東京都目黒区にお住いのお客様より、メルセデスベンツ V220dの板金塗装 修理を依頼されましたのでご紹介します。
奥様が夜お子様の習い事のお迎えに行った際、コインパーキングから出る時にメルセデスベンツ V220dの右スライドドアを電柱に擦ってへこせてしまったそうです。
お客様は車両保険に加入されているとの事でしたが、保険等級がまだ低い事もあり翌年からの保険料金の値上がりの事を考慮すると、高額な修理になりそうなのですが自費での修理を選択されお車をお預かりしました。
保険修理であればスライドドアは取替も認められるような大きな損傷ではありますが、スライドドアを交換するとなると部品代や取替工賃、塗装費用等でかなり高額な修理費用になってしまいます。
今回は自費修理になりますのでへこみを鈑金修理で修復する事にしました。
まずはへこみ周辺の塗膜を剥がし、引き出したい部分にワッシャーを溶接後プルプレートと言う工具をピンで連結させ、広範囲にへこんだ部分をスライディングハンマーでまとめて引き出します。
広範囲のへこみに対して有効な作業方法になりますが、力任せに闇雲に引っ張れば良い訳では無いので、熟練の板金職人の長年の経験が発揮されます。
大きなへこみ部分を大まかに引き出した後に、スタッド溶接機に取り付けた小型のプーラーでピンポイントに引き出す作業を何度も何度も繰り返し、元の面になるように板金修理します。
へこみが広範囲だったのでかなりの時間を要しましたが、プレスラインも含めかなり綺麗に元の面に復元する事が出来ました。
板金作業だけでも元通り平らになったように見えますが、これだけ大きく平面的なパネルになりますと、どうしても僅かな凹凸や歪みが残ってしまうのでパテを付けて綺麗に成形します。
範囲は広くなっていますがパテの厚みはかなり薄く付けています。
インターパシフィックでは経年劣化によるパテ痩せを出来る限り起こさない為に、硬化するととても硬くなるヨーロッパ製の鈑金パテを使用しております。
パテを付けた部分を覆い隠す様にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールして赤外線ヒーターで十分に加熱乾燥させます。
ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで、熟練の塗装職人がメルセデスベンツ V220dの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
修理費用を抑える為には損傷のあったスライドドアだけを塗装すれば良いのですが、メタリックやパールが入ったボディ色の場合は注意しなければなりません。
熟練の塗装職人が車両のカラーコードを基に調色して塗料を作るのですが、やはり100%ピッタリの色を作ることは困難な為、見る角度や光の当たり具合によっても隣接するパネルとの微妙な色の違いや違和感が出てしまいます。
今回のメルセデスベンツ V220dの損傷の場合、フロントドア側はスライドドア内で上手くボカせる様なスペースを確保出来ましたが、クォーターパネル側にはそのボカす為のスペースが無い為、クォーターパネルのスライドドア側の部分にも今回調色した色を塗る事で色の差異が出ないようにボカシ塗装をしました。
スライドドアレールカバーにもボカシ塗装をします。
塗装作業完了後、取り外していた部品を元通り組み付け、洗車・最終仕上げ磨きをしてメルセデスベンツ V220dの板金塗装 修理は完了です。
今回のメルセデスベンツ V220dの修理費用は、部品代が31,104円と作業工賃が238,896円の合計270,000円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックに、メルセデスベンツV220dの板金塗装 修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったメルセデスベンツ V220dを大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。