横浜市にお住いのお客様よりプジョー 508SWの板金塗装を依頼されましたので、ご紹介致します。ショッピングセンターに買い物に出かけた際、駐車場の柱にプジョー508SWの左リアドアとリアフェンダーをこすって、へこませてしまいました。
パネルのダメージも酷く、修理費用も高くなりそうなので、車両保険を使ってきれいに直したいとのご要望でお車をお預かりしました。
保険会社のアジャスターとの打ち合わせで、ドアパネルは新品部品に取替え、リアフェンダーは鈑金で対応させていただくことになりました。
新品のリアドアパネルを車に取り付け、立て付けを確認しながらリアフェンダーを板金します。アーチラインの復元含め、慎重に鉄板を元通りの面に戻します。
塗装のマスキングの妨げとなるリアバンパー、テールランプ、さらにはサイドウインドウガラスを取り外します。
また、今回のプジョー 508SWのボディーカラーは3コートのホワイトパールで、色の再現が困難な色です。そのため新品に取り換えるリアドアと隣接するフロントドアとの色の差異を解消するためにフロントドアにぼかし塗装を施す必要があります。フロントドアも塗装に備えモールやドアハンドル、ドアミラーなどの外装部品をとりはずしました。ぼかし塗装については後述します。
アフェンダーの板金による面出しが終わると、パテを付け、充分に硬化させてから研ぎ作業を行います。わずかに残る鉄板の凹凸やひずみを取り除き、平滑に仕上げるためです。
パテはパテ痩せしにくいものを厳選して使用しています。
パテをシールして上塗り塗装を綺麗に仕上げるためにプライマーサフェーサーを塗装します。
赤外線ヒーターでしっかり加熱乾燥を行い、充分に硬化させます。
サフェーサーは硬化させてから、きれいに研いで仕上げます。
リアドアはパネルの裏側を塗装し、再度車に取り付けます。
車を塗装ブースに移動し、マスキングと脱脂を行ってから上塗り作業を行います。
塗装作業はごみやほこりをシャットアウトした塗装ブース内で行います。
そして輸入車の塗装に熟練した職人がプジョー 508SWの本来の塗装肌を忠実に再現させます。
先述した「ぼかし塗装」についてご説明します。
今回のプジョー508Swの塗装色は3コートのホワイトパールです。最初に白を塗装し、次にパールを塗装し、最後にクリア塗装を行います。
新品パーツに取り換えたリアドア、リアフェンダーの板金した部分は白とパールをしっかり塗り込みます。車を養生している紙にも色が付着しているのでお分かり頂けると思います。
フロントドアはパネル一面に色を塗ってしまうとフロントフェンダーとの色の差異が生じてしまいますので、フロントドアの後ろから前にかけて、グラデーションをかけて塗装するのです。赤枠内のフロントフェンダーとの境界部分では色はかかっていません。そしてトップコートのクリア塗料は3パネル全面にしっかり塗装します。こうすることで、リアドアともフロントフェンダーとも色の差異が出ないで仕上げることができます。
磨き作業、外装部品の組み付け作業が終わると完成です。何事も無かったかのように綺麗に仕上げることができました。
保険会社との修理協定金額は税込684,720円(工賃480,168円、部品204,552円)となりました。
このたびは横浜市よりご来店くださり、プジョー 508SWの板金塗装 修理をご依頼頂き、誠にありがとうございました。
元通りになったプジョー 508SW、大切にお乗りください。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。