ホームページをご覧になられたお客様より、セレットナジャによるボディー三次元計測のご依頼がありました。お車はトヨタ セルシオで、個人売買によるトラブルが民事訴訟にまでなってしまい、セレットナジャの計測レポートを裁判の証拠として提出したいとのご意向です。
このお客様は一年程前にインターネットオークションを通じ個人売買でトヨタ セルシオを購入されたそうです。しかし購入後、走行中にステアリングが左に取られることがわかり、タイヤショップに四輪ホイールアライメントを調整に持ち込んだところ、写真のように下回りに損傷があることが判明しました。
フロントサスペンションメンバー左側のロアコントロールアームの付け根のあたりが、つぶれてその痕が錆びています。また同じく左側のフレームのちょうど助手席の足元に位置するあたりも損傷があり、その部分は錆びています。同一事故による損傷と思われます。車の左側を側溝か何かで脱輪させてしまったことがあるのかもしれません。
タイヤショップで四輪アライメント調整をおこない数値の上では正しく調整されたらしいのですが、ステアリングは相変わらず左にとられ、使用に耐えられない状況のようです。四輪ホイールアライメント調整は非常に大切なことなのですが、ホイールアライメントが正しく調整されていても、旋回時など全ての走行状態で問題が無いとは言えません。ホイールアライメントの調整箇所はある程度の調整幅をもっているので、多少のボディーの歪みやサスペンションのアーム類の歪みなどは、その調整幅で補えてしまうのです。
写真は左右のロアコントロールアームの調整ボルトで偏心ボルトになっています。調整により左右ボルトの位置が違っています。計測の結果、ショックアブソーバーの取り付け部の測定ポイントで,左側が右方向に7.5mm,右側が上方向に4.8mm,基準値からはずれていました。
またシンメトリー計測という左右差の測定をしたところ、ロアアームの先端部分に前後方向5.9mm、左右方向5.2mmの差異があり、ホイールベースの左右差が4.6mmあること等が判りました。
今回のお客様のご依頼は裁判所に提出する証拠書類として、客観的にボディーアライメントを測定したいということでしたので、お客様にコントロールレポートを提出いたしました。インターネットオークション等により、値段の張る自動車も個人間で取引される昨今ですが、今回のようなトラブルは氷山の一角であろうと思います。
大切なお車を何事も無かったかのように
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