BMW 116iの板金塗装、修理事例をご紹介します。
オーナー様が気づかないうちに左リアフェンダーがへこまされ、被害はリアバンパーにまで及んでいました。
オーナー様は車両保険を使おうか迷っていましたが、現在の等級と修理代とのバランスを考え、自費での修理を提案させていただきました。
今回のケース、リアフェンダーは板金してからパネル一枚塗装しなくてはなりませんが、バンパーは部分的な塗装で対処できるので、クオリティーを損ねず修理費用を抑えることができます。そうすれば10万円(税別)できれいに修理できます。
車両保険を使ってバンパーを取替えたり、一本塗装する選択肢もありますが、10万円程度で元通りになるのなら、よほど高い等級でないかぎり保険を使うと損をします。
昨年の自動車保険の改訂によって、事故を起こすと保険契約者の負担が大きく増える方向に変わったこともあり、翌年以降の保険料の値上がりを考慮したうえで保険を使うべきかどうかの判断をする必要があります。その辺りを詳しくご説明し、BMWをお預かりさせていただきました。
オーナー様はこのBMW 116iを中古車で購入されたのですが、損傷部位は過去にも前のオーナーが板金修理しているようでした。塗装が剥がれた部分を見るとパテが付いていたので、すぐわかりました。
以前どんな精度で板金されているのかは塗装を剥がして見ないとわかりません。
先ずはエアーツールで鉄板を剥き出しにします。
バンパーとの境目のエッジ部分が鋭角的につぶれていて、さらに過去の板金によって鉄板が薄くなっていたので、引っ張ったり、ハンマーで叩いたりという板金作業を慎重に行います。
トランクルームの中からたがねを差し込み、ハンマーで叩き出します。
鉄板が薄く、作業中穴が空いた部分は溶接します。
わずかなヘコミもスタッド溶接機を使って引っ張り出します。
パテを付ける前の板金の最終仕上です。バリ等をきれいに研ぎ落とします。
極力鉄板を元の形状に復元させてところで、パテを付けます。
当社で使用しているパテはRMのSTOP MULTI。ヨーロッパ製です。
最も硬いパテだと思います。硬くて研ぎにくいので、通常使われているパテの2倍位の手間がかかるかもしれません。しかしその分耐久性にとても優れていてクオリティーが高いので、インターパシフィックはこのパテに統一しております。
研ぎ易いパテ=やせ易いということで、そういうパテは使いません。
パテを充分に硬化させてから平滑に研ぎ上げます。
バンパーの凹みは加熱修正し、エアーツールで傷を削り落します。パテは使わずに修理します。
シール性に優れたサフェーサーを塗装します。
リアフェンダーのエッジを内側から叩いたことにより、塗装が剥がれてしまいました。
傷をきれいに補修してシーリングで元通りにします。
上手く塗装すると修理の痕跡も残りません。
サフェーサーを耐水ペーパーで平滑に水研ぎし、塗装ブースにBMWを入れてマスキングを行います。
バンパーは修理費用を抑えるため、中央部分でボカシ、半分だけ塗装します。
仕上れば、目を凝らして見てもどこでぼかしたかは全く判らなくなります。
入念に調色をしてから、BMWの塗装肌を忠実に、全く違和感なく再現させます。
完成しました。
オーナー様は仕上ったBMWを見て、どこをどう修理したか判らない、メタリックの具合も新車時そのもの、と大変喜んで下さいました。
このたびはインターパシフィックにBMW 116iの板金塗装をご用命くださり、誠にありがとうございました。
BMW116i オーナー様
このたびはBMWの板金塗装をご用命頂き、誠にありがとうございました。
車両保険は現在の等級と修理費用によっては使わないほうが良い場合も多く、その専門知識があるのは、実は私達板金塗装工場なのです。
元通りに直ったBMWでドライブを楽しんで下さい。
インターパシフィック・千村
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。
このたびはお世話になりました。
とくに、保険についてアドバイスいただけたことで、
無駄な出費をすることなく、クルマも綺麗に直すことができました。
クルマに傷がついている間は、あまり乗りたくありませんでしたが
またドライブが楽しめます。
この度はいろいろとありがとうございました。