フィアット アバルト500の板金塗装修理事例をご紹介します。
ボディーのあちこちがへこんだり傷付いたりしているので、この際まとめて修理したいとのことで板金塗装を依頼されました。
それぞれが別事故ということもあり、保険は使わず自費での修理ということでお車をお預かりしました。
修理箇所の一つは左のドアパネルです。お車の色がホワイトパールで、塗膜が剥がれたり鉄板の素地が見えたりしていないので、画像ではヘコミが判りにくいと思いますが、かなり広範囲にへこんでいます。
もう一つの修理箇所はフロントバンパーです。
飛び石による傷が目立つようになったため、オーナー様ご自身でタッチアップをしたそうなのですが、上手くできず、ずっと気になっていたそうです。
三つ目の修理箇所は左のサイドステップカバーです。全体に傷や変形があります。
それではフィアット アバルト500の3箇所の修理工程をご紹介していきます。
先ずは左のドアパネルのです。ミラーやドアハンドル、モールなどの外装品を取り外し、板金を行います。へこみやひずみが広範囲なためご覧の通りパネルの半分以上の面積の板金が必要でした。
できる限り元々の鉄板の状態に面出しを行い復元させます。
パテを付け、硬化させた後平滑に研ぎ、板金では取りきれない僅かな凹みやひずみを取り除きます。
後になってパテ痩せなどの不具合を起こさぬよう、厳選したパテを使い、極力薄付けで仕上げます。
今回のように大きな面積の板金の場合には特に注意が必要です。
パテを付けたり、塗膜を削り落とした状態のパネルに色やクリアコートをダイレクトに塗装することはできません。塗料を吸いこんでしまい、艶もでないしパテを付けた後がくっきり判ってしまいます。
そのためプライマーサフェーサーを塗装し、ドアパネルをしっかりシールします。
充分に加熱し、強制的に乾燥させてサフェーサーを硬化させます。
その後サフェーサーの塗膜を研いで、この時点では目視で絶対判らない、パテ研ぎでは取りきれない、極々わずかな凸やひずみを熟練職人の手の平の感覚だけで取り除きます。
フロントバンパーは全体に飛び石傷が多く付いていたので、一本丸ごとの修理塗装となります。
バンパー全体を削り、小さな石ハネ傷も見逃さずに除去します。
ドアパネル同様、バンパーもサフェーサーを塗装し、全面をしっかりとシールします。
ステップカバーはダメージのせいで下部の広い範囲が変形していました。
本当は交換が望ましかったのですが、部品代は4万円以上しますし、今回は自費での修理なので、エポキシの接着剤などを使って修理しました。
ステップカバーもサフェーサーでしっかりシールします。
パネルの研ぎ作業と下処理が終わると、塗装の準備に入ります。塗装ブースの中で車をマスキングして、溶剤で丁寧に脱脂します。
今回のフィアット アバルト500のドアの損傷は広範囲でパネル一枚をサフェーサーでシール必要がありました。
またボディー色は3コートパールということもあり、隣接するフロントフェンダーとリアフェンダーも塗装しないと色を合せることができないケースでした。そのため左の側面を塗装しました。
ゴミやホコリが付着しないよう細心の注意を払い、塗装職人がフィアット アバルト500のオリジナルな塗装肌を忠実に再現させます。
国産車のホワイトパールと比べ、まさしく真珠のような濃いパールなので、塗料の吹き付けにも高い塗装技術が要求されます。
修理完了です。今回の修理代は333,700円(税込)となりました。
オーナー様には仕上りにご満足頂き、後日カーボン製のリアディフューザーの塗装もご用命頂きました。
すっかり元通りになった綺麗な色のフィアット アバルト500、大切にお乗りください。
このたびはインターパシフィックに愛車の板金塗装をご依頼くださり、ありがとうございました。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。