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テスラの鈑金塗装のなぜ?
テスラの鈑金塗装のなぜ?
テスラの鈑金塗装のなぜ
鈑金塗装の”なぜ?”
鈑金塗装は、ダメージの大きさによっては修理費用が高額になってしまいます。また、機能を元通りに直すのはもちろんですが、美観も元通りにしなくてはなりません。
故にお客様にとっては修理方法が理解しにくい、あるいはなぜ必要なのか疑問に思われる作業も多々おありかと思います。
そこでこれまで多くのテスラオーナー様からご質問のあった内容についてご説明させていただきます。
ドアをぶつけてしまいました。それほど大きなへこみとは思えないのですが、どうして鈑金修理ではなく取替なのですか?
鈑金修理か取替かの判断について
テスラは外板パネルにアルミニウムが多く使われています(モデルによって使用箇所は異なります)。
鉄製のパネルと違いアルミニウムは非常に繊細な素材なので、引出したり叩き出したりしてへこみを直す鈑金作業によって、ひびや割れが生じやすいのです。
またへこんだパネルを鈑金で修理する場合、通常溶接作業を伴うのですが、アルミパネルは溶接が難しく、ひずみが取りにくいのです。
そのため、一見大きなへこみではなくても、ひずみが広範囲に広がっているために取替が必要と判断させて頂く場合もございます。
他方、へこみが深くてもひずみが少なく鈑金で修理できる場合もございます。
当社では技術的に鈑金が可能か否かを判断させていただくだけでなく、鈑金にかかる工賃と新品パーツの価格を比較したうえでいずれかをご提案させていただきます。
鈑金できる場合 (歪みの範囲が狭い)
パネル取替になる場合 (歪みの範囲が広い)
ぶつけていない無傷のパネルまで塗装するのは何故ですか?
ぼかし塗装の必要性
新品のバンパーや外装パネルは色が塗られていませんので、塗装の職人が塗料を調色します。
塗料の調色は、まずは塗料メーカーの配合通りに原色を調合することから始まります。
しかしコンピューター測色機で現車を測色しても、お客様のお車と色がぴったり合うことはまずありません。

自動車の塗装は、同じ色であっても製造時期や塗料の生産ロットなどにより色に差が生じます。
色は原料の配合がほんの少し違っただけでも、明らかな色の差異となって現れます。
そのため一台一台塗装職人が色合わせを行います。

腕の良い塗装職人であっても、元色に限りなく近づけることはできても100%同じ色には再現できません。 そのため塗装職人は色合わせをしたうえで、「ぼかし塗装」という作業を行います。
例えばドアパネルを取り替えた場合、そのパネルだけ塗装しても見る角度によっては隣のパネルと色の差異が生じてしまいますので、隣のパネルを「ぼかす」ことで色の差異を解消します。
隣のパネルが無傷であってもドアとの近接部分だけにベースコート(色)を塗装し、全面にトップコート(クリア塗料)を塗装することによって色の差異が出ないようにします。

パネルを鈑金修理した場合、修理部位によってはそのパネルの中で色をぼかす事もいたします。
色の違いというのは感じ方に個人差がありとてもデリケートです。塗装のプロである私達が合ってると思っても、お客様には色が違って見えてしまう場合もありますので、塗装に関してはできるだけ解りやすく丁寧にご説明するように心がけています。
クォーターパネルを塗装するのにどうして損傷の無いガラスを取り替えるのですか?
塗装のための外装部品の脱着、取替について
作業前、塗装をきれいに仕上げるために外装部品を取り外します。
これはもともと塗装した後に取り付けられている部品だからであり、同様の状態で塗装作業を行う為です。
テスラの場合、取り外すと再使用ができず取替えなくてはならない部品もございます。代表的な部品とその理由は以下の通りです。
フロントフェンダーのサイドリピーターカメラ
しっかりと取り付いていて外す際に取り付けの爪が折れるあるいは再使用するとガタが出るため取替えます。
ドアのベルトモール
取り外す際に変形してしまうため取替えます。
リアクォーターガラス
接着剤を剥がす際にガラスと一体になっているゴムのモールが傷ついてしまうため取替えます。
当社ではオリジナルな塗装の状態に復元するために、これらの部品を取り外すことをお勧めいたしますが、修理費用に影響することですので、取り外さずにテープなどでマスキングして塗装することをご希望の場合にはご相談ください。