埼玉県にお住いのお客様より、フェラーリ F355の塗装修理を依頼されましたのでご紹介します。
お客様はご自宅のガレージにバックで車庫入れしている際に、後方からのガシャンと言う音に驚き慌てて車を止め車外に出たところ、ガレージのシャッターが上がっていくのが見えたそうです。
普段はシャッターのリモコンスイッチをセンターコンソール部に置くそうなのですが、今回はたまたまズボンのポケットに入れたままにしてしまい、バックする際に体をねじった事でスイッチが勝手に押されてしまいシャッターが下がってしまったようです。
それに気付かずに車を後退させて、フェラーリ F355の後部とシャッターが接触してしまいましたが、シャッターの安全装置が働きシャッターは上に上がっていったようです。
フェラーリ F355のリアエンジンフードと左クォーターパネルの後端部分に擦り傷が付いてしまい修理塗装が必要になりますが、車両保険の保険料の値上がりや免責金の事を考慮すると保険を使わずに自費での修理の方が良いとの判断となりお車をお預かりしました。
今回のフェラーリ F355の作業方針は、リヤエンジンフードの脱着分解・修理塗装と左クォーターパネルの修理塗装となります。
まずはリアエンジンフードを車体から取り外しエンブレムやダクトメッシュを取り外し、傷をサンダーで削り落しプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールして赤外線ヒーターで十分に加熱乾燥させます。
左クォーターパネルの傷も同様にプライマーサフェーサーを塗装し、しっかりシールして赤外線ヒーターで十分に加熱乾燥させます。
ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで、塗装しやすい高さの台にリヤエンジンフードをセットし、熟練の塗装職人がフェラーリ F355の塗装肌や質感を再現すべく丁寧に塗装します。
パネル本体を取り外さなくても塗装作業を出来そうに思われるかもしれませんが、フェラーリ F355のボディ形状やダクトメッシュの脱着作業を考慮すると車体から取り外してしまった方が作業効率も良く、塗装や磨きの仕上がりも良く出来る為取り外す事がベストな作業方法となります。
左クォーターパネルも同様に、ゴミや埃をシャットアウトした塗装ブースで丁寧に塗装します。
クォーターガラス脇の艶消しブラック塗装をします。
この部分は、マスキングして赤いボディ色だけを塗装すれば良い様に思われがちですが、マスキングで赤いボディ色だけを塗ってしまうと塗装の段差がオリジナルとは逆転してしまう為、手間は掛かりますが艶消しブラックを後から塗り再塗装した痕跡を極力残さないようにします。
塗装作業完了後、取り外していた部品を全て元通りに組み付け、洗車・最終仕上げ磨きをしてフェラーリ F355の塗装修理は完了です。
今回のフェラーリ F355の修理費用は、作業工賃が323,840円(税込)となりました。
このたびはインターパシフィックに、フェラーリ F355の修理塗装をご依頼いただき誠にありがとうございました。
元通り綺麗に直ったフェラーリ F355を大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。