試乗希望者が殺到していて、今注文しても納車されるのは来年だそうです。街中を走るS660を見かけるようになるのには当分時間がかかりそうです。

今回ご依頼いただいたボディーコーティングですが、撥水性のコーティングをご希望とのことでしたので、光沢・撥水、そして優れた防汚性を兼ね備えた最新のガラス系コーティングを施工させて頂きました。
高密度なガラス質のベース被膜が、深い艶と上質な光沢、そして優れた撥水性を生み出し、高い耐久性がその効果を長期間持続させます。また、高い防汚性能により雨ジミや水アカのこびりつきを抑制します。そのため付いてしまった汚れの除去も簡単になり、洗車やメンテナンスが容易になります。

150427s6602コーティング施工の肝は何と言ってもボディーの研磨作業です。いくら新車といっても細かな塗膜の傷は少なからず付いているものです。それらを丁寧に磨いて下地をしっかり作り上げます。

磨き作業で塗装表面を平滑に仕上げた後、脱脂剤を使用して塗膜を脱脂します。
そしてコーティング液をボディー全体にムラなく塗布します。しばらく放置乾燥させてから丁寧に拭き上げます。
その後S660を塗装・乾燥ブースに入れて室内を60℃に加温し、1時間程ボディーを加熱乾燥させます。コーティング被膜をしっかり安定させ、十分な撥水性を発揮させるためには乾燥時間が必要です。当社では自然乾燥ではなく加熱乾燥させますので、より上質なコーティング被膜を実現させることが可能なのです。
艶艶に仕上がったホンダS660で素敵なカーライフをお楽しみください。
このたびはインターパシフィックにホンダS660のコーティングをご依頼くださり誠にありがとうございました。

ルノー カングー 板金塗装・修理事例

20150701kangoo-1川崎市にお住いのお客様よりルノーカングーの車両保険を使った板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
左カーブを走行中左側に寄せ過ぎてしまい、ガードレールに接触してしまいました。
損傷はフロントバンパーからリアバンパーまで、左側面の広範囲に及んでおります。
高額な修理費用になる事が予想されますので、車両保険を使って直すという事でお車を預かりました。

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20150701kangoo-5作業内容は、フロント&リアバンパーと左フロントフェンダーは修理塗装、左フロントドアは取替塗装、左リアドアとクォーターパネルは板金塗装、左フロントのホイールキャップ取替という内容になりました。

20150701kangoo-6まず、新品のフロントドアパネルを車体に取付け、立付けの確認や調整をします。

20150701kangoo-7リアドアのへこみは、新品のフロントドアの面との間に段差が無いことを確認しながら丁寧に板金します。

20150701kangoo-8クォーターパネルのホイールアーチ部も丁寧に板金します。

20150701kangoo-9それぞれの板金部分にパテを付けて細かな凹凸を平滑に研いで成形します。

20150701kangoo-10ルノーカングーのフロントフェンダーは樹脂製パネルです。
幸いにも変形や割れはありませんでしたので、表面の傷をサンダーで削りプライマーサフェーサーを塗装します。

20150701kangoo-11リアドアとクォーターパネルのパテを付けた部分にもプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールします。

20150701kangoo-12新品のフロントドアパネルを一旦車体から取り外し、パネルの裏表両面にプライマーサフェーサーを塗装します。

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20150701kangoo-14次にフロントドアパネルの裏側を塗装します。
これは車体に付けてしまうと塗装出来ない部分が出来てしまうのを防ぐ為で、ドアパネルやフロントフェンダー等のボルト留めのパネルを新品に交換する際には必ずこのような工程が必要になります。

20150701kangoo-15フロントドアパネルの表側も後でボディ側面をまとめて塗装する際に、塗料の染まりが良くなるようにこの段階で1度塗装しておきます。

20150701kangoo-16フロントドアを車体に取付け、左側面4パネルを目の細かいサンドペーパーで研ぎ上げ、塗装ブース内でマスキングを施します。

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20150701kangoo-18フロント・リアそれぞれのバンパーをボディ同様研ぎ上げます。
バンパーは溝や格子状のデザインになっている場合が多く、こういった細部に研ぎ残しがあると塗装の剥がれの原因になるので、入念なチェックが必要です。

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20150701kangoo-20ボディとバンパーは、チリやホコリをシャットアウトした塗装ブース内で、ルノーカングーの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

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20150701kangoo-25ドアモールやホイールキャップは新品部品に交換し、その他全ての部品を元通りに組み付け、各部作動チェック・室内清掃・洗車・最終仕上げ磨きをして作業完了です。

20150701kangoo-26今回のルノーカングーの保険会社との協定修理費用は、部品代231.249円と修理工賃525.312円の合計756.561円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにルノーカングーの板金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったルノーカングーを大切にお乗りください。

アルファロメオ ミト 車両保険を使った修理事例

alfaromeomito-1横浜市青葉区にお住いのお客様より、アルファロメオ ミトの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
田舎道を走行中、路上に落ちていたブロックの塊に左ドアとロッカーパネルを擦ってへこませてしまいました。
車両保険を使って修理するという事でお車を預り、ドアもロッカーパネルも鈑金で修理する事になりました。

alfaromeomito-2まずはドアを鈑金します。
通常この位の凹み具合であればドアは車体に付けたままで作業するのですが、今回はロッカーパネルの上部への塗装が必要になり、ドアを外してしまった方が塗装が綺麗にできる事と、鈑金の作業性もよくなる為ドアを外すことにしました。

alfaromeomito-3次にロッカーパネルを鈑金します。

alfaromeomito-4ロッカーパネルからクォーターパネルまで広範囲で塗装する必要があるので、クォーターガラスやリアバンパーも取り外しました。

alfaromeomito-5ドアの鈑金した部位にパテを付けて平滑に研ぎ上げます。

alfaromeomito-6ロッカーパネルの鈑金部位もも同様の作業を行います。
パネル側面のチッピングコート部にも板金作業が及んだ為、チッピングコートの一部を剥がさなくてはならず、そこが平らになっています。

alfaromeomito-7ドア・ロッカーパネルそれぞれにプライマーサフェーサーを塗装し、修理箇所をしっかりシールし加熱乾燥させます。

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alfaromeomito-9ロッカーパネル上部を先に塗装します。
ドアを取り外しているおかげで、フロントピラー下部までを塗る事により綺麗に塗装する事ができました。

alfaromeomito-10鈑金時に一部剥がして平らになった部位にチッピングコートを塗装します。
剥がした一部分だけを塗るのでは無く前から後ろまでをいっきに塗る事によって、その部分だけ肌目が変わってしまう事無く、違和感なく仕上げる事ができます。

alfaromeomito-11取り外していたドアを車体に取付け、塗装ブース内でアルファロメオミトのオリジナルの塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が塗装します。

alfaromeomito-12塗装作業終了後クォーターガラスやリアバンパー等取り外していた部品を組み付けアルファロメオミトの修理完了です。

alfaromeomito-13今回のアルファロメオミトの保険会社との協定修理費用は、部品代22.572円と修理工賃292.075円の合計314.647円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアルファロメオミトの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアルファロメオミトを大切にお乗りください。

アウディ A4 車両保険を使った修理事例

20150701audia4-1横浜市神奈川区にお住いのお客様よりアウディA4の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
昨年2月の大雪の際にご自宅のガレージの支柱が倒れ、アウディA4の左クォーターパネルが大きく凹んでしまいました。
お客様は事故後すぐに、車両保険を使って直したいと保険会社に事故報告はされたのですが、お車を使う用事が続いたり、走行に支障が無い損傷だったりした為、すぐに入庫させることが出来きず、結局1年以上経ってからのご入庫になってしまいました。
しかし保険会社への事故報告はしてあったので、時間は経っていても車両保険を使って修理することができました。

20150701audia4-2リアフェンダーは、大きなヘコミではありますが、幸いにも他のパネルへの波及やガラスの割れもありませんでした。
先ずは凹み周辺の塗膜を削りスライディングハンマーを使って粗出しと言う大まかな引き出し作業を行います。

20150701audia4-3引き続き丁寧に凹んだパネルを叩いたり引っ張ったりして元々の面が出るように鈑金して仕上げます。

20150701audia4-4細かな凹凸に出来るだけ薄くパテを付け、充分乾燥させてから平滑に研ぎ上げます。
この時点で次の塗装工程の妨げになるテールランプ・リアバンパーやサイドガラス等を取り外してしまいます。
今回直接の損傷はありませんが、色合せの為に隣接するリアドアへのボカシ塗装をするので、ドアパネルに付くアウターハンドルやドア水切りモール等も外しました。

20150701audia4-5パテを付けた範囲を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装してしっかりシールし、赤外線ヒーターで充分加熱乾燥し平滑に研ぎ上げます。

20150701audia4-6車両を塗装ブース内に移動し、熟練の塗装職人がアウディA4の塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

20150701audia4-7加熱乾燥後、塗装面をコンパウンドとポリッシャーでしっかり磨き上げ、取外していた各部品類を組み付けて作業完了です。

20150701audia4-8今回、保険会社と協定したアウディA4の修理費用は、部品代26.967円と工賃231.552円の合計258.519円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにアウディA4の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアウディA4を大切にお乗りください。

BMW 428i 変形したリアバンパーの修理事例

bmw428i-1東京都品川区にお住いのお客様よりBMW428iのリアバンパーの修理を依頼されましたのでご紹介します。
BMW428iのリアバンパー左角をバックで電柱にぶつけてしまったとの事で、バンパーの左角が大きくへこんで変形してしまいました。
お客様は自費での修理を希望されました。外見で分かる損傷は、リアバンパー左角の変形と傷、左テールランプ・リフレクター・バンパーメッキモールの割れになりますが、バンパーを外した内部にも損傷が及んでいる可能性があるので、バンパーを取り外した後お見積りをご連絡すると言う事でお車を預かりました。

bmw428i-2リアバンパーを外したところ、バンパー取付ブラケットの割れとテールランプハウジングが若干押し込まれているのが確認できました。

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bmw428i-4リアバンパーリーンホースメントとバックパネルにも変形が確認できました。
お客様に損傷状態をご報告したところ、今回は自費での修理で費用を抑えたいとのご要望もあり、特にバンパーの取付に支障は無いのであれば、こちらはそのままで修理しないと言う事になりました。

bmw428i-5テールランプハウジングについては、新品部品を付ける際立付けが悪くなってしまうので、スライディングハンマーで引出して修正しました。

bmw428i-6リアバンパー左側のパーキングセンサー付近をぶつけておりますが、センサー自体の作動は問題ありませんでした。
しかし、裏側から確認するとセンサー取付ブラケットの一部が折れており、センサーブラケットのみの部品が入手できたのでブラケットを交換しました。

bmw428i-7リアバンパーの変形部分を赤外線ヒーターで温め、少し柔らかくしながら裏側から押し出して変形を修正します。

bmw428i-8裏側から押し出しただけでは綺麗に面が出ないので、傷と共に表面を削って修理します。

bmw428i-9樹脂が押し潰されている箇所は裏側を樹脂用接着剤で補強して修理しました。

bmw428i-10リアバンパー表面の削った部分にプライマーサフェーサーを塗装し、修理した部位をしっかりシールして充分に乾燥させます。

bmw428i-11目の細かいサンドペーパーで表面を平滑に研ぎ上げたリアバンパーを塗装ブースに移動し、熟練の塗装職人がBMW428iの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回はリアバンパー左側半分位までの部分塗装で作業しました。

bmw428i-12割れてしまったバンパーブラケットを新品に交換し、塗装が済んだリアバンパーに新品のリフレクターとメッキモールを組み付けてから車体に取付けて作業終了です。
テールランプもハウジングを修正したので立付けも問題ありません。

bmw428i-13今回のBMW428iの修理費用は、部品代67.672円と工賃94.068円の合計161.740円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにBMW428iのリアバンパー修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMW428iを大切にお乗りください。

トヨタ プリウスα 車両保険を使った修理事例

priusα-1東京都清瀬市にお住いのお客様よりトヨタプリウスαの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
ご自宅ガレージのフェンスに、お車の左側面を接触させてしまいました。

priusα-2損傷箇所は左リアドア・クォーターパネル・ステップカバー・リアバンパーとロアスポイラーでドアミラーとタイヤやホイールにも傷がついておりました。
損傷が広範囲で修理費用も高額になる為、車両保険を使って修理する事になりました。

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priusα-6リアドアとクォーターパネルは鈑金修理します。
元々の面に戻るよう丁寧にパネルを引出します。

priusα-7わずかな凹凸をパテを使い成形します。

priusα-8パテを付けた部分より広めにマスキングを施し、プライマーサフェーサーを塗装ししっかりシールします。

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priusα-10ドアを開けたまま塗装しているのは、ドアを開けた部分のロックピラーにも同時にプライマーサフェーサーを塗装する為です。

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プライマーサフェーサーを充分加熱乾燥させてから、まず先にロックピラー部分を塗装します。
ドアを開けなければ見えない部分ですが、こういった細かい部分も丁寧に塗装します。内板パネルは、加修痕が残っていると後々の査定に響きますので、必要最低限の範囲で塗装したことが判らないように仕上げることが大切です。

priusα-13塗装ブース内でトヨタプリウスαの塗装肌や質感を再現すべく、熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。
プライマーサフェーサーの時と同様にドアを開けたまま塗装してしまえばロックピラーまで一度に塗装でき手間が省けるのですが、パール色やメタリック色のお車の場合、色あいやパール感・メタリック粒子の立ち具合等を合わせる為、隣接するパネルを一連の流れの中で同時に塗装する必要があります。

priusα-14ドアミラーカバー・ステップカバー・リアバンパーとロアスポイラーは色付き部品がメーカーから供給されていたので新品部品に交換しました。

priusα-15フロントはホイールのみ、リアはタイヤとホイールセットでの交換になりました。

priusα-16車内清掃・洗車をし塗装パネルの最終仕上げ磨きをして修理完了です。

priusα-17保険会社と協定した修理費用は、部品代270.540円と工賃233.852円の合計504.392円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにトヨタプリウスαの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったトヨタプリウスαを大切にお乗りください。

コーティング施工前の洗車と鉄粉除去

コーティングを施工する前には、しっかりとボディーの磨き作業を行います。
ガラス系コーティングの場合、コーティング剤を塗り込むことで塗装に艶が出るわけではなく、塗膜をポリッシュ(研磨)することによって艶を出しますので、磨き作業は仕上がりを大きく左右する一番重要な工程となります。
新車ではなくすでにオーナーさんがお乗りになっている車の場合、ボディーには少なからず水垢や鉄粉が付着していますので、磨き作業の前には丁寧に水垢取りや鉄粉除去を行う必要があります。

洗車には、プロ専用のアルカリ性のシャンプーを使います。カー用品店などで売られている市販のシャンプーより格段に洗浄力が強く希釈倍率を変えることによって洗浄力を調節し、主に水垢を落とします。
強い洗剤なので、1パネル毎に水でよく洗い流しながら洗車していきます。エンブレム周りやパネルの隙間にこびりついた汚れは、柔らかいブラシを使って洗浄します。

水垢などの汚れを落とした後は、ボディーに付いた鉄粉を除去します。鉄粉は目視では付着しているかどうかわからないのですが、鉄粉が沢山付着している車の場合は、水で濡れたボディーを手で滑らせるように触ると塗膜がザラザラするのですぐにわかります。
車のボディーに鉄粉が付着したままの状態だと、磨き作業の際にポリッシャーのバフに鉄粉が絡んでしまいますし、そもそも磨きで鉄粉は落とせません。

ですから磨き作業の前にボディーに付着した鉄粉を完全に除去する必要があります。
鉄粉除去は専用の薬剤を使います。洗車を済ませた車のボディーに薬剤を吹き付けると鉄粉と反応して画像のように赤紫に変色します。要は鉄粉が溶けるわけです。

この薬剤は、ボディーに付いた鉄粉だけでなく、ホイールのブレーキダスト落としにも良く効きます。

車の塗膜に付着した鉄粉は、薬剤の力だけでは落ち切らないので、同時に鉄粉除去専用のネンドを使います。
ネンドパッドと言いますが、表面がゴム質なパッドです。ダブルアクションサンダーに装着して使うのですが、ボディーを傷つけないいように当社では手作業で使用しています。

専用薬剤によって鉄粉は溶けて柔らかくなっているので、ネンドパッドでさほど強くこすらなくても簡単に鉄粉は除去できます。

鉄粉除去が完了したら、充分にボディーを水洗いして薬剤を洗い流します。この作業までを終えてから磨き作業に入ります。
新車の場合は、水垢落としや鉄粉除去の工程がありませんが、すでにお乗りになっている中古車は程度の差こそあれ水垢や鉄粉がついていますので、その程度によってコーティングの施工費用も違ってくるわけです。

車のボカシ塗装技術

私達は車の傷やヘコミの板金塗装を見積もる際、その傷やヘコミが板金修理で直るのか、それとも交換を要するのかを見極めるのと同時に、その車の塗装作業の場面をイメージします。このヘコミは鈑金するとしてパテが入るのはどのくらいの範囲だろうか、すると(サフェーサーはパテより広い範囲で塗装するので)サフェーサーでシールする範囲はどこまでだろうか、どれくらいの範囲を塗装すれば隣接するパネルとの色の差異を生じさせずにきれいに仕上げられるだろうか、という具合に先ずイメージするのです。特に自費修理の場合には、塗装する範囲によってお客様の修理費の負担が変わってしまうので、どうにかして修理費用を抑える手立てはないかも踏まえて塗装範囲を慎重に検討します。
塗装する範囲を決めるうえで、私たちは「ぼかす」「切る」という表現を頻繁に使います。車の塗装では、ぼかせるのかぼかせないのか、そしてどこでぼかすのか、どこで切れるか、がとても重要になります。塗装の出来栄えにかかわるのは言うまでもないのですが、修理費用に直結するからです。
ですから、お見積りにご来店頂くお客様には必ず、車を前にして塗装の「ボカシ」や塗装を「切る」ということについてできるだけ解りやすくご説明しています。

塗装の「ボカシ」は塗料を薄めて塗ることで、ボディー色であるベースコートのボカシとトップコートであるクリア塗料のボカシの2通りがあります。塗装を「切る」のはトップコートであるクリア塗装をどこかの部位で切ることです。

■色のボカシ

1412bankin-75車の塗装色は、腕の良い塗装職人がどんなに高い精度で調色しても全く同じ色を再現することはできません。95%、98%と元色に限りなく近づけることはできても100%にすることはできないのです。

1412bankin-79調色を何度も繰り返し職人の目にはピッタリと色が合った状態だとしても、実際には100%ではありません。そのため塗装職人はベストを尽くして調色したうえで、色をぼかすのです。
例えばドアパネルを板金した場合、そのパネルの中で色をぼかすことができれば隣のフェンダーパネルとの色の差異は生じませんので板金したドアだけを塗装すれば済みます。しかしぼかすことができなければ、隣接するパネルをぼかさなくてはなりません。隣のパネルが無傷であってもドアとの近接部分だけにベースコート(色)を塗装し、全面にトップコート(クリア塗料)を塗装することによって色の差異が出ないようにしなくてはなりません。

【ダメージのあるパネル内で色がぼかせる場合】
bankin-topメルセデスベンツCクラスの2ドアクーペですが、左のドアとリアフェンダーを大きくへこませてしまい、板金でヘコミを修理しました。

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1504tosou1画像は、鈑金・サフェーサー塗装・下地処理の作業が完了し、塗装ブースの中でマスキング(養生)と脱脂を終え塗装する準備が整った状態です。
赤線で囲った部位がサフェーサーでシールされた修理部位です。
赤枠の外側はクリア塗膜を研いで足付けしています。サフェーサーが塗装された部位には調色したベースコートを塗装して色をしっかり染めなくてはなりませんが、クリア塗膜を研いだだけの部位は、ベースコート(色)を塗装しなくてもトップコート(クリア塗料)を塗装すれば色艶は元通りに復元します。
このケースでは、サフェーサーでシールした修理部位と隣接するフロントフェンダーやトランクリッドとの間に色をぼかすだけの十分な距離がありましたので、板金した2パネル内で色を散らしてぼかし、フロントフェンダーとトランクリッドの境界部位に色を塗装しないようにできました。

1504tosou2先ずサフェーサーでシールされた部分にベースコートを吹付けます。通常2回の塗装で色は染まりますが、赤など染まりが悪い色の場合には3~4回塗り重ねることもあります。

1504tosou3色を染めた部位を中心に外側に向けてグラデーションをかけるように徐々に薄く薄く色を吹付けます。メタリックや淡色車の場合には色をシンナーでさらに希釈して広範囲に色を散らしてボカシます。画像のウェットな部分がベースコートを吹付けた部分で、フロントフェンダーとの境界部は色がかかっていません。

1504tosou4リアフェンダーの後部にも色は吹付けていないので、トランクリッド、さらにはリアバンパーとの境界部にも色はかかっていません。

1412bankin-93このようにしてパネル内で色をぼかし、ベースコートが乾いたらクリア塗料を全面に塗装します。

1504tosou6画像の矢印で示した部位は養生紙に色がついていないので、クリア塗料が塗装されただけだということがお判りいただけるかと思います。

1504tosou6b完成すれば、パネル内のどこでぼかしたかは判りませんし、どの角度から見ても修理していないパネルとの色の違いはありません。

【ダメージのあるパネル内で色がぼかせない場合】
1504tosou21アルファロメオブレラですが、右のドアを大きくへこませてしまいました。

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1504tosou23ヘコミを板金してパテを付けると、後方は問題ないのですが、隣接するフロントフェンダーとの間には色をぼかすための十分なスペースがありません。

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1504tosou25その場合にはダメージの無いフロントフェンダーにボカシ塗装をします。
フロントフェンダーの塗膜を足付けし、ドアに接する部位に赤のベースコートを塗装します。フェンダー全面を塗ってしまうと、ボンネットとフロントバンパーとの色の差異の問題が生じますので、前方に向けて色を薄くしてぼかします。そしてクリア塗料をドアとフロントフェンダーの2面に塗装します。
メタリックやパールが含まれ、見る角度で色調が違って見える色は、調色が上手くできたと思っても実車に塗装してみると大なり小なり色の違いが出てしまいますが、このアルファロメオの赤のようにメタリックやパールを含まないソリッドカラーであれば、ブロック塗装と言いますが、隣接パネルをぼかさずにドアだけを塗装することもございます。

1504tosou26保険修理であれば、色の違いが解消できないリスクを当社もお客様もとる必要はないので隣接するパネルはぼかしますが、自費修理の場合には、色合わせのためにフロントフェンダーを塗装するかどうかで修理費用が変わってしまいますので、十分なご説明をしたうえで、最終的にはお客様にご判断していただきます。
修理費用を抑えるかノーリスクな修理品質をとるかということです。
色の違いというのは感じ方に個人差があります。プロである私達が合ってると思っても、車が傷付いたことによるネガティブな感覚のせいなのか、お客様には色が違って見えてしまう場合もありますので、塗装に関してはできるだけ解りやすく丁寧にご説明するように心がけています。

1504tosou27もう1例は左のリアドアとリアフェンダーをこすってしまったプジョー508SWです。

1504tosou28リアフェンダーは板金できましたが、ドアパネルはダメージが酷く新品パネルに取替えました。

1504tosou29ボディー色はホワイトパールです。新品パネルですので全面に色をかけなくてはなりません。
フロントドアを塗装しないと前後のドアで色の違いが出てしまいますので、フロントドアにボカシ塗装を行いました。
フロントドアの後部から前に向かってグラデーションのように色をぼかします。フロントフェンダーに近い部分には一切色をかけません。
そして前面にクリア塗料をかければ左側面はどの角度から見ても色の違いが無いということになります。

板金塗装の修理費用は、キズやヘコミの大きさによって板金する時間が変わるので工賃が上下しますが、大きさよりむしろどこにキズやヘコミが付いたかのほうが、それによって塗装する範囲が異なってくるので、修理金額への影響は大きいかもしれません。少し大きめでもドアの中央部がへこんでいればそのパネル内で色をぼかすことができますが、小さな傷やヘコミであっても隣のパネルに近いところにあれば、隣のパネルまで塗装しなくてはならなくなるからです。

■クリア塗装のボカシ

私達は必要に応じてクリア塗料を薄めてぼかすことがあります。クリア塗料をぼかす目的は、自費修理の場合の費用の削減です。代表的なのは、リアフェンダーを塗装する際にCピラーでクリア塗料をぼかす場合とバンパーの部分補修です。塗り面積を小さくすることで修理費用をできるだけ低く抑えるのです。

1504tosou31リアフェンダーを塗装する場合、保険修理であればCピラーからルーフサイドを通してフロントピラーの先端のパネルの切れ目までクリア塗装を行うのですが、自費修理の場合にはCピラーの狭い部分でクリア塗料をぼかすことがよくあります。

1504tosou5ぼかしたい部位にベースコートの塗料ミストがかからないように養生して色を塗装します。

1504tosou7養生紙をはがしてクリア塗装を行い、最後にCピラーのできるだけ狭い部位に塗料を徐々に薄めて塗装し、ぼかします。
塗膜がしっかり硬化してから磨きをかければ全く判らなく仕上がります。

クリア塗料をぼかすテクニックを使うとバンパーの傷の修理を安くきれいに仕上げることができます。

20130206bmw3BMWのリアバンパーですが、この程度ならバンパーを一本塗装しなくてもクリア塗料をぼかしてバンパーの半分ほどの面積を塗装すれば綺麗に仕上がります。
プロが見てもどこでどうぼかしたか判らなくなります。

20130206bmw5バンパーの傷を削り落として平滑に仕上げます。

20130206bmw6修理した部分をサフェーサーでシールして

20130206bmw8バンパーの幅の狭い部位でクリア塗料をぼかします。

20130206bmw9なぜ狭い場所でぼかすのかと言いますと、あくまでも透明なクリア塗料を薄めて塗装しているだけですので、その部位の塗膜の厚みは極極薄く耐久性に乏しいのです。ですからそのリスクを極力少なくするためにできるだけ狭い部位でぼかすのです。

■絶対にしてはいけないボカシ塗装とは

修理費用を安くするためだからと言ってどこでぼかしても良いというわけではありません。
「安かろう悪かろう」、「安物買いの銭失い」という喩がありますが、格安で短時間で作業が終わる修理ではとんでもない仕上がりになる場合があるので注意が必要です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA最小面積の塗装でとにかく安く修理を依頼したら画像のような酷い仕上がりになってしまった実例です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAリアフェンダーのホイールアーチにできたわずか3㎝ほどのヘコミを格安修理業者に依頼して15,000円で修理したそうですが、酷すぎる仕上がりで戻ってきたそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA当社で板金をやり直しリアフェンダーを塗装し直しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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OLYMPUS DIGITAL CAMERAクリア塗料はピラーの狭い部位でぼかしました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA格安業者さんはとにかく小さい面積ということで赤線のようにぼかしたのでしょう。クリア塗料のぼかしは、赤枠のようなとにかく狭い部位で、というのが鉄則です。

■クリア塗装をプレスラインで切るという技法

ボカシ塗装以外に塗装職人がよく使う方法として、クリア塗装をプレスラインで切る方法があります。パネルの角度の付いたラインの頂点でクリア塗装を切り、なおかつその痕を判らなくする技法です。
この塗装をする目的も、自費修理の場合のコスト削減です。

1504tosou33BMWの左リアドアとリアフェンダーに付いた傷とヘコミをこの技法を使って修理しました。

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1504tosou9画像は板金・サフェーサー塗装・下地処理を終え、塗装ブースの中でマスキング(養生)を始める状態です。
緑線のプレスラインの頂点でクリア塗装を切ることで、矢印で示したリアドアの水切りモールとサイドウインドウガラスの脱着をしないできれいに塗装を仕上げます。
モールやガラスは取り外して塗装するのが、塗装を綺麗に仕上げる本来の方法なのですが、水切りのモールは取り外すと再使用できない可能性が高く、そうなると部品交換が必要になります。サイドウインドウガラスの脱着工賃と合わせると3万円位費用がかかることになるので、プレスラインでクリア塗装を切ることができればその分修理費を抑えることができます。
プレスラインで切れるか否かは、サフェーサーでシールした修理部位の際とプレスラインとの間にベースコート(色)をぼかせる充分な距離があるかどうかによります。
プレスラインの頂点で透明なクリア塗料を上手く切るから痕が判らなくできるので、そこに色がかかってしまうとどうしても痕が残ってしまいます。

1504tosou11クリア塗装を切りたいプレスラインの頂点を露出させた状態でマスキング(養生)を行います。

1504tosou12そしてプレスラインには「ダブルテープ」を貼り付けます。「ダブルテープ」というのは、テープを幅5分の1程の所で折り曲げ、糊面通しを合わせたテープのことをそう呼びます。テープを折って糊面通しを合わせると、例えば幅10mmのテープが8mm程に仕上がります。
8mmの内6mmは糊が付いていて、2mmには糊が付いていないテープが出来上がるわけです。

1504tosou13画像のように、器用に8mm幅の長いテープを延ばして、沢山作ってマスキングに使います。
テープをそのまま貼ってしまうと、塗装後にテープを剥がしたとき、くっきり塗料の段差ができてしまいます。ダブルテープはこの段差を解消するために使用します。
塗料が入るか入らないかギリギリの隙間を作るわけです。

1504tosou14塗装を切りたいプレスラインに沿って、ダブルテープを慎重に貼り付けていきます。

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1504tosou17ダブルテープを貼り付けるとマスキング完了です。プレスラインできれいに塗装を切るのは熟練した技術が必要です。ぼかすのも難しいのですが、切るのもとても難しいのです。

1504tosou20切り口を判らなくするためには、ダブルテープを貼った付近の塗装の膜厚をやや薄くする必要があります(ボカシではありません)。通常よりも薄い膜厚でも塗肌を整えなくてはなりません。
ダブルテープ直近までしっかりと塗膜を付け、かつテープには塗着させないために、塗面に対してガンの角度を工夫したり、エアー圧や塗料の吐出量、さらにはガンのストロークスピードを調整する職人の技が大切になります。

1504tosou19クリア塗装の切り口は塗膜が硬化してからサッと磨けば完全に消えて判らなくなるのです。
目を凝らして見ても、まるで何事も無かったかのように完璧に仕上がります。

車の塗装工程

■塗装の下処理作業

板金工程が終わると塗装工程に入ります。塗装職人はサフェーサーの塗装、研ぎと言った下地処理を行い、熟練した技でその車本来の塗装の肌艶を復元させます。
塗装作業は一切ごまかしの効かない、とても神経を使う作業です。車本来の肌艶を復元させる技術もさることながら、現車と同じ色を作る調色は経験だけでなくセンスが重要になってきます。
板金と外装部品の取り外しを終えた車は、板金職人から塗装職人に引き継がれます。

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板金職人がダブルアクションサンダーで#400研磨紙の目にパテ研ぎを仕上げた後、塗装職人がさらに細かい番手の#600研磨紙で足付け作業を行います。
パテを付けた面よりさらに広く#600研磨紙で研ぎ上げます。研ぎ作業で生じる深い研ぎ傷を各工程で完全に取り去ることが何より大切となります。

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サフェーサーを塗装する面をシリコンオフという溶剤で脱脂洗浄します。使い捨てのポリプロピレン素材のワイピングクロスに溶剤を付け入念に脱脂を行います。このワイピングクロスは拭き取り面にチリやケバが残らない素材です。

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パテを付けた面より広い範囲をマスキングします。

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液硬化タイプのサフェーサーを塗装して板金した部位を完全にシールします。

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サフェーサーの塗装が終わると赤外線ヒーターで加熱乾燥を行います。塗面の表面温度に気を配りながら、60分程しっかり熱を加えます。
加熱乾燥後は充分にクールダウンさせる時間をとり、塗膜を完全に硬化させます。

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サフェーサーがしっかり硬化したら、研ぎ作業を行います。目視では全く判らない、熟練した塗装職人の手のひらの感触でないと判らないレベルの僅かな歪みを確認し、取り除きながら平滑に仕上げていきます。
インターパシフィックでは、塗装前の足付けは最終的に#1500のペーパーで行うのですが、サフェーサーの塗面は先ず#400の研磨紙で研ぎ始めます。粗い番手の研磨紙でデコ(凸凹)を取り、平らに研ぎ上げます。

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#400で研ぎ終えると、#600、#800と研磨紙の番手を上げていきます。この工程は全て塗装職人の手作業で行われ、手の平に伝わるわずかな歪みを平滑に研いで取り除き、板金したパネルの面を元通りに復元させるのです。

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サフェーサーの研ぎ作業で生じる傷は目視ではほとんど判らないのですが、この傷が一つでも残っていると、塗装した後に傷が出現してしまうので、研磨紙の番手を上げる前に研ぎ面にドライガイドコートという黒い粉を塗り、ガイドコートごと研ぐのです。するともし傷が残っているとそこにガイドコートが入り込み、黒い線として残りますので、その線を研いで消すことで傷を残さず仕上げることができるのです。

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サフェーサーを塗装した面を#800の研磨紙で研ぎ終えると、塗装する面全ての研ぎ作業と足付け作業を行います。塗料の密着性を高めるための重要な工程です。

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最終的な足付け工程では、#1000の研磨紙で研ぎ始め、#1300、#1500と番手を上げて全面仕上げていきます。

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取り外したリアサイドウインドウガラスの取り付き面等もしっかり足付けを行います。

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クリア塗料をぼかす部位がある場合は、塗装後の磨き作業を考慮し、#2000、#3000とさらに目の細かい研磨紙で足付けし、最後に粗目のコンパウンドで磨いて足付けします。
これで塗装前の下地処理は完了します。

■塗料の調色

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塗料やシンナーなどの有機溶剤は、少量危険物貯蔵庫に保管しております。安全のために24時間換気されています。

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自動車塗装の調色には100種類近くの原色塗料を用意していなくてはならないので、塗料が固まってしまうのを防ぐため、攪拌機能を持ったミキシングマシーンというラックに収納し、定期的に塗料の撹拌をしています。

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塗装する車の色を再現するために塗料の調色を行います。先ず車のカラーコードからその色の配合を調べます。
塗料の配合は塗料メーカーのWEBサイトで調べることができます。
調色する色はメルセデスベンツのパラジウムシルバーで、カラーコードは792です。
配合データをプリントアウトして調色開始です。
配合データには1リットルの塗料を作るうえでの配合がグラム表示で記載されています。
パラジウムシルバーという色は、2種類(粗目、中目)のシルバーメタリックとメタリックの配列をコントロールするための添加剤、そして黒、白、青、赤錆色、黄土色の5色からできています。

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これらを配合通りに正しく計量します。

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配合した塗料を入念にかき混ぜます。ここで出来上がった色をそのまま現車に塗装しても、色はぴったりとは合いません。大なり小なり現車の色とは異なるので調整が必要です。
そしてこの調整が塗装職人にとって最も難易度が高い仕事で、経験とセンスが必要です。

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塗料メーカーの配合通りに作った塗料をテストパネルに塗装します。クリア塗料も塗装して現車に塗装するのと同じ工程で作成します。

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テストパネルを現車に当てがい、様々な角度から色の差異を確認します。
そして配合されているメタリックや原色の量を微調整して色を完成させていきます。
色が合うまで何度でもこの作業を繰り返します。

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色合わせは自然光の下で見た方が合わせやすい場合と室内で人工太陽灯を照射して見た方が合わせやすい場合があり、それらは色によって使い分けしています。

■塗装のマスキング

下地作業と塗料の調色が終わると、いよいよ塗装作業に移ります。
車を塗装ブースに入れてマスキング作業を行います。
マスキングは塗装する面以外の部位に塗料が付着しないための作業なのですが、マスキングの技術が塗装の仕上がりに大きく影響します。

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塗装のマスキングでは「ダブルテープ」と呼ばれる技法を多用します。
「ダブルテープ」というのは、テープを幅5分の1程の所で折り曲げ、糊面通しを合わせたテープのことをそう呼びます。テープを折って糊面通しを合わせると、例えば幅10mmのテープが8mm程に仕上がります。
8mmの内6mmは糊が付いていて、2mmには糊が付いていないテープが出来上がるわけです。

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画像のように、器用に8mm幅の長いテープを矢印の方向に延ばして、沢山作ってマスキングに使います。
テープをそのまま貼ってしまうと、塗装後にテープを剥がしたとき、くっきり塗料の段差ができてしまいます。ダブルテープはこの段差を解消するために使用します。
塗料が入るか入らないかギリギリの隙間を作るわけです。

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画像はリアフェンダーの前端にダブルテープを張っている様子です。

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ダブルテープでマスキングすると、こんな感じで仕上がります。

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画像を拡大すると、ダブルテープでできた隙間がお判りいただけるかと思います。
塗装後にダブルテープの隙間にできた薄い塗膜を軽くコンパウンドで磨けば段差のない綺麗な仕上がりになるのです。

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塗装するパネルの外周は基本的に全てダブルテープでマスキングします。

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マスキングが終わると、塗装する面の脱脂作業を行います。
ポリプロピレン素材の使い捨てのワイピングクロスにシリコンオフという溶剤を付け入念に脱脂を行います。このワイピングクロスは拭き取り面にチリやケバが残らない素材です。

■塗装作業

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車の塗装は、色の塗装(ベースコート)とクリア塗装(トップコート)の2工程に分かれます。
人気のあるホワイトパールは3コート塗装で、その場合、白のベースコートを最初に塗装し、次にパールを塗装し、最後にクリアを塗装する3工程で塗装します。
画像のメルセデスベンツのパラジウムシルバーの場合は、2コート塗装なので、調色済みのベースカラーを塗装し、その上にトップコートのクリア塗料を塗装します。

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塗装作業は全て塗装ブースの中で行います。塗装ブースの室内は、ゴミやホコリが付着しにくい環境になっています。
空気は給気装置によって外気を室内に取り入れるのですが、一次フィルターで外気中の埃を90%以上補集し、さらに天井一面に敷き詰められた二次フィルターを通すことで、5ミクロン以上の埃等を補集します。
クリーンな空気は天井から床に向けて上下に圧送され、排気ファンが空気を床下から吸い取り、排気ダクトを通じて屋外に排出されます。排気側にも一次、二次のフィルターがあり、塗料のオーバーミストを除去します。
塗装ブースの室内の容積はおよそ80㎥ありますが、この空間の空気がわずか15秒ほどで入れ替わる量の外気を取り入れています。

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こうした環境で塗装作業を行うことで、高いクオリティーの塗装が可能になります。

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塗装が終わると、塗料を硬化させるために加熱乾燥を行います。塗装ブースの室温を60~70℃に昇温し、1時間程熱を加えます。
塗装ブースの運転モードを「乾燥」モードにすると、バーナーが着火し、外気を加熱します。
乾燥モードになると導入する空気の量を大幅に絞って、温度上昇を助けます。

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塗膜が完全に硬化したら、磨き作業に入ります。
塗装職人がどれほど見事に塗装しても、磨き作業は不可欠です。
磨きの目的は艶を出すためではありません。
塗面の上に付着した小さなゴミの除去と塗装の肌調整のためです。
ゴミ付着ゼロが理想ですが、上述したような塗装ブースの中での作業でも極々小さなゴミは付着してしまいます。それも最後の塗り込みの時に数個付着してしまうのです。
その為、ゴミを粒子の細かい#2000、#3000程度の研磨紙で削って除去します。
塗装の肌はオリジナルの状態より、ほんの少しだけ粗く仕上げ、磨きによって調整します。
磨き作業はポリッシャーで行います。粒子の異なる数種類のコンパウンド、研磨力の異なる数種類のバフを組み合わせて、磨き上げます。

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こうして塗装工程が終わると、板金職人が取り外した部品を取り付け板金塗装作業は終わります。
最後にお車の室内を清掃し、ボディーを洗車し、最終仕上げを行い完成となります。

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ご覧のように酷くへこんでしまっていた車のボディーも

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まるで何事も無かったように元通りになります。