東京都八王子市にお住まいのお客様よりアルファロメオ 156のフロントバンパーの修理、塗装を依頼されましたので、事例をご紹介します。
車を乗り換えてまだ2ヶ月程だったため、アルファロメオ156に慣れて おらず、自宅車庫のブロック塀にうっかりフロントバンパーの左角を擦って傷付けてしまいました。
自費での修理なのでなるべく安く、でも「安かろう、悪かろう」ではなくキチンときれいに直して欲しいとのご依頼でお車をお預かりさせていただきました。
バンパーの傷が広範囲で深いことと、裂けている部分があったことなどから、バンパーはボディーから脱着して修理する必要がありました。
バンパーを取り外して裏側から見るとご覧のように切れてしまっています。
先ずはこれを修理しなくてはなりません。
2液硬化型のエポキシ接着剤をつかって裏と表両面から裂け目を埋めてしまいます。
硬化したら削って仕上げます。
バンパーの表面はサンダーを使って傷を削り落してしまいます。
細部は手作業で行います。
バンパーの傷修理が終わると、表面をきれいに脱脂して養生します。
プライマーサフェーサーを塗装して傷の修理部分を完全にシールします。
加熱乾燥でサフェーサーを充分に硬化させてから、職人が水研ぎして平滑に仕上げます。
下地処理を終えたバンパーを塗装ブースに入れてマスキング、脱脂洗浄を行い塗装作業に備えます。
自費でのバンパー修理ですので、なるべく費用を抑えるため、部分塗装で対処しました。
ただ、部分塗装とは言え、バンパーの半分の面積位の塗装範囲にはなってしまいます。
今回は赤枠で囲った、ちょうどフロントナンバープレートが取りついて隠れてしまう部分でクリア塗料を薄めて吹き付けてぼかしました。
塗料が硬化した後、磨きをかければ全く判らなくキレイに仕上がります。
しかしぼかした部分は塗膜が薄いので、ナンバープレートで隠れてしまうところや幅の細くなっているところまで塗装範囲を広げてボカシ塗装のデメリットを最小限に抑える配慮が必要だと思います。
アルファロメオ156のフロントバンパーは修理、塗装が完了し、ご覧のようにすっかり元通りに直りました。
バンパーの傷の場合、変形や亀裂がよほど酷くなければ今回のように傷をきれいに修復し、部分的な塗装をすることで修理費用を抑えることが可能です。
新品に交換する必要も無ければ、バンパー1本塗装する必要もありません。
ただ、修理のクオリティーを考えた時、バンパーの裏側から変形や亀裂、ひび等を修理したり補強する必要がある場合にはバンパーの脱着や分解が必要となるため、バンパーの表面だけの傷を修理、塗装するのに比べてどうしても費用は少し多めにかかってしまいます。
アルファロメオ 156のフロントバンパー修理、塗装費用は税込み44,100円となりました。
このたびは東京都八王子市からお越しいただき、インターパシフィックにお車の修理をご用命くださり、誠にありがとうございました。
綺麗になったアルファロメオ156、大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。