アルファロメオ 147GTA(ALPHAROMEO) 板金塗装 修理です。
車庫入れの際、誤ってアルファロメオの右後側面とアルミホイールをブロックにこすってしまいました。丁寧にきっちり直して欲しいとオーナー様より修理のご依頼を受けました。
リアフェンダーを中心にドア、サイドステップもへこんでいます。ステップカバーは交換が必要です。
リアフェンダーの損傷はけっこう広範囲で酷く、ホイールハウスの裏側もご覧の通り、グニャッとつぶれています。
修理内容:
凹んだパネルは、裏側から手が入れば当て盤とハンマーで板金できるのですが、袋状になっていて手が入らない場合は表側から板金します。
先ず損傷部分の塗装を削り落し、鉄板を剥き出しにします。
スタッド溶接機を使って凹んだ部分にワッシャーを溶接します。へこみが広い場合は写真のように沢山のワッシャーを溶接し、穴に鉄棒を通し、プーラーで引き出します。
加減しながらワッシャー溶接と引き作業を何度も繰り返し行います。
へこみが小さくなってきたらプーラーと溶接機が一体になった工具で一点一点引き作業を行います。
このようにして元通りの面にできる限り近づけます。「まっ、こんなもんか」と途中で妥協するか、「いや、まだまだ」と妥協せず限界まで面出しを行うかが修理の出来不出来を左右します。
いくら丁寧に妥協せずに板金しても、パテは少なからず使わざるを得ません。板金を途中で妥協すればパテが厚くなり、妥協せず限界まで面出しすればその分パテは薄くなります。当然パテは薄いに越したことはありません。
パテを充分に硬化させてから研ぎ作業を行います。
パテの種類も沢山あり、一般的には短時間で硬化するパテや、研ぎ易く作業性の良いパテ等、早い・簡単をウリにした製品が人気があるようですが、当社で使っているヨーロッパ製のパテはそれらと全く逆のシロモノです。その代り鉄板にしっかり密着して硬くなるのでパテ痩せが起きにくくなります。
板金が広範囲なので念には念を入れ、赤外線ヒーターで今一度加熱してパテを締めます。
プライマーサフェーサーを塗装し、加熱乾燥させます。
グニャッとつぶれたホイールハウスも板金して元通り。
サフェーサーを塗装し、その後チッピングコートを塗装します。
サフェーサーを研ぎ上げて下処理を終え、塗装ブースの中でマスキングと溶剤脱脂を行い、塗装作業待ちのアルファロメオです。
オリジナルと同じ塗装の肌艶を再現するため、輸入車の塗装に精通した熟練の塗装職人が慎重に作業を行います。
アルミホイールにはロゴが塗装されており、ホイール全面を塗装するとロゴを消してしまうことになってしまいます。そのため部分塗装で対処しました。
ご覧のようにアルファロメオ 147GTAはすっかり元通りに直りました。
修理結果:
今回の板金塗装 修理費用は工賃が372,126円、部品代(ステップカバー等)が56,270円で合計428,390円(税込)となりました。
お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのENEOSプリカ還元サービスを希望されました。鈑金匠ネットでは税込修理代金10,000円につき500円分のENEOSプリカを加盟工場で修理されたお客様にプレゼントしております。今回は21,000円分のENEOSプリカをプレゼントとなります。全国のENEOS(新日本石油)のサービスステーションはもちろんのこと、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどでもご利用いただけます。このたびは神奈川県 横浜市よりご来店くださり、インターパシフィックにアルファロメオの板金塗装 修理をご用命くださり誠にありがとうございました。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。