横浜市鶴見区にお住いのお客様より、BMW320iの保険修理を依頼されましたのでご紹介します。
交差点での左折時に対向車に気を取られてしまい、標識のポールを巻き込んでしまったそうです。
ご来店時にお客様からお聞きしたのですが、走行中ハンドルが左に取られるようになってしまったとの事です。
ボディの損傷も大きくタイヤ・ホイールも擦っており足廻りへの損傷の疑いもあります。
かなり高額な修理になりそうなので、お客様が加入されている車両保険を使って修理させて頂く事になりました。
BMW320iの損傷範囲は左ドアの後端からクォーターパネルへかけての凹み、ドアハンドルやステップカバーも擦って傷付いています。
タイヤ・ホイールにも接触痕がありました。
足廻りの損傷は目視での曲がり等の確認が困難だった為、4輪ホイールアライメントを測定して確認したところ、左リアのトーが基準値よりもかなりイン側に向いているデータが計測されました。
このデータを見ればハンドルが左に取られてしまうのも頷けます。
保険会社にアライメントデータを提出し、左リアの足廻り部品の交換を認めていただきました。
必要な交換部品を手配しつつ、まずボディの損傷から修理を始めます。
今回の修理内容はドアとクォーターパネルは板金修理、ドアハンドルとステップカバーは交換になりました。
ヘコミが大きいクォーターパネルはスライディングハンマーを使って大まかな粗出しを行います。
新品のステップカバーを何度も合せながら凹んだパネルを引き出し、元の位置に戻す作業を行います。
この様な状態になるまでかなりの時間を要しましたが、クォーターパネルはドアやフロントフェンダーの様にボルトやナットで付けられておらずボディに溶接されている為、ボディへのダメージや防錆面等も考慮してそうそう簡単にはパネル交換はいたしません。可能であれば、むやみに交換せずに板金修理で対応します。
このまま次の工程に移っても良いくらい平滑に板金作業が出来ているように見えますが、触ってみるとごく僅かな凹凸があるので、パテを薄く付けて最終的な成形作業を行います。
ステップカバーを付けてしまえば見えなくなるロッカーパネルも丁寧に修理します。
この作業を怠ると後でステップカバーが綺麗に付かなくなってしまいます。
パテで成形した部分を覆い隠すようにプライマーサフェーサーを塗装して、板金した部位をしっかりとシールします。
ドアを開ければ見えるロックピラーとカバーが付けば見えなくなるロッカーパネルの両方をマスキング技術を駆使して丁寧に塗装します。
プライマーサフェーサーを平滑に研ぎ上げ、塵やほこりをシャットアウトした塗装ブース内にBMW320iを移動し、マスキングを済ませ、熟練の塗装職人がBMWの塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
塗装工程が終わったBMW320iをリフトアップし、足廻り部品の交換作業を始めます。
アッパー&ロアアーム計5本、ホイールキャリアとハブベアリング等を交換します。
取り付けに必要なボルトやナットも新品に交換します。
交換部品や外していた部品を組み付け、タイヤ・ホイールも新品に交換しました。
4輪ホイールアライメントの測定調整を行い、測定データも実車の走行テストも問題ありませんでした。
各部取付チェックや作動点検、洗車や最終仕上げをしてBMW320iの修理完了です。
今回のBMW320iの保険会社との協定修理費用は、部品代580.305円と修理工賃471.409円の合計1.051.714円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックにBMW320iの保険修理をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったBMW320iを大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。