車の板金工程

■板金

自動車の板金塗装の工程は、板金作業と塗装作業の2つに分かれでおり、板金職人と塗装職人によりそれぞれの作業を行います。
中には板金と塗装の両方を一人でこなせる器用な人が居ますが、それでも得意なのはどちらか一方ですので、ほとんどの場合、板金と塗装はそれぞれの職人による分業となります。

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板金は、車をぶつけたり擦ってしまったことによって生じた鋼板のヘコミを専門の工具を使って叩いたり引出したりする作業です。鋼板の裏側に手が届けば裏から叩き出して成形します。しかし裏側からアプローチできない場合には、凹んだパネルにピンやワッシャーを溶接し、そこに専用工具を取り付けて外側から凹みを引き出す方法で板金を行います。
ヘコミを裏側から押し出す、あるいは叩き出すというのは、板金作業として何となくイメージしやすいかと思いますが、表から凹みを引出して板金するというのはイメージしにくいかと思いますので、お客様から修理依頼されたメルセデスベンツを例に、パネルの表から引出してヘコミを直す板金作業の工程をご説明します。

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ドアパネルの凹んだ部位の塗膜をエアーサンダーで削り落として、鉄板をむき出しにします。

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ヘコミを引出すためには、スタッド溶接機を使用し、一時的にへこんだ部位にワッシャーを溶接します。

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ヘコミの範囲に応じてワッシャーを溶接していきます。パネルの裏側が焼けないように電流を調節して溶接します。

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プルプレートという工具を使ってワッシャーを連結させ、スライディングハンマーの先端のフックを引っ掛けます。

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スライディングハンマーというのは、振り下ろして叩くハンマー(トンカチ)とは逆の作用をする工具です。
穴の開いた重りに棒が通っていて、重りを手前にスライドさせてストッパーにぶつけ、その衝撃を利用してヘコミを引出す工具です。

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溶接した複数のワッシャーに棒を通して、一つに束ねたプルプレートにスライディングハンマーの先端のフックを引っ掛け、重りを前にスライドさせます。

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重りを後ろにスライドさせ、手元のストッパーにぶつけると、その衝撃で凹みが引き出されます。

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鉄板が出過ぎてもいけないので、力任せではなく少しずつ引き出し、慎重にこの作業を繰り返し行います。
ワッシャーはそれほど強力には溶接されていないので、ペンチで捻じると簡単に取れます。必要に応じて溶接する場所やワッシャーの数を変えて引き出します。

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高くなった所は、板金ハンマーでコツコツと叩いて戻します。

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小さなヘコミは、先端を直接パネルに溶稙できるプーラーをスタッド溶接機の先に付け、ピンポイントで引出し板金を行います。

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最初に使ったスライディングハンマーの小型版ですが、同様に重りをスライドさせてその衝撃で凹みを引出します。

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手のひらで板金した面の凹凸を確認しながら、極力元の面になるように板金します。

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面出しが済むと、板金によって延びてしまった鉄板を加熱して絞る作業を行います。
鉄板は延び過ぎてしまうと、その部分がベコベコした状態になり、押すと凹んだまま元に戻らなくなるほどになってしまいますので、絞り作業で鉄板を縮める必要があります。

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絞り作業によって、お灸の痕のように鉄板の表面が焼けています。ワッシャーを溶接した部位も痕が残っています。

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これらの痕をロロックサンダーという小さなエアーサンダーで丁寧に削り落とします。

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板金した鉄板の研磨作業を行います。ダブルアクションサンダーというエアー工具を使用します。

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ダブルアクションサンダーに研磨紙を付けて、粗い順に#80、#120、#180、#240と番手を上げて、それぞれのペーパー目を消しながら徐々に板金した鋼板を研ぎ上げていきます。

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粗い番手でいいかげんに仕上げると後々ペーパーの目が出現してしまいますし、一方あまり細かい番手で仕上げ過ぎるとパテの密着性が悪くなりますので、板金した鋼板の研磨は#240の研磨紙で最終仕上げを行います。
これで、引出しによる板金が完了です。見た目にはへこみはすっかり元通りになっています。

■板金のパテ付け作業

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鉄板を板金して面出しが終わるとパテ付け工程に入ります。
板金で仕上がった鉄板の表面をシリコンオフという溶剤できれいに脱脂洗浄します。

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エアーブローしながらきれいにシリコンオフを拭き取ります。

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当社ではヨーロッパ製の板金パテを使用しています。硬化するととても硬くなるので、研ぐのに苦労するのですが、その分パテ痩せなどの経年劣化が起きにくいパテです。
サクサク楽に研げるパテは、作業性は良いのでしょうが、パテ痩せが起き易いので当社では絶対に使用しません。板金パテは主剤と硬化剤の2液硬化型です。

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硬化剤は主剤に対し2%の量を混ぜるのですが、多くの板金職人はこの2%を目分量で混ぜてしまいます。インターパシフィックでは修理品質を一定にするため、たとえ2%でも目分量ではなく、きちんと計量して混合することを徹底させております。

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計量が済むと、パテの主剤と硬化剤を入念に混ぜ合わせます。

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鉄板に板金パテを付けます。

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赤外線ヒーターで加熱してパテの硬化を促進させます。

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パテ研ぎでは、最初はエアー工具を使って研ぎます。

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見た目では判らない僅かな歪や凹凸は、板金職人の手の平の感覚を頼りに研いで取り除きます。

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プレスラインや、パネルとパネルの隙間などの細部も丹念に仕上げます。

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熟練した板金職人の手の平に伝わる感触だけで酷くへこんだパネルも元通りに修復するのです。

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パテを研いだ粉で極力廻りが汚れないように、エアー工具や手研ぎファイルに吸塵ホースを取り付け、集塵機でパテ粉を吸い取りながら作業を行います。

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板金パテを研ぐ研磨紙は粗い順に#120、#180、#240で、それぞれの工程で前段階のペーパー目を消しながら番手を上げて研ぎ上げていきます。

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研ぎ作業で生じる傷は目視では判りにくいのですが、この傷が一つでも残っていると、塗装した後に傷が出現してしまうので、研磨紙の番手を上げる前に研ぎ面にドライガイドコートという黒い粉を塗り、ガイドコートごと研ぐのです。するともし傷が残っているとそこにガイドコートが入り込み、黒い線として残りますので、その線を研いで消すことで傷を残さず仕上げることができるのです。

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板金パテの研ぎの最終仕上げは、#400の研磨紙を付けたダブルアクションサンダーで行います。
インターパシフィックでは、特にパテ痩せを避けるため、ポリパテなどの柔らかいパテは一切使用しておりません。当社で厳選した板金パテだけで最後まで仕上げます。

■付属品の脱着

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塗装作業の際にマスキングの妨げになる車の外装部品を取り外します。外装部品の取り外しは、状況によって板金作業と前後する場合があります。
このメルセデスベンツの場合ではドアパネルとリアフェンダーパネルの板金塗装作業ですので、その2パネルを塗装するうえでマスキングがし易いように、そしてきれいに塗装を仕上げることができるように、外装部品を取り外します。

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ドアパネルの塗装のためには、サイドミラー、ドアハンドル、水切りのモールを取り外します。

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リアフェンダーの塗装のためには、サイドウインドウガラス及びモール、テールランプ、リアバンパーを取り外します。これらの部品がボディーに付いたままでは、部品がパネルに密着していたり、あるいはパネルとの隙間が狭すぎたりするため、この後工程で行う下処理の研ぎ作業が不十分になり、その結果塗装の密着不良が起きたり、仕上がりの美観に影響します。

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外装部品を脱着すればその分工賃は発生するので、これらを脱着せずに修理費用を抑えるという方法を提案する業者さんもいるようですが、仕上がりが悪かったり、後になって塗装が剥がれてくることになりますので、当社ではお勧めしておりません。

板金作業はここまでで、この後は塗装職人による塗装の工程に入ります。そして塗装の工程が全て終わると再び板金職人が取り外した部品を車に組み付け、板金塗装修理は完了します。

アルミパネルの板金

近年、車体の軽量化を目的として、自動車の車体や外板パネルにアルミニウムを採用する車が多くなっています。
軽量化の目的は走行性能や燃費の向上です。アルミニウムは比強度が鉄の約2倍です。従って、設計強度で同じ強度の部品を得ようとすると、アルミニウムの部品は鉄の部品に比べ重量を半分近くまで軽量化することができます。

車の走行性能や燃費が向上するということは大変すばらしい事なのですが、事故などでアルミのパネルをへこませてしまったりすると、鉄のパネルに比べ修理が難しい、修理費用が高いという問題が生じます。

フェンダーやドア等、アルミニウム製の車の外板パネルの板金修理は鉄に比べてとても難しいのです。そのため鉄のパネルであれば簡単に板金できるレベルのダメージでもアルミのパネルでは板金できずに新品パネルに取替えとなってしまうことが多いのです。
またアルミの新品パネルは高額なので、部品代と工賃を合わせた修理代がとても高くなってしまいます。そのため自費での板金塗装 修理の場合にはカーオーナーさんの金銭的なご負担が多くなってしまいます。

ではどうしてアルミパネルの板金は難しいのでしょうか。
アルミニウムは非常に繊細なので、引出したり叩き出したりしてへこみを直す板金作業によってクラックや割れが生じやすいのです。鉄製のパネルの場合にはそういう心配はあまりありません。
もう一つには、アルミニウムの溶接特性の問題です。へこんだパネルを板金で修理する場合、パネルの裏側に作業者の手が入れば、当て板などの工具を使って裏から凹みを押し出し表側からは板金ハンマーで軽く叩きながら面を整えていくことができるのですが、パネルの裏側に手が入らない場合にはへこんだ部位にピンやワッシャーなどのビットを溶接し、へこみを表側から引出して板金作業を行わなくてはなりません。
しかしアルミニウムは、集中した熱が加わり難く融点が低いので、溶接がとても難しいのです。
鉄の約3倍も熱が逃げやすいのに溶融温度が低いので溶け落ちし易いのです。つまり溶接の開始段階では熱伝導が良いので、熱が逃げて溶け込みにくく、融点は低いので、途中から急に溶け落ちしてしまうという現象が起こるのです。そのため自動車のアルミボディのような薄板材料の場合には特に溶接の入熱管理が難しくなるのです。
さらにアルミは鉄に比べて溶接によるひずみが大きくしかも取りにくいのです。

※他にも溶接を難しくする特性がいくつかあるのですが、ここでは省略いたします。

そのような理由があり、自動車の鈑金塗装に於いてはそれほど大きな損傷ではなくても板金はできないと判断され、新品パネルに交換という高額な修理見積が提示されてしまうのです。

しかしアルミボディの車が珍しくなくなった昨今、アルミ補修が必要とされています。
インターパシフィックでは最新のアルミ専用のスタッド溶接機を導入し、アルミパネルの板金修理を行っていますので、その手法についてご紹介いたします。

低いブロック塀にドアとステップカバーをぶつけてしまったアウディTTのアルミ製ドアパネルの板金作業です。
鉄のパネルであればどうということのない、大したことのないへこみなので板金作業は簡単です。しかしアルミ製となるとこの程度でも簡単にはいきません。

イタリア TELWIN(テルウィン)社製のアルミスタッド溶接機を使ってへこみを修理していきます。熱が加わり難いのに溶けやすいアルミの溶接特性のため、従来のスタッド溶接機ではへこみの急所を引出し作業に耐えられる強度で溶接することができませんでした。


へこみに引出しのためのビットを溶接します。電流が低いとしっかり溶着しませんし、高いとアルミは簡単に溶けて穴が開いてしまいます。引き作業に耐えられる強度でビットを溶接するのがとても難しいのです。

アルミは酸素と反応して5分程で酸化膜ができてしまいます。酸化膜があると通電性が悪くなり溶接が難しくなります。酸化膜は無色透明ですので目視ではわかりませんので、研磨紙などで表面を磨きながら酸化膜を除去し、アルミ製のビットを溶接していきます。

小さなエクボのような凹みではないので、ビットを並べて複数溶接します。

プリングバーという引出しツールを用いて、繊細なアルミパネルを少しずつ慎重に引出します

ハンドルを回すとビットにアルミパネルを引っ張る力が加わります。

アルミは冷えた状態で引き出そうとするとクラックや割れが生じやすく、とても繊細です。そのためガスバーナー等で200℃程度の余熱を加え、母材を柔らかくしながら慎重に引出します。

表面をアルミハンマーで軽く叩きながら板金します。


引出し板金が終わるとアルミ製のビットをニッパーで切断します。ビットをねじって取ろうとすると、アルミパネルに穴が開いてしまうのでニッパーで切断します。

そして残ったビットや溶接の焦げをベルトサンダーできれいに削り落とします。

僅かに残る凹凸にはパテを付けて平滑に成形します。

板金した部位にサフェーサーを塗布し、しっかりとシールします。赤外線ヒーターで加熱し十分にサフェーサーを硬化させます。

ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースの中で熟練の塗装職人が丁寧に塗装を行います。

へこんだパネルは元通り綺麗になりました。
自費での修理の場合には、ディーラーなどで板金ができないと言われ、新品パネル取替の高い見積額を提示されると、さすがにカーオーナーさんもはいそうですかとその場では修理を依頼せず、他社に車を持ち込み見積を比較検討されるかと思いますが、車両保険に入っていると、そんなに修理代がかかるならと保険を使って修理されるカーオーナーさんもいらっしゃると思います。
しかし今時は保険を使うと翌年からの保険料の値上がりが大きくなるので、板金でアルミパネルが直せるのであれば、保険は使わずに自費で修理したほうが良い場合も多いかと思います。

ボルボ V40 クロスカントリー 新車 コーティング

20141101volvo-4ボルボ V40クロスカントリーのボディーコーティング施工事例をご紹介します。お客様はボルボを新車で購入し、納車された日にそのままコーティング施工のためご来店してくださいました。

新車ということもありお客様とご一緒に入念にボディーのチェックをしたところ、フロントウインドガラス上部のルーフパネルとの隙間の部分に塗装の欠けのような傷を見つけました。

ディーラーがボルボを引取って傷を修理することになったので、コーティング施工作業はとりあえず延期となりました。

修理完了後再度ご入庫頂き、コーティング作業をすることになりました。

20141101volvo-2新車ではありますが、ポリッシャーを使って塗膜を磨きます。

数種類のバフとコンパウンドを使い分け、ピカピカに仕上げていきます。

20141101volvo-3磨き作業が済むと、コーティング剤の塗り込み作業を行いいます。

今回は水切れ性に優れた排水型のガラスコーティング剤を使用しました。

適度な撥水が持続し、雨の水滴がスムーズに流れ落ちてくれるのが特長のコーティング剤です。

ボディー全体にコーティング液をムラなく塗り込み、しばらく時間をおいて被膜を定着させてから、クロスで拭きあげます。

20141101volvo-4板金塗装作業で使う塗装ブースに車を移し、ブースを乾燥モードにして室内を60℃強に加熱します。

その設定温度でボルボを60分間加熱乾燥させるとコーティング被膜は完全に硬化します。耐久性に優れたコーティング被膜の完成です。

このたびはインターパシフィックにボルボV40クロスカントリーのコーティングをご依頼くださり、誠にありがとうございました。

ポルシェ パナメーラ ドア鈑金修理事例

150128panamera-1横浜市にお住いのお客様よりポルシェ パナメーラの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
歩道脇に設置されたガードパイプにポルシェパナメーラの左前後ドアを擦ってしまいました。
お客様は自費でお車を修理することを希望され、お車を預かりしました。
作業内容は前後ドアとも板金及び塗装での修理になります。
ヘコミ自体はさほど大きくはありませんが、ポルシェパナメーラのドアパネルはアルミ製なので鈑金が難しく、同じへこみでもスチール製パネルに比べ鈑金作業に要する時間や手間は余計に掛かってしまいます。

150128panamera-2ドアパネルに付いているアウターハンドルや水切りモール等の付属部品を取り外し、リアドアには石跳ね傷防止のプロテクションフィルムが標準で貼られておりますので、このフィルムもこの時点で剥がしておきます。
塗膜を剥がし凹みをゆっくりじっくりと引出してきます。
一気に引出そうとするとアルミパネルが割けてしまったり必要以上に伸びてしまう恐れがありますので、あせらず丁寧な作業が要求されます。
今回の損傷は問題なく鈑金修理で対応できましたが、パネルが鋭角に凹んでしまっていると、仮に小さな範囲の凹みでも鈑金修理が困難になり、パネルを交換しなくてはならなくなってしまいます。

150128panamera-3鈑金部分にパテを付け成形し、充分乾燥させた後平滑に研ぎ上げます。

150128panamera-4パテで成形した部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装し、こちらもパテ同様充分に加熱乾燥させてから平滑に研ぎ上げます。
パテやプライマーサフェーサーの乾燥が不十分だとこの上に塗装しても後から不具合が発生する場合がありますので、インターパシフィックでは各工程間で十分な乾燥時間をとるようにしております。

150128panamera-5車を塗装ブースに移動し塗装パネル以外にマスキングを施し、熟練の塗装職人がポルシェパナメーラのオリジナルの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。

150128panamera-6塗装完了後、取外していた付属部品を取り付け作業完了です。
写真では分かり難いと思いますが、塗装前に剥がしたリアドアのプロテクションフィルムは再使用は出来ませんので新品のフィルムに張り替えてあります。

150128panamera-7今回のポルシェパナメーラの修理費用は、部品代6.048円と工賃224.640円の合計230.688円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにポルシェパナメーラの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったポルシェパナメーラを大切にお乗りください。

アルファロメオ ブレラ ドア板金塗装修理事例

150109alfaromeoburera-1東京都目黒区にお住いのお客様よりアルファロメオブレラの板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
お出掛け先で駐車場の柱に擦ってしまったとの事で、右ドアを大きく凹ませてしまい、ドアミラーにも傷がついてしまいました。
お客様は車両保険に加入していましたが、等級ダウンや翌年からの保険料アップを考慮し今回は自費での修理となりました。

150109alfaromeoburera-2まず、大きく凹んだドアパネルの塗装をサンダーで削って剥がし、叩いたり引っ張ったりを繰り返し出来る限り元々の面に戻るまで鈑金します。

150109alfaromeoburera-3鈑金作業だけでは戻りきらない、ごく僅かな凹凸をパテを使い成形します。完全にパテが硬化してから研いで仕上げます。

150109alfaromeoburera-4ドアミラーは車体から取り外し、分解してから表面の傷をサンダーで平らに削ります。樹脂製のドアミラーカバーは割れなども無く、擦り傷だけでしたので、パテや接着剤は使用せず傷を平滑に削ることで対処できました。

150109alfaromeoburera-5ドアパネルとドアミラーのそれぞれパテを付けたり削った部分にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールします。赤外線ヒーターで塗面を加熱し、しっかりと乾燥させ、サフェーサーを完全に硬化させます。

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150109alfaromeoburera-7理面を手作業で平滑に研ぎ上げ、塗装ブース内で熟練の塗装職人がアルファロメオブレラの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回はドアパネルの塗装だけでなくフロントフェンダーへの色合せの為のボカシ塗装を行いました。
このボカシ塗装をする事により、隣接するパネルとの僅かな色の差異による違和感を無くす事が可能になります。

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150109alfaromeoburera-9塗装作業の為に取り外していたフロントバンパーやヘッドライト、ドアの付属部品を車体に組み付け作業完了です。
フロントフェンダーのエンブレムは新品を取り付けました。

150109alfaromeoburera-10今回のアルファロメオブレラの修理費用は、部品代18.932円と工賃212.976円の合計231.908円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにアルファロメオブレラの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアルファロメオブレラを大切にお乗りください。

ボルボ XC60 側面事故 保険修理事例

141211VOLVOXC60-1東京都世田谷区にお住いのお客様からボルボXC60の板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
駐車場から出る際にハンドルを早く切り過ぎてしまい左フロントドアを壁に擦ってしまいました。

141211VOLVOXC60-2フロントドアは大きくへこんで変形し、リアドアの角にも傷が付いてしまいました。
お客様が加入されている車両保険を使い修理する事になり、お車を預りました。
修理内容としましては、フロントドアパネルの交換塗装とリアドアの修理塗装、ドアモールの交換になります。

141211VOLVOXC60-3まず新品のフロントドアパネルを車体に取付け、立付けの確認・調整をします。

141211VOLVOXC60-4リアドアの傷はサンダーで削るだけで済みました。

141211VOLVOXC60-5リアドアの削った部分にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールします。

141211VOLVOXC60-6新品のフロントドアパネルは未塗装の状態で供給されますので、まずはパネルの裏側の塗装をします。私たちはこの作業を裏吹きと呼んでいます。

141211VOLVOXC60-7裏吹きが終わると、フロントドアパネルを再び車体に取付け、リアドアと今回は色合せの為の塗装をするフロントフェンダーと共に手作業で平滑に研ぎ上げ、塗装ブース内でマスキングを行います。

141211VOLVOXC60-8ボルボXC60の塗装肌や質感を再現すべく熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。

141211VOLVOXC60-9取り外していた部品を組み付け、ドアモールも新品に交換し修理完了です。

141211VOLVOXC60-10今回のボルボXC60の保険会社との協定修理費用は、部品代231.217円と工賃256.176円の合計487.393円(税込)になりました。
このたびはインターパシフィックにボルボXC60の鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったボルボXC60を大切にお乗りください。

BMW M135i フロント廻り事故 保険修理事例

20141125bmw135i-1東京都杉並区にお住いのお客様からBMWM 135iの鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
幹線道路から細い道へ左折する際、後方の車列の左側をすり抜けてきたバイクに衝突され左フロント廻りに大きな損傷を受けてしまいました。
このような事故の場合、BMW M135iのお客様にも過失が発生してしまいますが、過失割合が決定するのに長期間掛かる場合があります。
損傷の大小に関わらずこの過失割合が決まらない事には、ご自分の修理費用の負担金額が明確にならない為、過失割合が決まるまで修理の着手に踏み切れない場合があるのですが、幸いにもお客様は車両保険に加入されていたので、過失割合が決まるのを待たずに車両保険先行で修理に着手することができました。

20141125bmw135i-2バイクや自転車はハンドルやミラー、ブレーキレバーやペダル・ステップ等の突起物が多い為、事故が起きた場合、車の損傷が広範囲に及んでいることが多いのです。

20141125bmw135i-3このBMW M135iもフロントフェンダーが大きくへこんでいた以外にもフロントドアやドアミラー、写真では分かりませんがボンネットにも大きな凹みがありました。(赤丸)
ヘッドライトが傷つきフロントバンパーも変形していました。
また、ステアリングをまっすぐにして停めたにも関わらず左フロントタイヤの向きがおかしな事になっており、足廻りへの影響も確認する必要があります。(青矢印)

20141125bmw135i-4ホイールの表面に多数傷があり、バイクがホイールにも直撃した事が分かります。

20141125bmw135i-5車両をリフトアップしてみると、ステアリングラックエンドのシャフトが大きく変形していました。

修理内容はフロントバンパー・ボンネット・フロントフェンダーの交換塗装、フロントドアの鈑金塗装、ヘッドライトとドアミラーカバー・タイヤホイールを含め左サスペンションやステアリングラックASSYの取替になりました。

20141125bmw135i-6まず、ボディ外装部分から作業を始めてまいります。
新品のボンネットとフロントフェンダーを車体に取付け立付けの確認や調整をします。

20141125bmw135i-7フロントドアの凹みは鈑金しパテを使い成形しました。

20141125bmw135i-8フロントドアの鈑金部分にプライマーサフェーサーを塗装ししっかりとシールします。

20141125bmw135i-10新品のボンネットとフロントフェンダーの裏側を元々付いていたパネルに雰囲気を似せて塗装します。

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20141125bmw135i-12外板パネル類を塗装ブース内に移動し、BMWの塗装肌・質感を再現させるべく熟練の塗装職人が各パネルを丁寧に塗装します。

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20141125bmw135i-15塗装が終わると足廻り部品の交換作業に取り掛かります。
実際に目視で損傷が確認できる部品はもちろんの事、ステアリングラックエンドのシャフトが大きく変形する程の入力を横方向から受けている為、影響を受けていると思われるアーム類・ナックル・ハブベアリング・ショックアブソーバー等の部品交換を保険会社に認定してもらいました。
もちろんステアリングラックASSYやタイヤホイールも新品に交換しました。

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20141125bmw135i-18全ての外装部品を組み付け、4輪ホイールアライメント調整や走行テスト・各部作動点検をして修理完了です。
お客様は以前インターパシフィックでボディガラスコーティングを施工して下さっており、その時の施工証明書を保管されていらっしゃったので、保険会社に施工証明書を提示し、今回修理塗装した部分のボディガラスコーティングの再施工をおこないました。コーティングの施工証明書で保証期間内であることが判れば、その費用は保険会社に認定してもらえます。

20141125bmw135i-19今回のBMW M135iの保険会社との協定修理費用は、部品代1.124.302円と工賃462.553円の合計1.586.855円になりました。
このたびはインターパシフィックにBMW M135iの鈑金塗装修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMW M135iを大切にお乗りください。

レクサスRC F 【スプレー式】プロテクションフィルム施工事例

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レクサス RC Fに新技術の【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムを施工させて頂きましたのでご紹介します。
今回ご依頼のあったレクサスRC Fは、エンジンフード、ルーフ、アクティブリヤウィングに特殊カーボンCFRPが採用されたカーボンエクステリアパッケージです。

1年半程前に新車で購入され、屋内保管でとても大切にされているのですが、カーボン製のボンネットに飛び石傷が付いてしまいました。
飛び石傷が付くのを気にしすぎるとドライブを楽しむこともできないので、プロテクションフィルムを貼ろうかと検討されていたところ、Fenix Scratch Guard(フェニックス・スクラッチガード)のことを知って頂き、施工を依頼していただきました。
主に高級車やスーパーカーを中心に最近普及が進んでいるペイント・プロテクションフィルムですが、これまでは薄い透明なフィルムを貼る施工方法しかありませんでした。
ところが今回レクサス RC Fに施工させて頂いたFenix Scratch Guard(フェニックス・スクラッチガード)は、「貼る」プロテクションフィルムではなく、「塗装する」プロテクションフィルムなのです。

Fenix Scratch Guardは衝撃吸収性に優れた膜厚130μm(0.13mm)以上のスクラッチガードクリアを塗装することで、飛び石などによる傷を大幅に軽減することができます。
従来の「貼る」タイプのプロテクションフィルムは近くで見ると貼ってあることがわかってしまうくらいなので、どうしても塗装の艶や質感を損ねてしまい、また磨く事ができないので時間とともにフィルムの透明度が劣化し、フィルムの切れ目(エッジ)の部分に汚れが溜まったり剥がれてきたりという問題があります。しかしFenix Scratch Guard(フェニック・ススクラッチガード)はスプレー塗装で施工するプロテクションフィルムなので、フィルムの切れ目(エッジ)が無く、深くない傷であればポリッシャーで磨いて消すことができるので、メンテナンスを定期的に行えば綺麗な外観を長期間維持することができます。
今回、レクサス RC Fはフロントバンパー、社外のカーボン製フロントスポイラー、フードパネルにFenix Scratch Guardを施工させて頂きました。

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先ずはカーボン製のエンジンフード(ボンネット)に付いた飛び石傷を補修します。

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傷にクリア塗料を筆さしして、しっかり硬化させます。

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硬化したクリア塗料の飛び出た部分を研磨紙で研いで平らにします。

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ポリッシャーで磨いて仕上げるとほとんど目立たなくなります。

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施工は塗装ブースの中で行います。
塗装ブース室内の天井からフィルターを通してゴミやホコリを除去した空気が床に向けて圧送されているクリーンルームのような作業環境で熟練の塗装工が作業いたします。

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Fenix Scratch Guardは4層構造になっており、1層目(密着材)と2層目(バインダー)はそれぞれ1コートですが、飛び石などによる衝撃を吸収し柔軟性を保持するための層である3層目は4~5コート塗り重ねここで膜厚を確保します。4層目のトップコートは硬さ、耐擦り傷性、耐候性(70%UVカット)に優れ、深い艶を出す役割の層で2コートで仕上げます。

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フロントバンパーは脱着し、グリルやセンサー、ランプなどを全て取り外して塗装しますので、貼るタイプのプロテクションフィルムのように切れ目(エッジ)や段差が一切生じません。

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フロントスポイラーも脱着して単体でプロテクションフィルムを塗装します。

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完成です。プロテクションフィルムを施工してあることが全く分からない仕上がりになります。

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レクサスRC Fのフェニックススクラッチガード施工費用は、フロントバンパー・120,000円(税別)、フロントスポイラー3点・80,000円(税別)、フードパネル・130,000円(税別)で合計330,000円(税別)となりました。
このたびはインターパシフィックにレクサスRC Fのペイント・プロテクションフィルム施工をご依頼くださり、誠にありがとうございました。

【スプレー式】ペイント・プロテクションフィルムの詳しい説明はコチラをご覧ください。

メルセデスベンツ ML350 鈑金塗装 修理事例

14110701M-BENZML350-1千葉県柏市にお住いのお客様よりメルセデスベンツML350の鈑金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
狭い道で右折の際ブロック塀にメルセデスベンツML350の右後方を擦ってしまいました。
損傷は右リアドアとドアモール、クォーターパネルとリアバンパーまでの広範囲に及んでおり、特にクォーターパネルのホイールアーチ前部はリアドアと大きく段差が出来てしまっておりました。
車両保険は使わず自費での修理としてお預りいたしました。

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14110701M-BENZML350-4リアドアとクォーターパネルはパネル交換はせず鈑金で修理いたします。
ホイールアーチの難しいプレスラインも時間を掛けて丁寧に引き出します。

14110701M-BENZML350-5ホイールアーチ前部の段差も綺麗に元の位置まで引き出すことが出来ました。

14110701M-BENZML350-007引出作業が済むと鈑金箇所にパテを付け成形いたします。充分に乾燥させてから研ぎ上げます。

14110701M-BENZML350-7ロックピラー部の複雑な形状も綺麗に復元できました。

14110701M-BENZML350-8リアバンパーの傷はサンダーで削り落とす程度で済みました。

14110701M-BENZML350-9リアドアモールの傷はかなり深かった為、パテを使い成形する必要がありました。

14110701M-BENZML350-10傷を削ったりパテを付けた部分にはプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールする必要があります。
充分に加熱乾燥させてから表面を平滑に研ぎ上げ、塗装工程に移ります。

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14110701M-BENZML350-14まずドアを閉めると見えなくなるロックピラー部分を先に塗装いたします。
ここは段差がある少し複雑な形状のパネルになりますが、逆にその段差を上手く利用して部分的な塗装をする事がし易い部位でもあります。
またインナーパネル(内板)の塗装はできるだけ最小面積で行うのが好ましい方法です。

14110701M-BENZML350-15ボディ外板パネルを塗装いたします。輸入車の塗装に精通した熟練の塗装職人がメルセデスベンツの塗装の肌と質感を忠実に再現させます。塗装作業は全て、ごみやほこりをシャットアウトした塗装ブース内で行います。
リアドアと、クォーターパネルはサイドウインドガラスを外し、ルーフサイドにある溝を利用してその下側全面を塗装いたしました。

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14110701M-BENZML350-17樹脂製のリアバンパーやドアモールも塗装いたします。
丸い部品はフューエルリッドになります。
リアバンパーは修理費用を抑えるために、小さい範囲での部分塗装で対処いたしました。

14110701M-BENZML350-18取り外していた全ての部品を組み付け、作動チェック・各部点検を行い鈑金修理完了です。

14110701M-BENZML350-19今回の修理では交換部品はありませんでした。
サイドウインドガラス脱着の外注工賃も含め税込み340.000円の修理費用になりました。
メールでお問い合わせの際にお写真を添付していただいておりましたが、ご来店頂き実車を拝見すると、画像で見るよりも損傷度合が大きく、結果お見積りも高額になってしまいましたが、修理の仕上がりに大変ご満足いただけました。
このたびは遠方よりメルセデスベンツML350の鈑金塗装修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったメルセデスベンツML350を大切にお乗りください。

レクサス LS600h 板金塗装 修理事例

20141208REXUSLS600h-1横浜市都筑区にお住いのお客様よりレクサスLS600h F SPORTのリアバンパー修理塗装を依頼されましたのでご紹介いたします。
コインパーキングに駐車する際、リアバンパーの右側を黄色いポールに擦って傷つけてしまいました。
保険は使わず自費で修理したいとのご要望でお車をお預かりしました。

このレクサスLS600hは純正オプションのロアスポイラーが装着されておりましたが、幸いにもロアスポイラーは無傷でした。
ただ、スポイラーが付いていると塗装作業の妨げになってしまう為、バンパーを車体から取り外しスポイラー、さらにはリフレクター、クリアランスソナーのセンサー等をバンパーから外して作業する事になりました。

20141208REXUSLS600h-3まず、傷ついた部分をサンダーで丁寧に削り落とします。

20141208REXUSLS600h-4傷を削り落として表面を整えると、バンパーの素地が露出した部分にプライマーサフェーサーを塗装ししっかりとシールします。
ヒーターで加熱乾燥し、充分に硬化させてから手作業で平滑に研ぎ上げます。

20141208REXUSLS600h-5丁寧に下地処理されたバンパーを塗装ブース内に入れ、ごみやほこりが付着しないように慎重に塗装いたします。
今回レクサス LS600hのリアバンパーは、修理費用を抑えるため右側半分位までの部分塗装で修理いたしました。塗装後に磨いて仕上げれば部分塗装をしたことは全く分からなく綺麗に仕上がります。

20141208REXUSLS600h-6ロアスポイラーやリフレクターをバンパーに組み付け、立付けに注意しながらリアバンパーを車体に取付けバンパーの修理塗装作業完了です。

20141208REXUSLS600h-7レクサスLS600h F SPORTの修理費用は税込み42.368円となりました。
元通り綺麗になったレクサスLS600hを大切にお乗りください。

スバル レガシィ 車両保険を使った板金塗装 修理事例

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川崎市高津区にお住いのお客様より、スバル レガシィツーリングワゴンの板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
細い道を走行中対向の駐車車両を避けようと左側に寄った際、電柱に取付けられた看板にスバル レガシィツーリングワゴンの左リアドアより後方を接触させてしまいました。
お客様は新車購入からまだ1年しか経っていない為、車両保険を使い完璧な修理をしてほしいとご要望されました。

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損傷範囲は左リアドアからクォーターパネル・リアバンパーやバンパーロアスポイラーにまで及んでおり、左リアホイールにも傷が付いておりました。
作業方針は大まかにリアドアパネルの取替塗装、クォーターパネルの鈑金塗装、リアバンパーの修理塗装そしてアルミホイールの取替となりました。

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先ず新品のリアドアパネルを車体に取付け、立付けの確認をいたします。
新品部品でも多少表面を削って修正する必要がある場合もございますが、今回はほぼ無修正で済みました。

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新品のドアパネルに合わせクォーターパネルの凹みを引き出し、オリジナルのプレスラインも板金作業で復元いたします。

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板金修理部分をパテで成形し表面を整えます。
この時点で塗装作業の妨げになるステップカバーやバンパー等の部品を取り外しておきます。

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クォーターパネルとリアバンパー左角の修理部分にプライマーサフェーサーを塗装し細かな凹凸をシールします。

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新品のリアドアパネルは先に裏側を塗装いたします。(我々は裏吹きと呼んでいます。)
全体にバッチリ塗装してしまう訳ではなく、元々付いていたパネルの塗装状態を見比べながら中央部分には軽く塗装が飛ぶ程度に抑えて塗装しました。
裏側で内装トリムを付けてしまえば見えなくなる部分ですが、こんな所も細かく再現するのがインターパシフィックのこだわりポイントの1つになります。

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クォーターパネルから繋がるロックピラー部分を先に塗装します。
ボディカラーが3コートのホワイトパールの為、他のソリッドカラーやメタリック・2コートパールに比べ塗装が1工程多くなるので塗装範囲も少し広めにする必要がございます。

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裏吹きしたドアパネルを車体に取付け、ボディとバンパーの表面を平滑に研ぎ上げ塗装ブース内でマスキングを施します。
今回フロントドアには事故による損傷はありませんが、リアドアを交換する事により色合せの為の塗装をする必要がございます。
特にこの3コートホワイトパールの場合、元の色を100%再現するのは困難な為、この作業は必須になります。

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塵やホコリをシャットアウトした塗装ブース内で、スバルレガシィツーリングワゴンのオリジナルの肌や質感を再現すべく熟練のスタッフが塗装いたします。

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傷付いたホイールは新品ホイールに組替えます。
バンパーロアスポイラーも色付きで供給される部品にて交換いたしました。

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取り外していた部品を組み付け、各部作動チェック等点検をし修理完了になります。
お客様は新車購入時にボディガラスコーティングを施工しており、施工証明書も保管されておりましたので、車両保険で修理部位のボディガラスコーティングの再施工もする事ができました。

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保険会社との修理協定額は部品代237.935円、工賃316.191円で合計554.126円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにスバル レガシィツーリングワゴンの板金塗装修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
元通り綺麗になったスバルレガシィツーリングワゴンを大切にお乗りください。

BMW バンパー修理 塗装

14102503bmw320it-2東京都練馬区にお住いのお客様よりBMW320iツーリングのリアバンパーの修理・塗装を依頼されましたのでご紹介いたします。
駐車場でバックした際、背の低いポールに気付かずリアバンパーの右角を大きくへこませてしまいました。

14102503bmw320it-1お客様は自費での修理をご希望されましたが、バンパーは変形が大きく、塗装が割れて樹脂素材が皺になっていました。このダメージでは素材自体が割れてしまっている可能性もあるため、バンパーを外して裏側がどうなっているかを見ない事には修理可能かバンパー交換が必要になるかは判断できないという旨をお客様にお伝えし、お車をお預かりしバンパーを取り外して裏側の損傷状況を確認してから正式にお見積りすることになりました。
バンパーを取り外して裏側の損傷を確認したところ幸いにも素材自体は割れていなかったので、自費での修理ということもあり、修理可能と判断しました。お客様にバンパーは修理が可能であるというご報告とともに見積金額をご提示し、修理をさせて頂くことになりました。

14102503bmw320it-3リアバンパーの損傷部分を赤外線ヒーターで温めて柔らかくした上で、裏と表の両面から変形を修正します。

14102503bmw320it-4バンパーの変形を修正した後、表面の凹凸をサンダーで削り表面を平らに整えます。
柔軟性のある樹脂バンパーの修理には、パテを使わない方法で修理した方が後々のパテ痩せや割れ等の不具合を回避でき、綺麗に仕上げる事ができます。

14102503bmw320it-5パテを使わないように修理する上で、バンパーの表面を少し多めに削ったので素材の厚みが薄くなってしまいました。その為バンパーの裏側に硝子繊維クロスを樹脂用の接着剤で貼り補強しました。

14102503bmw320it-6修理した部分をシールする為にプライマーサフェーサーを塗装します。充分に加熱乾燥させてから平滑に研いで仕上げます。

14102503bmw320it-7塗装ブースの中でバンパーの半分くらいを部分塗装の方法で塗装いたしました。部分塗装にする事で、多少なりとも費用を抑える事が可能になります。

14102503bmw320it-8塗り分けた箇所(ボカシ目)も綺麗に磨き上げ、車体に組み付けて修理完了となります。

14102503bmw320it-9あれだけ大きく変形していたBMWのリアバンパーが何事も無かったように綺麗に直りました。

14102503bmw320it-10BMW320iツーリングの修理費用は税込み90.000円となりました。
お客様はバンパーの交換も覚悟してらっしゃいましたが、費用も抑えられ綺麗に直ったとご満足いただけました。
元通り綺麗になったBMW320iツーリングを大切にお乗りください。

アウディ A4アバント ロッカーパネル板金塗装修理

141212audi-2横浜市戸塚区にお住いのお客様よりアウディA4アバントの板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
外出先で駐車場から出る際に、左側にあった縁石に乗り上げてしまいました。
ロッカーパネルモールが傷つきロッカーパネル自体も大きく凹んでしまいました。

141212audi-3よく見るとパネル後方にも損傷がありました。
パネルが下側から持ち上げられた為、フロントフェンダーやフロントドアとの隙間も詰まっています。
フロアアンダーカバーも割れておりました。
お客様は費用を抑えつつも綺麗に直して欲しいとのご要望で、自費修理としてお車をお預りいたしました。

141212audi-4作業内容としましては、ロッカーパネルモールの取替塗装とロッカーパネルの鈑金塗装になります。
先ずロッカーパネルモールを取り外し、チッピングコート(少しボツボツで厚みのあるシール材)と塗膜を剥がします。
今回の損傷の様に裏側から凹みを叩き出す事が出来ない部位でまた凹みも大きい場合、ワッシャーを複数枚溶接しそのワッシャーの穴に鉄棒を通しスライディングハンマーでまとめて引き出します。

141212audi-5同様の作業を少しずつ根気よく繰り返し、できる限り元通りのロッカーパネルの状態に復元させます。

141212audi-7最終的にフェンダーやドアとの隙間を修正するにはパネル上面をハンマーで叩いたり削る必要がある為、フェンダーとドアは一旦車体から取り外しておきます。
引出作業が終わるとロッカーパネル横面と上面にパテを付け成形します。

141212audi-8修正部位も含めロッカーパネル全体にプライマーサフェーサーを塗装しシールします。

141212audi-9アウディA4アバントのロッカーパネルにはチッピングコートが塗装されています。
これには、少し厚みを持たせたシール材によりタイヤで巻き上げる小石や砂等からボディへの傷つきを防ぐ役割がありますが、オリジナルと全く同じ質感に仕上げるのは至難の業です。
メーカーや車種・年式によっても質感や厚みが異なる為、インターパシフィックでは材料や塗装時の距離・圧力を調整し何度も試し吹きをしてから塗装し、限りなくオリジナルな質感に復元出来る様心がけております。

141212audi-10チッピングコートの上からボディ色を塗装します。
今回は自費での修理の為クォーターパネル全体には塗装せず、リアタイヤ前部のホイールアーチの細い部分を利用し塗り分ける事で塗装範囲を狭くすることができました。

141212audi-11ロッカーパネルモールは新品部品に取替えます。この部品はクリップと両面テープで取り付けられているので再使用が出来ません。

141212audi-12メーカーからは色無しの状態で供給されるのでボディ同様に塗装いたします。

141212audi-13取り外していたフェンダーとドア、塗装したロッカーパネルモールを取り付けて完成です。
フェンダーやドアとの隙間も直り、チッピングコートもオリジナルと違和感なく仕上げる事ができました。

141212audi-1今回の修理費用は税込み225.472円(部品代42.736円、工賃182.736円)となりました。
このたびはアウディA4アバントの板金塗装修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアウディA4アバントを大切にお乗りください。

車を修理する際に車両保険を使うべきかの見極め方

車両保険を使うと翌年から3年間保険料の負担が大きくなってしまうので、保険を使うかどうかは慎重に判断しなくてはなりません

保険を使った場合の翌年の保険料の値上がりが大きくなりました

自動車保険ノンフリート等級の割引・割増制度が2012年10月に改定されたことによって、自損事故などで車を傷つけてしまった場合に車両保険を使って車を修理するかどうかの判断が大変難しくなりました。

自動車保険のノンフリート等級は1等級から20等級に割引増率が区分されており、保険契約者が一年間保険を使わなければ翌年の契約は1等級上がり、事故によって保険を使うと、翌年の契約は3等級下がる仕組みになっています。

改定前は、事故で保険を使った契約者でも事故が無く保険を使わなかった契約者でも、同じ等級であればどちらも同じ割引増率が適用されていました。
そのため板金塗装修理の概算見積金額が判れば保険を使うかどうかの判断がしやすかったのですが、改定された料率制度では、事故有と事故無で割引増率に差が付くようになり、判断が難しくなってしまいました。

保険を使うと3年間、保険料が割高になる

保険を使うと翌年から3年間割高な事故有係数が適用されてしまい、保険料の値上がりが以前よりかなり大きくなってしまったのです。

自動車保険料率表

上の表は某保険会社のノンフリート等級の料率表です。例えば15等級の無事故の割引率は50%です。事故で車両保険を使うと翌年は3等級下がり、12等級になります。改訂前の料率制度であれば46%割引、つまり4%上がるだけで済みました。これは無事故で11等級から12等級に上がった契約者と同じ料率です。

しかし、新しい仕組みでは事故有係数が適用されてしまうために27%しか割引されません。さらにその翌年は事故有の13等級(-29%)、翌々年は事故有の14等級(-31%)と3年間事故有が適用されるため、その差は3年間続きます。ちなみに、その後保険を使わなければ4年目に事故無の15等級に戻ることができます。

板金塗装工場に相談するのがベスト

このように車両保険を使うと翌年から3年間保険料の負担が大きくなってしまうので、車両保険を使うかどうかの判断は慎重にならなくてはなりません。

では間違いのない、適切な判断をするためにはどうしたら良いのでしょうか?

それは契約している保険会社に保険を使った場合の3年間の保険料の値上がりを問い合わせ、次に我々板金塗装業者に修理金額の算出を依頼することです(順番は逆でもいいです)。

なぜなら、的確な修理見積もり金額を算出できるのは、実際に車を修理することができる板金塗装工場だけだからです。

車の板金塗装修理の方法は一つではありません。大きく分けると、金額の事を気にせず徹底的にきれいに仕上げる方法と費用を抑えて修理する方法なのですが、仕上がりの質は落とさずに費用を抑える、なんてことも板金塗装工場に直接相談すれば可能なのです。

例えば3年間で保険料が15万円値上がりするお客様から修理の相談を受けたとすると、板金塗装工場は何とか15万円以下でその車を修理できないものかを検討します。ダメージは大きいが部品を交換せずに何とか板金で修復できないか、交換しなくてはならないとしても新品ではなくリサイクルパーツ(中古部品)を入手できないか、など可能な方法をあれこれ検討し、お客様に最適な修理方法を提案し、見積を作成します。その結果で保険を使うのか自費で修理するのかを決めればいいわけです。

板金塗装業者が一目見て、どうやっても15万円では無理と言うのであれば車両保険を使わざるを得ないでしょうが、自費か保険か微妙な判断だという場合には、ぜひ板金塗装工場に直接相談されることをお勧めします。

カーディーラーでは正確な見積もりは出来ない

車をぶつけて傷つけてしまった時、一般的にカーディーラーさんに相談される方が多いと思いますが、カーディーラーさんに持ち込まれた車は、実際には我々鈑金塗装工場が下請けとなって修理することがほとんどです。カーディーラーさんは自分達で板金塗装ができるわけではないので、正確な見積もり作成や、修理費用を抑える方法での見積りはしにくいのです。

的確な修理方法の見立てと費用の算出は板金塗装工場に相談するのが一番です。

関連記事:板金塗装修理の「松・竹・梅」

BMW 320i ドア交換 修理事例

141126bmw-2東京都内にお住いのお客様よりBMW 320iクーペの自費での板金塗装 修理を依頼されましたので事例をご紹介します。

【ご依頼の経緯】
(左ハンドルの)運転席側ドアを開けたまま誤って機械式駐車場を降下させてしまい、ドアパネルを酷く変形させてしまったので、修理費用などを相談させてほしいとの内容でメールでお問い合せを頂戴しました。メールには積載車に積まれたBMWの画像が添付されていました。
BMWの正規ディーラーに車を入庫させたところ、ドアパネルだけでなく取付け部のヒンジとAピラーも変形しているので、70万円以上の修理費用がかかると言われたそうです。お客様はあいにく車両保険に加入していなかったので、自費でBMWを修理しなくてはならないとのことでした。
BMWディーラーから外注の板金塗装工場に車両を移送し、ドアなどの部品をある程度取り外して正式な見積を提示してくれることになっているそうで、それを待っている最中とのことでした。
ダメージが酷くドアがキチンと閉まらない状態では、ひとまずディーラーからBMWを引き上げて当社に見積もり来店するということもできないので、BMW正規ディーラーからの見積書が届いたらそれを見せていただく事になりました。

141126bmw-4BMWディーラーからの見積書は2通りでした。一つはドアのヒンジとAピラー(画像赤枠内)を板金で修理した場合で約85万円、もう一つはそれらを取替えた場合で約110万円でした。フロントフェンダーも修理塗装が必要で、塗装は色の差異を無くすために行うリアクォーターパネルへのぼかし塗装も作業に含んだ見積でした。
見積書はディーラーの外注先の板金塗装工場がある程度部品を取り外してダメージを確認して算出しているそうなので、見積書通りの損傷を前提に当社で修理した場合の費用を算出することにしました。

141126bmw-5当社の見立てでは、画像を見ただけで現車は見ていないものの骨格部位のAピラーを取替えるほどのダメージとは思えませんでしたし、何より板金できるからAピラーを板金で修理した場合の見積が出ているのでしょうから、BMWディーラーが作成したヒンジとAピラーを板金した場合で同じ作業内容で見積もってみました。
当社の概算見積では最悪でも70万円を上回ることは無く、「最悪70万」を覚悟していただけるのなら当社でBMWディーラーに車を引取りに行き、修理方法含め最善を尽くしますとお伝えしました。BMW320iクーペは自走できる状態ではなかったので、現車を拝見できない状況では、お客様にはそうお伝えするほかありませんでした。

141126bmw-3お客様から修理のご依頼を頂き、お客様に代わって車をBMWディーラーから引き取り当社工場で現車を拝見したところ、ヒンジとAピラーに目視でわかる変形はありませんでした。
最終的には新品のドアパネルを取り付け、隣接パネルとの隙間や面の出具合などの立付けを確認しなくては断定できませんが、もし多少の歪みがあったとしても軽度な板金作業で済むレベルと判断しました。フロントフェンダーはドアとの境目のエッジ部が傷付いていたレベルでした。

【お客様への修理方法のご提案】
お客様には以下のご説明をさせて頂きました。
塗装の調色に関して、いくら熟練した腕の良い塗装職人でも100点満点の色合わせはできません。塗装色によっては、98点の精度で調色できても隣接するパネルと色の差異が生じることもあり得るのです。その色の差異を解消するために「ボカシ塗装」を行います。例えば今回のBMW320iクーペの場合には新品に取り換えたドアに調色した白のベースコートを塗装し、さらに隣接するフロントフェンダーとリアクォーターパネルのドアに近い部位にも白のベースコートを塗装します。そしてドアから遠ざかるにしたがってグラデーションのように徐々に塗料を薄く塗装するのです。そのうえで3パネルにクリア塗料をしっかり吹き付けると、色の差異は全くなくなり、BMWの塗装肌を綺麗に再現させることができるのです。
いくらソリッドの白でも黒、黄、赤、青などの原色を混ぜて色を合わせていくのでどうしても100点満点の調色というわけにはいかないのですが、メタリックやパールが入っている色に比べれば色の差異はわかりにくいので、それを承知して頂ければ取替えるドアだけを塗装して終わらせることも可能です。
また、フロントフェンダーはエッジ部の傷だけなので、傷を上手に最小限に削り落とし、マスキングを工夫してエッジ部だけ塗装すれば、ほぼ判らなく仕上げることができます。
その内容で修理すれば、ずいぶん修理費用は抑えられます。

お客様は即座にその方法でお願いしますとおっしゃってくださいました。

141126bmw-6【修理内容】

新品のドアパネルをBMWに取り付け立付けを確認したところ、ヒンジもAピラーにもダメージはありませんでした。

141126bmw-7入念に調色を行い、塗装ブースの中でドアパネルを単体で塗装しました。車に取り付けて塗装するより、単体塗装のほうがゴミやホコリの付着するリスクが少なくきれいに塗ることができます。

141126bmw-8塗装したドアパネルをしっかりと加熱乾燥させ、磨き作業を行います。そして部品を組み付ければ修理完了です。フロントフェンダーもエッジ部だけの塗装できれいに仕上がりました。

141126bmw-9色も隣接パネルと比べて全く違和感なく仕上がりました。
隣接したパネルとの隙間も全く問題ありません。

141126bmw-1BMW320iクーペの修理費用は、税込349,726円(部品代223,863円、工賃125,863円)となりました。
今回は自費での修理ということでお客様には痛い出費となってしまいましたが、ダメージがドアパネルにほぼ限定されていて、なおかつボディー色が白だったのが不幸中の幸いでした。
当初BMW正規ディーラーから提示された見積りは、約85万円と約110万円でした。そして当社の概算見積は70万、最終的なご請求額は約35万円でした。
正規ディーラーは自社で板金塗装をしているわけではないので、どうしてもノーリスクな見積もりになってしまいがちです。
これはメーカーの看板を背負っている以上致し方ないことかもしれません。
しかしノーリスクな修理だと、安全を考えて部品を多く取替えますし、塗装範囲も広くなってしまうので修理費用はその分高くなってしまいます。
保険修理のようにお客様が修理費を気にせず、仕上がりだけを気に掛ければ良いのであれば、修理する側もお客様も修理結果にリスクをとる必要はありません。
しかし自費での修理の場合には費用をできるだけ抑える必要がありますので、ノーリスクな修理方法以外に別の方法が有るのかどうか、またその場合のメリットとデメリットは何かをお客様にきちんと説明しなくてはなりません。
今回のBMWのケースでは、ドアだけを塗装することで費用は抑えらえるが、多少なりとも色の差異が生じるリスクがあるということです。
こういった修理方法の説明や提案となると、ディーラーより当社のような町の板金塗装工場のほうが得意だと思います。
今回のお客様は費用を抑えることによる修理のリスクをよくご理解くださり、そして何より現車を拝見しないと正確な見積もりができないということをご理解した上で修理を依頼してくださったので、それでも痛い出費に変わりはありませんが、最適な修理をさせていただく事が出来たと思います。
修理結果としましては、色の差異も無くフェンダーのエッジの傷の修理痕も判らなくできましたのでデメリットはありませんでした。お客様にも満足していただく事ができました。
このたびはインターパシフィックにBMW320iクーペの板金塗装修理をご用命くださり、誠にありがとうございました。
元通りになったお車を大切になさって下さい。

関連記事:板金塗装修理の「松・竹・梅」

トヨタ アクア 板金塗装 修理事例

14101601AQUA-2東京都港区にお住いのお客様よりご依頼された、トヨタ アクアの左リアドアとリアクォーターパネル(リアフェンダー)下部の板金塗装 修理事例をご紹介します。
今回のお客様は、出口が狭くなっている駐車場からアクアを出庫させる際に左リアタイヤの前に位置するリアドアとリアフェンダーをこすってへこませてしまいました。
実は、自損事故でも一番傷つけやすい部位の一つがこの部分なのです。トヨタアクアのように右ハンドルの車であれば左側、一部の輸入車のように左ハンドルの車であれば右後ろ側というように、運転席から一番離れた場所と言いうのはどうしてもぶつけたりこすったりしやすいものです。
傷つけやすい場所にも関わらずこの部分、特にリアドアの後ろのリアクォーターパネル(リアフェンダーとも言います)はパネルに切れ目が無く、上はルーフの横を通ってフロントフェンダーの上までつながっており、下はロッカーパネルと一体となりフロントフェンダーの下までつながっていますので、他のパネルの塗装に比べて塗装範囲が広くなり、修理費用が高くなりがちです。
車両保険を使って修理されるのであれば、綺麗に元通りになれば良いわけですので、お客様が出費を考える必要はないのですが、自費での修理の場合には、先ずご予算や仕上がり感などのご要望をお聞きして、もちろんできる事とできない事はありますが、お客様に一番最良の方法をご提案させて頂くことになります。
今回のお客様は保険は使わずに自費でアクアを修理したい、なるべく費用は抑えて、でも安かろう悪かろうではなく綺麗に修理して欲しいとのご要望でした。
お客様にご来店していただき、修理品質を損ねず、修理痕は一切残らず、板金塗装の修理費用をできるだけ抑えられる修理方法を現車を拝見しながらご説明し、お見積りをご提示したうえで修理のご依頼を受けました。その修理内容を以下ご紹介します。

14101601AQUA-3まずへこんだ部分の塗膜をサンダーで削り落とし、スタッド溶接機を使って引出し板金作業を行います。

14101601AQUA-04板金で可能な限りヘコミを元に戻した後、パテを付けて充分に乾燥させます。
パテが硬化したらわずかな凹凸を研いで滑らかに仕上げます。

14101601AQUA-5リアフェンダーの損傷は外板だけでなく、わずかではありますが内側(ロックピラー)にも波及していたので、その部分もパテで平滑に仕上げます。

14101601AQUA-7板金修理した部位にプライマーサフェーサーを塗装します。板金した部分をシールするためです。
赤外線ヒーターなどでしっかりと加熱乾燥させ、完全に硬化したら研いで滑らかに仕上げます。

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14101601AQUA-8塗装工程では先に内側のパネルから作業します。いくら内側のパネルとは言え、塗装の痕跡が残らないように、できるだけ狭い面積で仕上げるのがコツです。

14101601AQUA-9トヨタアクアはパネル上部にプレスラインが通っています。今回のケースではそのラインで塗装を切ることにしました。
これはマスキングテープに特殊な細工をすることで実現できるのですが、仕上がると塗装を切った痕は一切判らなくできます!
パネルを完全に一枚塗装するとなると、例えばアクアの場合では、ドア上部の水切りモールを取り外す必要が生じ、あるいは部品を取替える必要も生じるので、その分修理費用が高くなってしまいます。自費での修理ということで抑えられるコストは抑えるという工夫の結果、こうした塗装作業となりました。
塗装作業はごみやほこりをシャットアウトした塗装ブースの中で行い、熟練の塗装職人がトヨタ アクアのオリジナルな塗装の肌を忠実に再現させます。

14101601AQUA-10塗装作業を終え、塗膜を充分に加熱乾燥させ、硬化させてから塗装の磨き作業を行います。そして、部品の組み付け、洗車、室内清掃が終わると板金塗装 修理完了です。

14101601AQUA-1トヨタ アクアはご覧のように何事も無かったようにきれいに仕上がりました。
修理費用は税込140,000円になりました。
元通り綺麗に直ったトヨタ アクアをこれからも大切になさってください。
このたびはインターパシフィックにトヨタ アクアの板金塗装 修理をご依頼くださり誠にありがとうございました。

保険会社の提携工場で酷い修理をされた事例

自社の提携工場に入庫を強く勧める損害保険会社が増えていますが、間違った運用をしている保険会社もあるので注意が必要です

最近では多くの損害保険会社が鈑金塗装の提携工場の全国ネットワークを構築し、保険契約者が事故報告をした際に、「修理工場は決まっていますか?よろしければ提携している修理工場をご紹介します」と言って提携工場への入庫誘導を行います。ご自宅までの引取り納車、修理期間中の無料代車の提供をうたい文句に、車両保険を使って愛車を修理する自社の契約者に提携工場への入庫を勧めるわけです。

さらに自損事故を起こした自社の契約者に対してのみならず、対物事故の被害者に対しても提携修理工場への入庫誘導を積極的に行う保険会社もあります。保険会社の提携工場というと安心感があると感じ、保険会社の受付担当者の勧めで修理を依頼される方も多くいると思います。

カーディーラーの下請け業者として、ひどいと工賃の50%割引などという信じ難い取引条件で仕事を請けなくてはならない鈑金塗装工場にとって、保険会社の提携工場への入庫誘導はとてもありがたい取り組みです。正しく運用されれば、顧客サービスのために提携工場網を構築したい損保会社とディーラーへの依存から脱却したい鈑金塗装工場の双方にメリットのあるプログラムなのです。

しかし損害保険会社によっても取り組み方に違いがあり、顧客サービスのために正しく運用している損保もありますが、中には鈑金塗装工場を下請け扱いしてできるだけ低い金額で作業させ、保険金の支払いを極力低く抑えようとしているとしか思えないような間違った運用をしている損保もあります。

語弊があるかもしれませんが保険修理の価額協定は、保険金の支払いをなるべく低く抑えたい保険会社と自分たちの仕事をできるだけ高く評価してほしい鈑金塗装工場の間で行います。通常であればこの両者は、修理の方法や工賃などについてお互いの考え方を紳士的に話し合い、双方が納得できる妥協点で修理費を協定します。
ほとんどの車種には工数表が存在していますので、それを基に協定するのが一般的です。

しかし間違った運用をしている保険会社は、保険金の支払いを低く抑えることに強いエネルギーを発揮しているなと感じる場面が多々あります。修理の認定範囲も厳しく、彼らの言いなりに作業したら不完全な修理しかできません。

修理費に対する価格交渉も厳しく、保険金の支払いを抑えるためであればなりふり構わないというスタイルに映ります。いったいどんな鈑金塗装工場がこのような保険会社の提携工場をやるのかなと思っていたのですが、ある時、損保の提携工場で酷い修理をされたお客様からご相談を受け、結果当社で修理のやり直しをさせていただくことになりました。その修理結果の酷さは、私の想像をはるかに超える酷さでした。

後部を追突され、相手側損保の提携工場で酷い修理をされたトヨタ アルファードの事例

お客様は車の後部を激しく追突されてしまいました。相手側の保険会社から提携工場での修理を強く勧められたので、綺麗に直してくれるならということでそこでの修理を承諾しました。

完成したとの連絡を受けたので車を損保の提携工場に引き取りに行き、修理が終わったアルファードを確認すると、リアゲートとテールランプとの隙間が左右で明らかに違う、リアゲートの閉まりが悪い、後方から異音がする、塗装の仕上げが悪い等多数の不具合がありました。仕上がりあまりの悪さに不満と不信感を持ったお客様から当社にお電話があり、一度車を見てほしいと相談されました。

電話でそれまでの経緯をお聞きしたのですが、お車が大変なことになっているようでしたので、ご来店していただきお車を拝見しました。

一見すると何でもないようなトヨタのアルファードですが、修理した箇所を確認していくと、とんでもない不具合がいくつも見つかりました。

骨格部位はまともに修理されておらず、ダメージを受けたままの状態です。

手を多少入れたとしても、ハンマーで叩いた痕も修理せず、そのまま塗装しています。

パネルの裏側だからといってもあまりに酷い溶接の処理です。これではすぐに錆てしまいます。溶接のワイヤーも飛び出たままで雑としか言いようがありません。

3列目のシートを動かしたらレールからジャリジャリ音がしたので、フロアカーペットをめくってみると、割れたガラスの破片が沢山残ったままでした。

さらに驚いたのは、損傷の見落としです。アルファードのようなミニバンタイプの車の場合パネルが大きいので、リアを激しく追突されるといろいろな部位に歪みなどが生じます。
このアルファードは右後ろを追突されたのですが、左側のリアフェンダーも歪んでいました。

ルーフパネルもサンルーフ周りに歪みができていました。
これらの損傷は、プロである鈑金塗装業者はまず見落とすことはありません。
自分達の売り上げにつながる必要な作業を見落とすプロなどいるわけがありません。
保険金を抑えたい保険会社主導の修理だったのだと思います。

お客様は提携工場で再修理を行うのは絶対に嫌で、当社での修理のやり直しを強く希望されましたので、保険会社の数人、提携工場の責任者に要請して当社に集まってもらい、不具合や損傷の見落としを細かく指摘しました。また見積書上は交換したことになっているのに、実際には交換せずに再使用した部品があることも判明しました。保険会社は提携工場を紹介しただけだと逃げを打ってくるかと懸念していましたが、さすがに部が悪いと思ったのか当社での修理のやり直しを承諾しました。

当社では、まず車のダメージを三次元ボディー計測機(セレット ナジャ)を用いて診断しました。事故によるボディーのダメージを0.1mm単位で三次元測定できる機器です。
計測によりフレームのダメージが全然修正されていないことが判明しました。

アルファード専用のジグに車体を固定し、フレームを修正します。

修正誤差が僅か1mm以下の高精度なフレーム修正作業が可能なセレットベンチというフランス製の修正機を使い、ダメージを受けたフレームを元通りの位置に修正します。

右のリアフェンダーとバックパネルを取り外します。

残部をきれいに仕上げ、防錆処理をしてから新品のパネルを溶接します。

溶接個所やわずかなひずみなどを丁寧に仕上げます。

ダメージを見落とされていた左のリアフェンダーやルーフパネルも鈑金して丁寧に仕上げました。

プライマーサフェーサーを塗装し、十分加熱乾燥を行います。

内側のパネルも防錆処理を行い、元々の色と風合いに仕上げます。

外板パネルは、ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースの中で、熟練の塗装職人が慎重かつ丁寧に塗装します。
お客様は今回とても不愉快な思いをなされたのですが、インターパシフィックの仕上がりには大変満足してくださいました。

修理金額はと言いますと、工賃と部品を合わせ税込み1,599,069円になりました。

その損保の提携工場は、修理技術の高さではなく安さと早さを売りにしている工場のようで、フレーム修正機も持っていないような工場でした。車体の大きな損傷を直す設備が整っていないのに、フレームダメージを負った車両の修理を引き受けるという工場側にも問題があるのですが、設備も十分整っていない工場を提携工場にして、自社の契約者が大きな損害を与えてしまった被害車両をそこに誘導するというこの保険会社の姿勢には、強い憤りを感じました。

保険会社の提携工場と言えば任せて安心と思われるカーオーナーさんも多くいらっしゃると思いますが、どのような工場で修理されるのか、修理が始まる前に足を運んで確認されることを是非お勧めします。特にご自分が車をぶつけられて被害者になられたときに、提携工場への入庫を強く勧める相手側の保険会社には注意が必要です。

BMW 335i 車両保険を使った側面修理事例

20141108bmw335i-2川崎市中原区にお住いのお客様より、BMW335iの板金塗装修理を依頼されましたのでご紹介いたします。
高速道路を走行中、左側面をガードレールに接触させてしまったとの事です。
損傷はフロントバンパーからリアバンパーまでBMW335iの左側面全体におよんでおり、修理費用が高額になることが予想されたので車両保険を使い完璧に修復して欲しいとのご依頼です。

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20141108bmw335i-4一番損傷が酷い部位はクォーターパネルですが、このパネルは車体に溶接されている為、ボルト付けされているパネルとは異なり容易にパネル交換と言う訳にはいきませんので、板金修理で対応することにしました。ヘコミが小さいドアパネルも板金で修理します。

20141108bmw335i-5へこんで変形した鉄板を丁寧に引出し、ホイールアーチ部のプレスラインもオリジナルの状態に復元させます。

20141108bmw335i-6板金で限界まで復元させた鉄板にパテを付け、充分に乾燥させてから研ぎ上げてわずかな歪みを取り除きます。

20141108bmw335i-8BMW335iはドアを開けた部分のロックピラーにも損傷が及んでおり、少し複雑な形状の部分ですがこちらも同様に修正します。

20141108bmw335i-9フロントフェンダーは一見大した損傷がないように見えますが、実はこのBMW335iのフロントフェンダーは樹脂製パネルなのですが、全体的に歪んでおり、さらに取付部分に割れも生じていた為、保険会社に報告の上パネル交換させていただきました。
フロントフェンダーはボルト留めの為クォーターパネルとは異なり比較的容易に交換が可能です。
塗装前に仮組みをし、建付けの確認をいたします。

20141108bmw335i-10前後バンパーはそれぞれ角に小さな傷が付いた程度なので修理塗装で対応いたします。

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20141108bmw335i-12フロントバンパーには今回の事故による傷以外にも飛び石による傷が多数見られた為、全体的にサンダーで傷を削り落として修理しました。

20141108bmw335i-13ボディ側パネルと前後バンパーの修理部にプライマーサフェーサーを塗装し、十分に加熱乾燥させてシールします。今回は修理範囲が広範囲なので、車体とバンパーを塗装ブースに入れてサフェーサーの塗装と乾燥を同時に行いました。

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20141108bmw335i-17サフェーサーを研いで表面を滑らかに仕上げ終えると、本格的な塗装工程に移ります。まず、ドアを閉めると外からは見えなくなるロックピラー部を塗装します。
ドアを開けなければ見えない部分ではありますが、車の内板部分は塗装をしたことが判ると、下取りなどの査定に少なからず響いてしまいます。そのため特殊なマスキング方法等を駆使してできるかぎり小さな範囲で綺麗に塗装しなくてはなりません。かなり気を使う塗装作業なのです。

20141108bmw335i-18次に、ボディやバンパー等の外板パネルの塗装を行います。塗装ブースの中でゴミやほこりが付かないように細心の注意を払い、熟練の塗装職人がBMW本来の塗装の肌を忠実に再現させます。

20141108bmw335i-19通常ですとフロントフェンダーは先に裏側を塗装し、外側はボディに取付けてから他のパネルと同時に塗装するケースが多いのですが、今回の場合ボディ色が白の為単体で塗っても色の差異が出にくい事と、フェンダーを単体で塗装する事によってボディーのマスキングがし易い等の理由から別々に塗装する方法を選択いたしました。

20141108bmw335i-20前後バンパーもそれぞれ1本全面の塗装をいたします。

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20141108bmw335i-22取外していた全ての部品を組み付けし、最後にフロントフェンダーの取付ボルト部分を塗装します。
ちなみに車種によっても異なりますが、BMW335iのこの部分はボディ外側の様な艶のある塗装ではなく少し艶が引けた様な半艶状態の塗装になっており、このオリジナル感を忠実に再現することによってフェンダーを交換した形跡が残らないように仕上げることができます。
ボルトを外したり取り付けたりする際にスパナで付いてしまうボルトの角の傷も完全に取り除いてから塗装しますので、判らなくなります。
ボルト取付け部の塗装作業は、今回のような保険修理であっても過剰な修理ということで保険会社は費用を認めてくれません。
修理品質にこだわる工場の完全なるサービス作業です。
カーディーラーなどの下請け仕事が多い板金塗装の実状としては、スパナで傷ついたボルトの角に塗料を筆さししてくれていれば良い方ですので、車の査定のプロでなくてもこの部分をよく見ればフェンダーの交換歴は簡単に判ってしまいます。
私はもし自分がお客様の立場で、自分の車の取替えたフェンダーやドアなどの取付けボルトの角の塗装が剥がれていたりするのを見つけたら、なんて雑な仕事なんだと腹立たしい気持ちになると思いますので、自社では職人に取付けボルトの塗装を徹底させております。

20141108bmw335i-23左フロントのタイヤとホイールにも今回の事故による傷がありましたので新品に交換しました。

20141108bmw335i-24数年前にボディガラスコーティングを施工してあるとの事で、お客様はその時の施工書も保管されていたのですが、保証期間が過ぎており保険での修理部分の再施工費用は残念ながら認められませんでした。
オーナー様はボディのおよそ半分位が綺麗になったので、この際残りの部分も含めボディガラスコーティングを施工して欲しいとのご要望で、自費にてボディ全体へのコーティングを施工させていただきました。

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左側面の板金塗装作業とボディーコーティングの施工を終えると、BMW335はまるで新車と見紛うばかりに仕上がりました。

20141108bmw335i-1保険会社との修理協定額は部品代252,699円、工賃555,703円で合計808,402円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにBMW335iの板金塗装修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
すっかり綺麗になったBMW335iを大切にお乗りください。