東京都大田区にお住いのお客様より、アウディ TTの板金塗装 修理を依頼されましたのでご紹介します。
お客様は狭い道で左折する際に曲がり切れず、切り返しをした際に左側にあった低いブロック塀に気付かずアウディ TTの左ドアとステップカバーをぶつけてしまったそうです。
ドアパネル下部が強く押し込まれてしまった為か、よく見るとドアパネルの上部にも変形が生じています。
車両保険の等級や免責金、翌年以降の保険料金の値上がりの事を考慮すると、車両保険を使わない方が得策との判断となり、自費修理としてお車をお預かりしました。
今回のアウディ TTの作業方針は、アルミ製ドアパネルの板金修理及び塗装、フロントフェンダーへの色合わせの為のボカシ塗装と、ステップカバーは変形があるため新品部品での取替塗装と言う作業内容になります。
まずは近頃新たに導入した最新のアルミ用スタッド溶接機を使いドアパネルのへこみの板金修理から始めます。
へこみを引き出したい部分に専用のアルミ製ビットを溶接します。
アルミ製ビットの先端が細くなっているので、引き出したい部分にピンポイントで溶接出来ます。
引き出したい範囲に同様の作業を繰り返しアルミ製ビットを複数溶接していきます。
アルミ製ビットの穴にシャフトを通し、専用のプリングバーを引っ掛けてへこみをまとめて引き出します。
同じ様なへこみのスチールパネルであれば、スライディングハンマーで瞬間的に一気に力を加えて引き出す様な事も可能ですが、アルミパネルで同様なやり方をしてしまうとパネルにひびが入ったり裂けたりしてしまいますので、専用のプーラーの取っ手を回し慌てずゆっくり丁寧にじわじわと引き出す事が大切です。
時にはバーナーでパネルを温める事によって、パネルのひび割れや裂けてしまうのを防ぐ事も必要になってきます。
引き出し作業が完了後、パネルに残ったアルミ製ビットをニッパーで切断して取り外します。
スチール用スタッド溶接のビットであれば、ペンチでつまんでひねれば比較的容易に外れてくれるのですが、同様の事をアルミでやるとパネルに穴が開いてしまう事になりますので、1つ1つ丁寧に切り離します。
パネル表面に残ったアルミ製ビットの先端部分は、この後サンダーで削り落します。
同様な作業をパネル上部のへこみにも行い、アルミ製ドアパネルの板金作業は完了です。
潰れてしまっていたプレスラインも綺麗に復元出来ました。
板金修理部分に僅かに残る凹凸にはパテを付けて綺麗に成形します。
パテを付けた部分を覆い隠す様にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールして赤外線ヒーターで十分に加熱乾燥させます。
ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで、熟練の塗装職人がアウディ TTの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
今回のアウディ TTの塗装色は白メタリックの為、隣接するフロントフェンダーへ色合わせの為のボカシ塗装を行い、色の僅かな差異も分からないようにしました。
ステップカバーは変形が大きかったので新品部品を取り寄せ、塗装しやすい高さの台にセットしボディ同様に熟練の塗装職人が丁寧に塗装します。
塗装作業完了後、取り外していた部品を元通りに組み付け、洗車・最終仕上げ磨きをしてアウディ TTの板金塗装 修理は完了です。
今回のアウディ TTの修理費用は、部品代が61,490円と作業工賃が244,640円の合計306,130円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにアウディ TTの板金塗装 修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったアウディ TTを大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。